羽田空港滑走路ビューホテルに泊まってみた、どこより詳しい(たぶん)滞在記【後編〜羽田空港24時〜】

空港LOVE! 飛行機LOVE! ずっと気になっていた、羽田空港の滑走路ビューホテル「ザ ロイヤルパークホテル 東京羽田」(以下、ロイヤルパークホテル)に、先日ついにステイしてみた、ひとりっPです。

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さて、部屋にある2つの窓を行ったり来たりしながら飛行機ウォッチングしていたわけですが、そうこうするうちに、夕暮れ時に。空港のナニがすばらしいって、当たり前ですが、すばらしく抜け感のある広大なエリアにつき、空模様の移り変わりがダイナミックにわかること。夕日は残念ながらモノレール&多摩川方向に沈むため、滑走路に面した部屋からは背中側につき見えません。が、マジックアワーの中を飛び立っていく機体の美しさよ。とまたいちいち感動。 
 
滞在中は最大限部屋に引きこもる、と決めたので、夕食もテイクアウト → 飛行機ウォッチングしながら部屋で食べることを決意。買い出しのため、ホテルに直結している第3ターミナルへGO! です。

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2021年7月時点で、第3ターミナル4階のショッピング&飲食ゾーン=江戸小路も、大部分の店はクローズしたまんまです。涙。中には閉店してしまった店もあり、ここへ来るたびに、1日も早く元の賑わいが戻ってきますように、と祈るひとりっPです。
 
国内線専用の第1&第2ターミナル内の店舗は時短ながらも大半がオープンしているのですが、移動には無料連絡バスを使う必要があり、しかもそのバスも減便中につき、平均20分に1本。滑走路ウォッチングのための時間がもったいないので、第3ターミナル内で食料調達です。
 
いやそれにしても、ターミナル直結って便利ですねえ。言ったらショッピングモールに直結しているようなもの! ホテルを出たらそのままショッピング&レストランゾーン! 最高か!(閉まってる店が大半ですが、、、涙)

ひとりっPが空港ディナーに選んだのは、、、

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数少ない営業している店舗に「がんばって〜〜〜!! 」とココロの中でエールを送りつつ、なんだかものっすごく心惹かれたのが、なんと「吉野家」!
 
ひとりっP、じつは人生で一度も吉野家に入ったことも食べたこともありません。単純に「牛丼に興味ないから」。なのですが、コロナ禍以降、第3ターミナルでも休業する店が続出な中、吉野家は一度も休まず、いつ行っても元気に営業中で、そのたたずまいに何度となく勇気づけられてきました。
 
で、今回、店頭のポスターで「む!」と足を止めてしまったのが、「ねぎ塩豚丼」。

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めっちゃ食べたくなってしまい、持ち帰り用でオーダー。部屋に戻って、滑走路ウォッチングしながら、ねぎ塩豚丼ディナー。う、うまい〜〜! ねぎと豚肉とこしょうのハーモニーがいい〜〜! と人生初の吉野家体験、大満足でした!

夜の滑走路には秘密(!?)がてんこ盛りだった!

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日没とともに、140&141番ゲートのボーディングブリッジの照明もオン。

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夜の帳がすっかり下りると、ボーディングブリッジが浮かび上がって、「うお〜〜! きれいやな〜〜〜!」とうっとりです。ちなみに、この照明、最終便が離発着したあとも朝までずっと点灯していました(てのを確認したくて、徹夜←バカ)。さすが24時間空港!!
 

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じつは日中のウォッチングの途中で、PCを窓際に置き、ベッドに腰掛けて、PC作業しながら滑走路を観察するというワザ(!?)を編み出したひとりっP。高さのバランスもちょうどいいんですよ。「いや〜〜、コレ、いいわ〜〜! ゲートを離れていく機体にすぐ気づけるし、サイコー!」(←バカ)と、まじでえんえん窓際にかじりついていました。

そして、夜8時過ぎに、ハッと気づいたんです!
 
3タミの展望デッキは通常は24時間オープンなんですが、コロナ禍以降、時短となっていて、2021年7月時点では、開放時間は7:00〜20:00。つまり、20時以降翌朝7時までの国際線ゲート&駐機場の様子は、滑走路ビューのこのホテルに泊まらない限り、見ることができないんじゃん! てことに。 
 
今やこの、深夜の国際線エリアの眺めって、めっちゃレアか!と思ったら、もはや寝ている場合ではなーーいっ!!と、俄然、目がらんらんとし始めるひとりっP ← バカ。

謎の国際線出発便、その正体は!?

