マドンナ、63年のパワフルかつ唯一無二のアーティストヒストリー。現役クィーン・オブ・ポップの魅力を追跡!

デビューから現在に至る40年の間、時代性を反映しながらも、新進的で挑戦的な音楽とパフォーマンス、ファッションで、“クイーン・オブ・ポップ”として君臨し続けているマドンナ(63)。それゆえ世界で最も売れた女性アーティストとしてギネス世界記録に認定されたり、ビルボード・シングル・チャートで1位を50回獲得した唯一のアーティストになったりと数々の記録を打ち出すことに成功。その影響力が過大なため、時には過激な歌やファッション、言動が世界的な社会問題に発展することも!

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そんなアーティストという枠を越え、アメリカのポップカルチャーを常に更新し続けているマドンナ。彼女の偉業を称えるべく、いま一度、これまでの道のりをおさらい!

1982年/念願の歌手デビュー

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1958年にアメリカ・ミシガン州で生まれ、幼い時から音楽とおしゃれが大好きだったマドンナ。1976年にミシガン大学に入学するも後に中退し、アーティストを目指して単身ニューヨークへ。バイトしながらダンスレッスンに通う日々を過ごし、レコード会社の人に渡したデモテープがきっかけで、1982年に『エヴリバディ』でデビュー!

 

1983年/アルバムが大ヒットし、一躍注目ポップアーティストに

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デビュー翌年には、デビューアルバムとなる『バーニング・アップ』を発売。軽快かつ斬新なダンスポップソングが注目を集め、全米で500万枚、全世界で1000万枚以上を売り上げる大ヒット。1980年代を代表する作品の1つとなり、一気にマドンナへの注目度がアップ。

1984年/『ライク・ア・ヴァージン』でスーパースター&ファッションアイコンに

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キャッチーなシングル『ライク・ア・ヴァージン』が全米ビルボード・ホット100で自身初の1位となり、6週連続1位という大ヒットを記録。またアルバム『ライク・ア・ヴァージン』も全世界の売り上げが2100万枚以上という大記録で世界的な大ブレイクを果たし、一気にスーパースターに。また、ビスチェドレスに“BOY TOY”のベルトといった独自なファッションには、ウォナビーズと呼ばれるマドンナに憧れる少女たちが急増。ファッションアイコンとしての地位も築いていくように。

1985年/映画『マドンナのスーザンを探して』に出演

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トップの人気を誇る中、歌手業だけに留まらず、映画『マドンナのスーザンを探して』に出演。助演だったものの、マドンナ流の80’sファッションや下着姿が大きな話題に。さらには『イントゥ・ザ・グルーヴ』など劇中で使われたマドンナの楽曲も大ヒット。

1986年/社会問題をストレートに歌った『パパ・ドント・プリーチ』が議論を呼ぶ

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10代の妊娠・出産をテーマにしたシングル『パパ・ドント・プリーチ』を発表。社会的影響力が大きいマドンナがアメリカの社会問題をストレートに歌い上げたことで、政治団体を巻き込むほどの社会的論争に発展することに。また、3作目となるアルバム『トゥルー・ブルー』は全世界28ヶ国で1位という大ヒットで、ギネス世界記録にも認定された。

1987年/賞を総なめし、年間最も稼いだ女性エンターテイナーに

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アメリカン・ミュージック・アワード、ピープルズ・チョイス・アワードといった数々のアワードでアーティスト賞などを受賞し、『ローリングストーン』誌では最優秀女性アーティストと最もセクシーな女性アーティストに選ばれるなど、マドンナ人気が爆発! さらに初のワールドツアー「フーズ・ザット・ガール・ツアー」では来日公演も大成功を収め、米経済誌『フォーブス』で年間最も稼いだ女性エンターテイナーにも輝くなど、地位も人気もうなぎ登り。

1989年/過激な演出が再び大論争に

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4枚目のアルバム『ライク・ア・プレイヤー』がまたまた大ヒット。しかしミュージックビデオでは、マドンナが聖痕を帯びたり、十字架を燃やしたりするなどの大胆な演出を行ったことで、宗教団体から批判を受け、社会的な宗教論争が起こることに。また、プライベートでは1985年に結婚したショーン・ペン(61)と離婚。

