愛の告白をオスカルが後押し!? 不朽の名作『ベルサイユのばら』が、 高島屋のバレンタインデーイベントとコラボレート!

 凍える冬を毎年、熱く盛り上げてくれるバレンタインデー。高島屋では、来る214日に向けて、『アムール・デュ・ショコラ~ショコラ大好き!~』というイベントを開催する。日本初登場のものを含む約130ブランドの世界のショコラが集結するショコラの祭典。さらに40年以上も愛され続けている国民的マンガ『ベルサイユのばら』とのコラボーレーションも発表され、プレス発表会には、作者の池田理代子先生も登場した。

 

「高島屋といえば、ばらの模様の包装紙が有名ですよね。『ベルばら』とは相性抜群なのに、何で仕事の依頼が来ないんだろうとずっと思っていたんです(笑)。今回は、その希望が実現してうれしいですし、『ベルばら』の世界がコラボレーションを通して広がっていくのが楽しみです」と先生が言うように企画は盛りだくさん。

 数々のトークショーをはじめとして、『ベルばら』をイメージして作られた高島屋限定のショコラが販売されたり、等身大のオスカルのショコラも展示。また、オスカルなど登場人物のフレームで写真が撮れる『なりきり! ベルばらカメラ』も大注目。

 中でも最大の目玉は、『アムール・デュ・ショコラ』のために、池田先生が描き下ろした『ベルばら』特別編。イベント開催店で配布するカタログに収録される『特命! 謎の馬車を追え』と、WEB限定公開となる『ショコラ大作戦』の小作品2編で、ともにショコラをめぐるストーリー。

 「枚数が限定されていることもあり、お話を考えるのにかなり苦労しました。短い作品とはいえ、時代性を盛り込んだものを描きたかったですしね。『特命! 謎の馬車を追え』では、当時の貴族たちがお気に入りの歌姫をパトロンになって支援していたという時代背景をもとに描きました。『ショコラ大作戦』は、『ベルばら』の本編で、アンドレがジェローデルにショコラの飲み物をぶっかけて、『このショコラが熱くなかったのをさいわいに思え!』と言う場面があるんですが、このセリフがキーワードになっています」というからファン必見!

 ちなみにオスカルはアンドレにチョコをあげるとしたら、どんなチョコかを伺ったところ、「オスカルはチョコをあげないでしょうね。アンドレから何かしてもらうのは当たり前だけど、自分から何かしてあげようと思う人ではないですから。もし二人の間にチョコレートのやり取りがあるとしたら、それはアンドレからオスカルへということでしょう(笑)」とのこと。

 先生ご自身もバレンタインの甘い記憶はないそうで、「マンガ家というのは、仕事が忙しすぎて潤いのない生活なんです(笑)。おかげで私はバレンタインとは縁がなかったけれど、みなさんのバレンタンイのお手伝いができて幸せに思います」。

そして最後にチョコにまつわる大切なお話をしてくださった。「最近、テレビ番組で、チョコレートの原料となるカカオ豆を生産しているアフリカの労働者の話を見たんです。そうしたら彼らは、カカオ豆が何になるのか、知らないんですね。貧しくてチョコレートを一度も食べたいことがない。そんな彼らにチョコを食べてもらったら、『こんなにおいしいものを自分たちは作っているんだ!』とすごく感動していて……。それを見てとても考えさせられました。地球には、まだまだこんなに貧富の差があるんだなと。ですから、みなさん、チョコレートを召し上がるときに、ちょっとでもいいから、カカオ豆を作っている生産者の人たちのことを思い出してほしいなと思います」。

 社会のため、人々のために闘ったオスカル。楽しいだけのイベントで終わらせることのないよう、バレンタインを世界のことを考えるきっかけにしてみよう。

 

■『ベルサイユのばら』をイメージした2種類のチョコ

メサージュ・ド・ローズ ベルサイユのばら7個入り)\1,800

ベルばらの登場人物をイメージしたチョコレートのアソート。中心の真っ白な大輪のばらは、凛々しいオスカルをイメージしたもの。



パティスリー エチエンヌ ベルサイユのばらセレクション(8個入り)\2,640

 登場人物の個性を映したスパイシーなショコラ。赤バラの『ルージュ』は、ダマスクローズとフランボワーズで華やかなオスカルを表現。

 注目の等身大のショコラで出来たオスカル(パティスリー エチエンヌのスイートアートデザイナー藤本美弥さん制作)は玉川高島屋 6階特設会場に展示。期間は1/27 (金)~2/14(火)までなので、お見逃しなく。

『アムール・デュ・ショコラ 高島屋×ベルサイユのばら』
高島屋各店の会期・会場および詳細は特設サイトにて。
https://www.takashimaya.co.jp/store/special/amour/

text:Hiromi Sato