[vol.5] 金も時間もかけたボディならば、男性だって見せたくなる。ベッカム家の長男、いつの間にかマッチョになってた!

16歳で、フォトグラファーとしてバーバリーのフレグランスのキャンペーン写真を担当したブルックリン・ベッカム。
スター家族の長男は何かと脚光を浴びているが、彼がプロサッカー選手の道を断念してからは、ママのヴィクトリア寄りの道を歩み出した感がある。
17歳になったブルックリンの春休みは、家族揃ってセレブなスポーツジムのソウル・サイクルに通いつめたらしく、筋トレで体つきがすっかりマッチョに変わっていた。以前は手脚も細いイギリスの少年って感じだったのに、今やLAのお兄ちゃんふう。LAって、その気候のせいもあり、Tシャツ短パンでOKな土地柄だから、基本、ガタイ勝負なんだよね。女性なら痩せていてカーヴィーなボディ。金持ちは手っ取り早く胸やヒップを手術で補強。男性はジムで筋トレして美しい筋肉を身につける。金も時間もかけた自慢のボディならば、男女関係なしに、誰だって見せたくなる。LAファッションは、いかにセクシーに露出するかが命なのだ。

見事に筋肉隆々になって、ぐっと逞しくなったブルックリンだが、そのファッションが分かりやすくてほほえましい。いきなりタンクトップだもの。それもブランドものとかじゃなくて古着っぽいやつね。なにしろワイルドにボディで勝負だから、古着の方がクールなんでしょうね。いいじゃないですか。16歳そこそこで、グッチやサンローランなんかのラグジュアリーなお洋服をフツーに着ていたときより若者らしい。 

17歳って子どもでも大人でもないビミョーな年ごろだよね。半年くらいで、顔つきなんかも激変する。ブルックリンと同じ歳の双子がいる私としては、つい、お母さんの目で彼を見てしまうのだった。

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イラストレーター&エッセイスト 石川三千花

映画、ファッションを独自の視点からイラスト+エッセイで斬る!著書に『石川三千花の勝手にシネマ』、『勝手にオスカー』など。

https://twitter.com/michikaishikawa

 

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