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ちなみに、写真奥の第1ターミナルの上に、いくつかポツンと見えている(見えますか?)灯りは、着陸機の灯りです。さすが日本でいちばん忙しい空港、コロナ禍とはいえ、頻繁に着陸機がやってきます。「翼よ、あれが東京の灯だ」とココロの中で呟きながら、妄想搭乗状態&ムネアツになるひとりっP ← バカ。
 
そしてそして、さらに驚愕したことが。

謎の国際線フライトがたまーに出発していくんですよ!! 「
ええーーーっ!?? なに!? どゆこと!??」。
 
真っ暗な中をスルスルとゲートを離れて移動していく便が目に入り、ん??? と双眼鏡でガン見&アプリFlightradar24をチェック。該当便はマップには出るけれど、行き先は“不明”表示。羽田空港HPの出発便一覧を見ても、リストにない!!? 「ええーと、JALだよね」と日本航空のサイトで検索しても「該当なし」。なんだあの便!?? まるで、幽霊船ならぬ、幽霊便(←失礼な)!? でもでも、第3ターミナルからの出発なので、間違いなく国際線。一体全体、、、!???
 
てな謎の便が、夜を徹して観察していた結果、JAL、ANA合わせて3便ありました。
 
後日、元CAだったというかたと話す機会があったので聞いてみたら、「よくありますよー。乗客なしの出発。機材繰りの都合のことが多いですね」とのことでした。へえええええ〜〜〜〜!!! 知らんかったーーー!!! ちなみにちなみに、現在コロナ禍につき、相手国から日本への便には旅客の搭乗は可能ですが、日本から相手国への旅客搭乗は認められていないケースもあるので、それが理由の乗客ナシ便もあるのかもと推測。

 

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深夜にふと見ると、沖止めの駐機機材のまわりに、なにやら煌々と照明が当てられています。双眼鏡でのぞいたところ、作業員のかたがたが数名、左エンジン付近に。「なんだろー?? 清掃?? いや違うな。なにかの点検??」と、 なんの作業なのかはわからなかったんですが、1時間ほどで終了、撤収していきました。夜中にお疲れさまです!!
   
そしてさらに。じっと目を凝らして真夜中の滑走路を見ていると、真っ暗な中を、何かがするすると動いている気配! なんだなんだ???と双眼鏡で見てみると(ほんと大活躍! 持ってきてよかった!)、なんと、機材!! もちろんFlightradarにも表示ナシ。よーく見ると、牽引車に引かれています。空港内を移動しているもよう。おそらく、朝イチの出発ゲートへと動かしているのではと。「こんな夜中に! てか、機長さんとか乗ってるのかな?? いや、夜中だし、乗ってないよねえ?? 乗ってるとしたら大変すぎる!」と双眼鏡でガン見←バカ。でもひとりっPの双眼鏡の性能では操縦席までは見えない〜〜!! すっごい気になったんですが、これまた元CAのかたに聞いたら、「乗ってないと思います」。ですよねえ〜〜! 深夜の滑走路をするする移動していく機体は、このあとも数機見かけました。しかし、深夜の羽田空港滑走路を、人員ゼロ状態の機体がこんなに行き来していたとは。いやー、勉強になりました! 
 

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さらにさらに、じっと見ていると、今度は小さめの明かりが点滅しながら動いています。なに!???と双眼鏡をのぞくと、「車だ!!」。よく見ると、“点検車”と車両後部に大きく表示が。「点検?」とじーーっと双眼鏡越しに追ってみて、「ああ〜〜、なるほど!」。おそらくきっと、滑走路の点検をしているんですね。滑走路をえんえんこまかーーく走っているんですよ。そうかー、空港の安全はこうやって、スタッフのみなさんの24時間の努力で守られているんだーー、とまたもや感動するひとりっP。鉄道会社が夜中に線路の保守点検をしているのと同じですね。ほんと、お疲れさまです!!
 
というように、深夜の空港滑走路&駐機場はすっかり寝静まっているのかと思いきや、全然そんなことはなく、深夜も絶賛稼働しているってことがわかりました。そうだったのかーーー! と、観察できて超満足のひとりっP。「いやー、空港ホテルステイ、ほんっと意義あるわ〜〜」←バカ?