1990年/MVでのヴォーギングが大ブーム! 衝撃のコーンブラ姿も話題に

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シングル『ヴォーグ』を発表すると、ミュージックビデオで見せたヴォーギングが大流行! さらに初のベストアルバム『ウルトラ・マドンナ〜グレイテスト・ヒッツ』は、ソロ・アーティストのベストアルバムとしては史上最高売り上げとなる3000万枚を記録。また、『ジャスティファイ・マイ・ラヴ』のミュージックビデオが、過激な性的表現でMTV初の放送禁止になったほか、マドンナの象徴的ルックの一つである、ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)のコーンブラ姿も世界で大きな注目を集めた。

1991年/自身のドキュメンタリー映画でカンヌに登場

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ツアーの舞台裏から、プライベートまでを赤裸々に明かした自身初のドキュメンタリー映画『イン・ベッド・ウィズ・マドンナ』が上映され、公開当時においてドキュメンタリー映画史上最高の世界興行記録を更新。プレミアでカンヌ国際映画祭に登場した際は、ジャンポール・ゴルチエのランジェリーにシーツを巻いただけという装いで、会場は騒然!

ランジェリー:ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)

1992年/写真集『SEX by Madonna』発売でさらに過激化

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写真集『SEX』を発売。過激な性的描写が波紋を呼ぶも、3日後に第一版の全150万部が世界中で売り切れるという驚異的なセールスを記録。また、ジャンポール・ゴルチエのファッションショーに登場し、胸を露出したドレス姿でキャットウォークを歩くという、大胆さにはファンもメディアもビックリ!

1994年/自己最長記録の全米7週連続1位!

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出演したトーク番組で放送禁止用語を連発し、世間から非難されることに。しかし6枚目のスタジオアルバム『ベッド・タイム・ストーリーズ』を発売し、アルバムからのシングル『テイク・ア・バウ』を発表すると、自己最長記録となるビルボード・シングル・チャート7週連続1位を記録。留まるところを知らない人気を見せつける。

1995年/ベストアルバムを発売し、翌年ママに

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初のバラード・ベストアルバム『ベスト・オブ・マドンナ〜バラード・コレクション』を発売し、全世界で1000万枚の売り上げを記録。翌年はトレーナーのカルロス・レオン(55)との間に授かった長女ローデス・レオン(25)を出産し、ママとなる。

1997年/ゴールデングローブ賞の主演女優賞に輝く

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主演映画『エビータ』では、歌唱力を生かした演技が評価されゴールデングローブ賞の主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞し、女優としての才能を見せつけることに成功。さらに映画サウンドトラックのシングル『ユー・マスト・ラヴ・ミー』は、ゴールデングローブ賞の主題歌賞と、アカデミー賞の歌曲賞にも輝く。

1998年/7枚目のスタジオアルバムで根強い人気を証明

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7枚目のスタジオアルバム『レイ・オブ・ライト』が世界で2000万枚を売り上げ、“90年代最も優れたポップ音楽の傑作の一つ”と称賛されることに。さらにMTV ビデオ・ミュージック・アワードでは最優秀ビデオ賞を含むその年の最多6部門に輝くなど、トップアーティストとしての威厳を見せ続ける。

2000年/アルバム『ミュージック』が11年ぶりに全米1位に!

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8枚目となるスタジオアルバム『ミュージック』を発売し、11年ぶりに全米1位を獲得。またシングル『ミュージック』も世界25ヶ国で1位を記録する大ヒットに。プライベートでは映画監督のガイ・リッチー(53)と結婚し、マドンナにとって第二子となるロッコ・リッチー(21)を出産。

2003年/ブリトニーらとのキスシーンで世界に衝撃を与える

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MTV ビデオ・ミュージック・アワードの舞台にて、ブリトニー・スピアーズ(40)とクリスティーナ・アギレラ(41)と共演。2人と大胆なディープキスを交わし、その姿は世界でも大きく報道されることに。また、初の児童書となる『イングリッシュ ローズィズ』が世界100ヶ国以上で発売され、『ニューヨーク・タイムズ』の児童書部門では1位を獲得する大ヒットとなり、その多彩な才能ぶりを発揮。

2005年/ポップ・ミュージック史上、No.1最多獲得国数のギネス記録

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ABBAの曲をサンプリングした先行シングル『ハング・アップ』が全世界41ヶ国で1位となり、全世界で900万枚以上売れるなど、マドンナの歴代シングルの中で最高のセールスを記録。そして10枚目となるスタジオアルバム『コンフェッションズ・オン・ア・ダンスフロア』も全世界40ヶ国で1位となり、それぞれギネス世界記録でポップ・ミュージック史上でNo.1最多獲得国数と認定。マドンナらしい妖艶さと品格が備わった、レオタードファッションも大きな注目の的に。

