久しぶりに映画館でクスクスと声を出して笑ってしまいました。絶賛公開中の映画『Gメン』が、いい意味で予想を裏切られる面白さでした。主演が岸優太さんということで、「気にはなっているけど、アイドル映画でしょー？」と躊躇している方にも、いや、躊躇すらしていない方にも観てほしい！ 大丈夫です、アイドル映画じゃありません。
頭を空っぽにして楽しめる！
普通に大人が楽しめる、痛快アクション青春コメディ、愛すべきおバカヤンキー高校生映画でした。むしろ昭和を生きた年齢層にこそ刺さりそう。賑やかで下ネタもあるのに、決して下品ではないところもポイント。少しジーンとくる場面もあり、最後は夕日に向かって走りたくなるぜ！
高校生役を演じる役者のみなさんの平均年齢が30歳を超えているというのは公開前から話題でしたが、控えめに言って、全員全然高校生には見えません（笑）。でも、めちゃくちゃハマっているんですよね。キャスティング最強です。特に伝説のGメンを演じた高良健吾さんと田中圭さん、敵役の尾上松也さんが登場した時の安定感よ。
大人たちが全力でふざけている！
で、ヤンキーとオタクしかいないG組の担任、雨宮先生を演じた吉岡里帆さんの振り切りっぷりがすごい！ 予告映像から想像していた斜め上どころか、真上からぶち込まれました。清楚な正統派美女というイメージを勝手に持っていましたが、すんごいコメディエンヌが爆誕しておりました。彼女の登場シーンは、もれなく劇場のあちこちから笑い声が。
また、アドリブの応酬という事前情報はSNSなどから仕入れていたのですが、役者の皆さんが素で笑ってしまっている部分はやはり見どころのひとつかと。この手の作りって、「狙ってるなー」と感じてシラけることもままありますが、ここまで演者が楽しそうだと、観ているこちらも素直に楽しめます。主演の岸さんが、おそらくアドリブの返しに困っている感じも、可愛くて微笑ましいです。
アクションが華麗で美しい
面白いだけじゃありません。驚いたのが、アクションシーンの迫力と美しさ。岸さんのスピード感あふれる華麗な身のこなしや、竜星涼さんの長すぎる脚から繰り出される回し蹴り、全てがクールでかっこいい。実はケンカや暴力シーンが非常に苦手なのですが、この映画に限っては、アクションシーンのためだけに課金したいくらい！
鑑賞後は一緒に観た仲間と近くのカフェにて、アフタートークでまた盛り上がり。まだまだ書きたいことは尽きませんが、ネタバレしそうなのでこの辺で。とにかく、何も考えずに、スカッと笑いたい時には超おすすめです。あ、詳細は避けますが、hideさんファンの方も必見。
そして最後に関係者の方にお願い。早くパンフレット増刷してくださーい（売り切れ続出で、手に入れるのに映画館３つ回りました）。
ビューティ担当。バレエとサーフィンと南国が好きです。紫外線と上手に付き合うことが永遠の課題。メイクでひとの表情が、ぱっ！と明るく、笑顔になる瞬間が大好物です。