ミッドナイト・3タミパトロールへGO!

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羽田からの最後(おそらく)の出発便を、深夜1時半過ぎに見送ったのち、「はっ! そうだ!!」と、空港ホテルステイするからには、もうひとつやらなくてはいけないミッションがあることに気づいたひとりっP。

 
それは、「深夜の3タミ内パトロール」! 
 
3タミは、コロナ禍にあってもずっと24時間オープンし続けています。以前は、超早朝便に乗るため、終電で空港へ行き、ターミナル内の待合イスで朝までビバークすることがしょっちゅうだったひとりっPですが、さすがにコロナ禍以降は、終電後に空港にいたことはない。もう1年以上! 今現在、3タミの深夜はどんな様子なんだろう?とずっと気になっていました。
 
というわけで、「いざ、ミッドナイト・パトロールに!」。時刻は深夜2時過ぎです。
 
出発階3階、照明は暗めに落とされています。さすがに人の姿はほぼナシ。が、3〜5階のあちこちにある待合イスには数名、空港ビバークしている旅客が! みなさん、ほぼ爆睡中。こちらの写真にも、手前の椅子にチラッと写っているの、わかりますか? 「ををを〜〜〜!! 少しはいるのかーーー! よかったーーー!(←!?)」とホッとしたひとりっP。コロナ禍以前は深夜にイスを確保するのは結構大変だったんですが、今はキープし放題です。
 
ちなみに、国内線専用の1タミ&2タミは、深夜にはクローズするので、終夜の空港ビバークはできません。 

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最終便も出発済みの深夜2時すぎのターミナルですが、銀行はオープンしていました。もともと24時間営業なんですが、コロナ禍で旅客も出発便も激減していても、空港としての基本機能はキープしているんですね。「さすがだーーー」と感心しかないひとりっP。深夜のターミナルでも、なんとなーくひと気があるのは、ときどき巡回中の警察官のかたが歩いているのと、こういう基本施設がオープンしていて、スタッフのかたがいらっしゃるからだなあ、と理解しました。

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4階から出発フロアを見下ろした様子。誰もいませんねえ。そんなミッドナイトの3タミ内をうろうろパトロールするひとりっP。ちょっと怪しかったですかねえ。
 
いやしかし、こんなに空港をほぼ独り占めできるなんて、普通はないし。ダンスとか、し放題か! ターミナル舞台に勝手にひとりミュージカルとか(って!?)、勝手にひとりPV撮影とか(なんの!?)できちゃうよねえ〜〜! とまた妄想。

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2階到着階へ降りてみたら、警察官が2名到着口に。羽田空港内は、24時間365日、かなり頻繁(ひとりっP調べでは、3分に1回くらい)に警察官、警備員の方々がパトロールに回ってきます。世界でもトップクラスに安全な空港だと思います。
 
2階には、本来は24時間オープンの「タリーズコーヒー」があるのですが、コロナ禍以降時短営業なので、深夜にはクローズしています。コンビニもクローズ。が、3階と同じく、このフロアにある銀行も、コロナ禍でもずーーっと、24時間営業しています。
 
こちら到着階の待合イスにも数名、出発客なのか到着客なのかは不明ですが、空港でひと晩ビバーク中と思われる旅客がいました。

2021年7月現在、3タミで唯一、深夜もオープンしている店は、、、

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深夜、というか、20時以降はほとんどすべての商業ストアがクローズしてしまっている3タミ内に、じつは1軒だけ、コロナ禍にあっても以前と変わらず24時間オープンしている店があります。それが、こちら。2階到着階からさらにエスカレーターで下に降りた1階にあるコンビニ『ローソン』です。空港内店舗なので、ロゴ&店舗名にAirが付いているんですよ〜〜! このとき、時刻は深夜3時近く。お客さん、いるのかなあ?? と思いきや、数名いました! というか、思っていたよりひっきりなし! おそらく、空港内で働いている方々なのではと。さすが24時間オープンの国際線ターミナル、24時間交代勤務制と思われます。おつかれさまですーーー!!

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深夜の3タミパトロールを終えて部屋に戻ったのは3時半過ぎ。「もしかして、朝日が見えるのでは!?」と期待しつつ、そのままPC作業していたら、夜が明けてきました。残念ながら曇りだったので、日の出は見られず。でもでも、“空港はあけぼの”。だんだん明るくなってくる空港&滑走路、そのずっと向こうのスカイツリー。雰囲気ありました〜〜! 
 