2007年/地球上で最も稼いだ女性シンガーに

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2004年開催のツアー「Re-インヴェンション・ツアー」が同年のツアー最高興行収入を記録。さらに2007年度版の『ギネスブック』では、彼女が2004年に約59億円を稼いだとして地球上で最も稼いだ女性シンガーに認定され、グラミー賞では最優秀エレクトロニック/ダンス・アルバム賞を受賞するなど、数々の記録や功績を手にする。

2008年/ツアー収益がソロ・アーティスト史上最高に

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11枚目のスタジオアルバム『ハード・キャンディー』を発売。第1弾シングル『フォー・ミニッツ』は、通算13曲目の全英1位となり、全英チャートの首位獲得数が女性アーティスト歴代単独1位に。さらにツアー「スティッキー・アンド・スウィート・ツアー」は、ソロ・アーティスト史上最高となる約377億円のツアー収益を記録し、ポップスの女王の貫禄を見せつけることに成功。

2010年/ファッションブランドとスポーツジムの経営をスタート

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自身はドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)の広告モデルを務める傍ら、当時13歳だった娘のローデスと共同で、10代向けのファッションブランド、マテリアル・ガール(Material Girl)をローンチ! 「私のファッション撮影にローデスをいつも同伴していたし、実は彼女はツアーの衣裳チームにも入っていて、前回のツアーではダンサーの衣裳を担当してもらったの」とローデスのファッションセンスを絶賛。さらにフィットネスとエンターテインメントを融合したスポーツジムチェーンをオープンさせるなど、この年は活動の幅を大いに広げた。

2012年/豪華なスーパーボウル・ハーフタイム・ショーに全米が熱狂!

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歴代のスーパースターが出演してきたことで有名なスーパーボウル・ハーフタイム・ショーに出演。古代ローマ帝国を彷彿とさせる壮大な世界観の中、マドンナはジバンシィ(GIVENCHY)のグラディエーター風衣裳でキレッキレのダンスを披露。またポンポンを持ってチアリーダー風の演出をするなど、豪華絢爛さと楽しさが相まったパフォーマンスで、会場の観客と1億1400万人の視聴者を大いに魅了した。

2014年/スキンケアブランドMDNA SKINをローンチ

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どんどん活動の幅を広げるマドンナは、2014年に日本企業とタッグを組み、スキンケアブランド・エムディーエヌエー スキン(MDNA SKIN)をスタート。「見た目だけでなく、心もケアするため、質の高い原材料を贅沢に使ったプロダクトを作りたい」というこだわりだけでなく、専用のリムーバーを使って行うクレイマスクなどユニークな使用法も話題を呼び、一気に人気ブランドに。

2016年/ウーマン・オブ・ザ・イヤーを獲得し、女性に向けたスピーチが話題に

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前年から通算10度目となるワールドツアー「レベル・ハート・ツアー」を行い、最終的なツアー収益は約192億円を記録。これにより、1990年以降のツアー収益の総額が約1480億円となり、ソロ・アーティスト歴代最高額を自身で更新! 加えてビルボード・ウーマン・イン・ミュージック・アワードではウーマン・オブ・ザ・イヤーを獲得した。そしてフェミニズムの観点から、マドンナ自身がこれまで抱えてきた葛藤を涙ながらに語ったスピーチも大きな話題に。「女性として、私たちはお互いの価値を正当に評価しなければならない」と声にし、大きな反響を呼んだ。

2019年/アルバム『マダムX』で9度目の全米チャート1位を達成

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14枚目となるスタジオアルバム『マダムX』が全世界で同時発売。当時暮らしていたリスボンに大きく影響を受けたという同作では、ポルトガル語とスペイン語の楽曲も披露。7年ぶりに9度目となる全米チャート1位を獲得するなど、人気は衰え知らず!

2022年/コンピレーションアルバムやリミックス集も発売予定!

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『マダムX』の収録曲『I Don’t Search I Find』が2020年2月に“ビルボードのダンス・クラブス・ソング・チャートで50曲目の1位を獲得し、ビルボードの一つのチャートで50曲の1位を獲得した唯一のアーティストに! さらにその快挙の記念として、今年は数々の有名DJたちが参加するコンピレーションアルバムやリミックス集も発売予定。マドンナの快進撃はこれからもまだまだ続くこと、間違いなし!

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