「ペナンってどんなとこ?」に達人が答えます Part.1

今まで「アジアのリゾート」というイメージも強かったペナン島。それだけではない楽しみを解説!

ひとりっPも推す

女子が今、ペナンに行くべき3つの理由

女子のひとり旅を応援する編集者・ひとりっPがペナンの魅力を語る!

ひとりっP(福井由美子)
海外ひとりっぷ歴25年超、ひとりっぷ回数は400回以上となる編集者。著書『ひとりっぷ』シリーズ(集英社刊)はこれまで3冊を刊行。

1. コンパクトな街だけど、小さいだけじゃない

ペナン島の中心地・ジョージタウンはコンパクトでのんびりしてる街だけど、「街力(まちぢから)」があるなと感じます。1回行ったら最低3泊はしたいし、何度でもリピートしたくなる。グルメにはずれがほとんどないのもいい! 特に屋台は胃袋がいくつあっても足りません。食い倒れの合間に可愛いカフェで休憩するのもおすすめ。

「世界遺産の街、ジョージタウンは街並みがカラフルでとにかく可愛い!」

2. いろいろな文化の、まさに「可愛いとこどり!」

さまざまな民族の文化がミックスした土地だからこそ、それぞれの「可愛い」がぎゅっと詰まっているペナン。プラナカン建築のショップハウスなどは、正直マラッカよりよいのでは?と思うほど。また、いろんな民族のいろんな祭りが年中どこかで開催されているのも魅力。滞在中に遭遇できる可能性が高いです。

3. 好みに合わせてホテル選びも楽しめる!

クラシックなコロニアルホテルからリノベーション系のプチホテル(これが可愛い!)まで、ホテルがたくさんあって、予算と好みに合わせて宿選びが楽しめるのも女子旅には魅力だと思います。比較的物価が安いので、お得に滞在できるのもいい。リゾート感を感じたいなら、中心地を離れてビーチのホテルをチョイスするのも可。

「セルフポートレート」デザイナーの

わが故郷のペナン、おすすめスポット教えます

ファッションを学ぶために渡英した18年前から変わらない、ノスタルジアを感じられる場所

ハン・チョン
「セルフポートレート」クリエイティブディレクター。ペナンの中心ジョージタウン出身。ロンドンでファッションを学ぶ。「バレンシアガ」などで経験を積み、2013年に自身のブランドをローンチした。

Soo Thong Handicrafts & Tailoring Articles

ペナンで一番高いビル、コムターにある手芸店(●B1-1-33-36 Ground Floor Komtar, George Town)。「物心つく前から刺しゅうが好きだった母に連れられてよく行きました。20年ほど前、ファッションに興味を持ってからは、海外の雑誌を買うために通った。ペナンは最新ファッションからすごく遅れていたから、手に入るものは2年前のものだったけどね」

Chulia Street Wantan Mee

Lebuh Chuliaのホーカー(屋台街)で最も賑わっているのがこのワンタン麺店だ。「今でも同じ場所で同じワンタン麺を売っている。かみごたえのある麺にクランチーな揚げワンタンがアクセント」。硬めの細麺に、ゆで&揚げワンタン、そしてチャーシュー。酢漬けの唐辛子が味を引き締める。18時くらいからの営業で、Regent Furniture Shop前あたり。

Batu Ferringhi Beach

ジョージタウンから車で30分、ペナン島北部のビーチ「バトゥ・フェリンギ」は思い出の場所。「毎週末の家族のアクティビティで、両親が水泳とピクニックに連れていってくれた。夕焼けを見る最高のスポットでもあるよ」。今ではスピードボートやパラセイリングなど、さまざまなマリンスポーツが体験できるビーチになっている。

Hon Kei Food Corner

「昔はうちから数分の路上に出る屋台だった。子どもの頃から癒やしてくれた思い出の味」。かつては屋台だったとは思えない巨大な店舗は、絶品ポークヌードルを求める地元民でごったがえす。Hon Kei(●45 Kampong Malabar, George Town)は他とは違いスパイス少なめの穏やかな味。麺の種類や臓物“入り”と“なし”、トッピングの量も選ぶことができる。

Pisang Goreng Weld Quay

ペナンの人気観光地のひとつ、水上生活者たちが暮らすタン・ジェッティの並びにあるのが行列の絶えない人気の揚げ物専門店「Pisang Goreng Weld Quay」(●90a Pengkalan Weld, George Town)。「揚げたNian Gaoはチャイニーズニューイヤーに食べるおやつ。Kuih Bakulともいわれているね。ここのバナナフリッターもお茶の時間のおすすめ」

Ambra Juice

「いろんな屋台でも見つけることができるよ! ペナンへ行ったら絶対に飲んでもらいたい、ローカルが大好きなドリンク」。鮮やかな緑色の不思議なフルーツジュースは、クドンドン(kedondong)と呼ばれる東南アジア産の果実を搾ったもの。若干酸味のあるジュースに、干し梅が入った“with dried sour plum”がハンのお気に入り。