で、140&141番ゲートのボーディングブリッジが消灯しないことを確認できたので(←バカ)、ここでしばしの仮眠です。

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2〜3時間の仮眠ののちガバッと起き上がり、再びの滑走路ウォッチング。ふと見ると、前日から113番ゲートに駐機していたJAL機がスルスルと出て行きます。Flightradar24でチェックしたら、パリ、シャルル・ド・ゴール行き! おおお〜〜〜、ボン・ボヤージュ〜〜!! 

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てな感じで、2泊3日の間、部屋にほぼカンヅメで観察していると、「おや! こんなエアラインが飛んできてるのか!」と思うこともしばしば。
 
こちらはガルーダ・インドネシア航空。デイリーで飛んできているようです。早朝に到着して、ほどなく折り返し運航していきました。ほかに、ターキッシュ エアラインズ(こちらも夕方到着して夜離陸)、アエロフロートなどなども。

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もうひとつ、観察していて、「おおおっ!!!」とコーフンしたのは、雨の中での着陸について。土砂降り状態の中をB787やA350などの大型機が着陸してくると、滑走路に接地した瞬間、バッシャアアアーーーーーーッ!!! と、かなりの水飛沫があがるんですよ! と気づいてからは、着陸機を双眼鏡でガン見! 聞こえるはずないけど音が聞こえてくるような、迫力あるシーンに、うおおおーーーーっ!! といちいち感動。おそらくパイロットのみなさん的には緊張する状況なんだと思いますが、、、
 
写真は、そんな土砂降りの中を出発していくデルタ便です(着陸機×水飛沫の様子は動画で撮影してしまったので、写真がありません。すみません)。

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そんな引きこもりの2泊3日は大満足で終了。「追加料金¥10000の価値はあったわ〜〜!」と思いつつチェックアウトしたひとりっP でしたが、ひとつだけ気がかり(?)なことが。それは、、、
 
「で、シングルルームはどうなのかしら??」ということ!
 
ひとりっP、とことん追究しないと気が済まない体質なので、初ステイから約3週間後、今度はシングルルームにステイしてみることに。
 
初回の滑走路ビュー部屋にステイするまでのすったもんだを反省して(※詳細は【前編】記事をご覧ください)、今度はホテルの公式サイトから予約することに。「プレミアムフロアのシングルルーム」指定で予約できるとわかり、しかも朝食付きのお得なプラン発見! 「プレミアムフロア=最上階8階=滑走路ビュー部屋の可能性大ってのが、リピーターとなった今ならわかるもんね(威張り)。でもって、つまり7階は通常のシングルルーム扱いなのかー。滑走路が見える部屋に首尾よくステイできるかの確率で考えたら、ここはプレミアムフロア指定だよね」と判断。残念ながら滑走路側指定はできないけれど、そこはチェックイン時にリクエストするぞう! と2泊で予約です。

シングルルームには落とし穴がありました、、、!

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チェックイン時にリクエストはしなかったけれども、滑走路側の部屋をアサインされ、「ラッキー! よかった!」と、今度こそは〜〜〜!!! と部屋に入って、
 
「ええええええーーーーーーーーっ!!??」
 
またも、愕然とするひとりっP!
 
な、なんと、窓がバスルームの向こう側ではないですかっ!!!
 

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しかも、せっかくの滑走路ビューの窓の前に鏡が設置されていて、ビューが分断されとるがなーーーーっ!! オーマイガッ!! え!? しかもしかも、窓ガラスが正方形1枚かと思ったら長方形2枚式!! なぜ!? このサイズなら正方形1枚がノーマルでは!?? ビューがさらに分断されるやないかーーーい!!!
 
そ、そんなあ〜〜〜!!! と、ソッコー、フロントに電話です。「あの、このお部屋、窓側にバスルームがあるんですが、滑走路側で、かつ、窓側がベッドルームになっている部屋はないんでしょうか?」。フロントの回答は、なんと、「すべてのシングルルームはその造りです」と!!
 
があああーーーーん!!! こ、こんな落とし穴があったとは、、、! だから“滑走路ビュー部屋”というカテゴライズがないのか?? いやしかし、なんでこの造りにしたかね!??  せっかくのビューを、立地を、まったく生かしてないでしょーーーっ! もったいなすぎる!!! と混乱&落胆しつつ、これも経験、と気を取り直して、シングルルームへ2泊3日、引きこもりステイしてみました。
 
(※【前編】でも書いたように、ホテルの公式サイトでは部屋の間取り図が見られるのですが、たしかにプレミアムフロアのシングルルームはすべてこの造り!! ぬかった!! まだまだツメが甘かったよひとりっP。ちなみに、スタンダードフロアには、
ベッドルームに窓のあるシングルルームがあるのですが、“眺望がなく、バスタブなしでシャワーのみ”となっています。がっくり、、、)

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最初のうちは、ベッドルーム側のテーブルでPC作業をしていたのですが、「ううう〜〜〜、だめだ! こんなんじゃ気分がアガらない! つか、このホテルに泊まってる意味ないじゃん!」と、どうにかバスルームで作業できないかな、と思案。

必殺か! バスルーム de 滑走路ウォッチング!

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で、なんとか無理矢理編み出した(!?)究極のバスルームセッティングがこちらです!
 
洗面シンクの角にPCを置き(たまたま持っていたハードカバーの大判ノート&PCケースで安定感をプラスしました!)、バスタブの縁に腰掛け(お尻が痛くなるので、バスタオルを座布団替わりに敷きました!)、鏡と窓枠に分断されて細いながらも、いちおう“滑走路ビュー”の窓の下に観察グッズをセッティング。
 
我ながら、アホかいな、と思いつつ、ようやく落ち着いてPC作業できるようになりました。
 
とはいえ、やはり、ビューが分断されるため(滝涙)、前回ほどは思いっきりウォッチングができません、、、がっくり。
 
つまり、「ザ ロイヤルパークホテル 東京羽田」で滑走路ウォッチングをエンジョイするなら、7階or8階の滑走路側のツインルームにステイ(ただし部屋によって見え方に違いあり)。これが、ひとりっPが実際に2度宿泊してみて達した結論です。
 
ちなみに、お風呂に入りながら滑走路が見えるのでは?とお考えのかた。バスタブに対して窓の位置が高いのと、バスタブと窓の配置の関係で、バスタブにつかってしまうと、滑走路はまったく見えません。見えるのは、空だけです。がっくり。あと、当然ですが、窓は開けられません。ブラインドは付いています。

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窓が狭い、とはいえ、飛行機は見られます。で、会得(?)した楽しみ方が、C滑走路から都心に向かって離陸する便が、空港ビルの影から飛び上がってくる瞬間を双眼鏡で捉えるというウォッチング方法。今出るか、今出るか、と待ち構えて、うまく飛び上がってきた瞬間をキャッチできると、よっしゃー!と達成感。機種によって、滑走距離が違う=飛び上がってくる位置が変わるので、それを予測しつつ双眼鏡を構えるんですよ〜。いやー、“足るを知る”ってこういうことですよねえ←違う??

シングルルームの冷蔵庫にもびっくり!

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もうひとつ、シングルルームで「えっ!」と驚いたのが、冷蔵庫。わかりますか? なんと奥行きがドリンク分しかない、超薄型冷蔵庫なんですよ! ひとりっPの長年の旅経験の中でも初めてのタイプ! へええ〜〜! こんなんあるんだ!! とびっくりしつつ、「これじゃあ、要冷蔵品はほとんど買ってこれないなあ」と、ホテルステイ時には、かなりいろいろ要冷蔵食料を買い込んでくる派のひとりっPには結構不便でしたね。ちなみに、ツインルームの冷蔵庫は、ホテルによくあるノーマルな小型タイプでした。
 

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そして、なんと初回滞在時には気づかなかったんですが、室内のテレビ画面でフライトスケジュールが確認できるんですよ。実際には旅立たなくても、これは気分がアガります〜〜! いやホントに。

ホテルのレストランはどうだったのか

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最後に、ホテル内レストランについての感想を。併設のレストラン&バー『テイルウィンド』では、日替りのランチ用セットメニュー(¥1530。ほぼ2日ごとにチェンジ。和食か洋食か選べます)があるんです。店頭に出ていたメニューカレンダーを見ると、そそられるメニューが続々ラインナップ。ちょうどステイしていた日と翌日は、ひとりっPの好物=オムハヤシ! というわけで、引きこもり滞在2日目の昼にトライしました。
 
さすが、ホテル仕様のオムライス&ハヤシ! コクのある本格ビーフハヤシと、卵とろっとろのオムライスにLOVE〜〜〜! しかも、添えられているサラダのにんじんをひとくち食べて、「!!!」。なんと、ただのにんじんの千切りかと思いきや、ラペだったんです! ひとりっPの大好物にんじんのラペ!! しかもうんまい〜〜〜!! やはり「神は細部に宿る」!! サラダの添え物としてオンされているだけのにんじんにつき、普通ならただの千切りだろうに、ここでラペにしてくるあたりが、さすがホテルだわ〜〜〜! とプチ感動。

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ランチセットにはデザート付き。しかもドリンクはおかわり&チェンジOK! なので、グレープフルーツジュースのあとはコーヒーにしました。いやー、これで¥1530! かなりコスパいいです! 普段の羽田パトロール時にも食べに来よう〜〜! と思いながら完食。ランチタイムのお客は、見た感じ、空港スタッフのかたが多いようでした。
 
ちなみに、こちらのレストラン、滑走路ビューではないのが残念ですが、位置的にはフロントへのメインエントランスの手前にあって、モノレール&多摩川ビューのガラス張りの通路に面しています。

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こちらは朝食。初回ステイ時のプランでは別料金だったのでスルーしたんですが、2度目のステイは朝食込みプランだったので、トライしました。
 
本来はビュッフェのようですが、コロナ禍につき、和食・洋食からのオーダー式になっていて、洋食をチョイス。パン、サラダ、スープ、ヨーグルト、フルーツ、卵料理、ジュース、コーヒー。オムレツはさすがのホテルオムレツ! ていねいに作られた正統派でした。が、正直、2日続けて同じ洋食セットを食べる気にはなれず、かといって和食には惹かれず。幸い、このときの宿泊プランでは、朝食を夕食のセットメニュー(指定の1種類のみ)に変更可能だったので、3日目の朝食は2日目の夕食にチェンジしました。これはかなりナイスなオプション! ひとりっPのように連泊する客にはありがたいし、早朝便で出発とかでレストランの朝食時間に間に合わない客も中にはいるだろうしなあ、とホテルの気遣いアイデアに星3つです。

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そして、ホテルをチェックアウトして、そのまま第3ターミナル出発フロアを歩き出して、ハッとしたことが。
 
h国際線専用の第3ターミナルにも、コロナ禍で海外へ行けなくなってからも、まあまあ頻繁にパトロールに来ていたひとりっPですが、ラゲージバッグを持って出発階に来たのは、ほんと1年以上ぶり、国境のドアが閉じて以来じゃん!! てことに気づいて、ちょっと一瞬ボーゼン。
 
こんなに長い間、“出国”ってことをしていないんだ、と改めて実感。そして、いかにも出国する旅客のようなテイで今、超ひっさびさにチェックインカウンター付近を歩いているけれど、出国はしないし、できないんだよねえ、、、残念すぎる! 無念すぎる!
 
いやもう、ほんっと、世界のドアが開いたら、ソッコーGO!!しますから〜〜!!! と誓いを新たに、闘志を燃やしつつ帰宅したひとりっPでした!
 
いやそれにしても、やっぱり空港はアガります!
ほんと、ありがとう! 羽田空港〜〜!! 
LOVE TRAVEL, LOVE AIRPORT!!!


ひとりっPプロフィール画像
ひとりっP

ひとりっPこと編集Pことフクイユミコ。元SPUR編集長。女性のひとり旅を「ひとりっぷ」と名付けて応援中の編集者。会社員にもかかわらず、海外ひとり旅歴25年以上、回数400回超え(全部自腹)の旅バカ。おもな渡航先は、香港180回、台湾60回、タイ&シンガポール各40回、サンフランシスコ30回、中国30回、ハワイ30回、中南米各国40回、カリブ諸国30回、中近東10回など。現在年間25回ほど(全部プライベート)海外渡航。あまりの頻度に、日本入国時に密輸を疑われたことも。その圧倒的実体験をもとにした女子ひとり旅指南本『今日も世界のどこかでひとりっぷ』『明日も世界のどこかでひとりっぷ2~秘境・絶景編~』『昨日も世界のどこかでひとりっぷ3~“弾丸・無茶旅編”~』『今日も世界の果てまでひとりっぷ4〜爆バイイング編〜』に続き、初の国内編『昨日も世界の果てまでひとりっぷ5〜行くぜ、ニッポン編〜』が好評発売中。5冊とも、文・写真はすべて本人が担当。

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