一着のジャケットを3シーズンで着回し

一年をともにできるジャケットは、どんなタイプ?スタイルの異なる3着を、晩夏、冬間近、春先の季節を想定し、着回すスタイルサンプル

 

/シングルブレスト/
クラシックになりすぎず、どんなスタイルにもフィットする王道。今季は少しオーバーサイズが旬

晩夏:王道な一着で、トレンドを制する

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_1
ジャケット(レザーベルトつき)¥355,300/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) キャミソールドレス¥363,000・帽子¥106,700・ソックス¥29,700・靴¥143,000(すべて予定価格)/プラダ クライアントサービス(プラダ)

ゆったりとしたシルエットながらフロントダーツで体のラインがすっきりと見える一着。正統派なシングルブレストのウールジャケットは、トレンド感の強い色やアイテムを合わせても、こなれた装いに仕上がる。晩夏は旬なムードのグリーンが目を引くキャミソールドレスの上からさらりと羽織って。全体をマチュアにまとめ上げ、質感と色のコントラストも楽しめる。

冬間近:カジュアルなアウターを重ね、あえてラフに着崩す

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_2
ジャケット/上と同じ ブルゾン¥297,000・スカート¥187,000・アンダーウェア¥40,700・ベルト¥77,000・ソックス¥33,000(すべて予定価格)/ミュウミュウ クライアントサービス(ミュウミュウ) ニットポロシャツ¥127,600/ボッテガ・ヴェネタ ジャパン(ボッテガ・ヴェネタ) 靴¥116,600/ジルサンダージャパン(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー)

リラックスしたシルエットは、インにライトアウターをレイヤードできるのも便利なポイント。肌寒い季節はハイブリーチを施したデニムのブルゾンを仕込んで。ジャケット特有の"真面目"な印象をモードチェンジ。

春先:上品なベージュトーンを味方に異なるムードのアイテムを投入

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_3
ジャケット/上と同じ シャツ¥187,000・カラー¥84,700/ジルサンダージャパン(ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー) ショーツ¥137,500(予定価格)/セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン) ブーツ¥162,800/JIMMY CHOO

春先は、色で季節の先取りを。ジャケットのフォーマルな印象をストリート感のあるグラフィックのショーツで刷新。インに着たハリ感のあるシャツも同系色で統一すると、カジュアルダウンしてもシックにまとまる。異なるムードのアイテムを投入することでフレッシュに着こなせるアイデア。アクセントとしてつけ襟を添えて。

 

/ノーカラー/
カーディガンやシャツのように羽織ることができ、さまざまなレイアードテクニックが楽しめるのがこのタイプ

晩夏:センシュアルな装いを、マスキュリンに味つけ

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_4
ジャケット¥132,000・パンツ¥71,500/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 六本木店(マリア マクマナス) フリンジキャミソールドレス¥91,300/エドストローム オフィス(チカ キサダ) ピアス¥104,500/エスケーパーズ オンライン(ソフィー ブハイ) 靴¥128,700/ジェイエムウエストン 青山店(ジェイエムウエストン)

外はまだまだ暑いけれど、室内は寒い。そんなとき、カーディガン感覚で羽織ることができる、ノーカラーを手に取って。肩は余裕のある仕立てに対して、身幅はコンパクト。そのコントラストが優美な一着は透けるメッシュと、長いフリンジのキャミソールドレスに合わせて。官能美を薫らせるセットアップスタイルの完成。

冬間近:重ね着をウエストマークで美シルエットに

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_5
ジャケット/上と同じ タートルネックニット¥35,200/オーラリー ブルーニット¥35,200/CFCL ラップスカート¥96,800/マメ クロゴウチ オンラインストア(マメ クロゴウチ) ロングスカート¥203,500/コロネット(アン ドゥムルメステール) ブーツ¥22,000/シティショップ(カルメン サラス)

冬間近で着込む時季は、全身のフォルムにメリハリをつけることがポイント。ジャケットのインにニットを着たら、ラップスカートはベルトをタイトに締めて上から重ねる。袖口からはふわりと広がる優雅なベルスリーブを引き出して。ロングスカートでリーンなバランスを強調。寒さ対策としてレイヤードしても、スマートな装いに。

春先:ボトムにインして、シャツ感覚で袖を通して

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_6
ジャケット/上と同じ プリーツスカート¥94,600/リステア(Rokh) デニムパンツ¥53,900/ディーゼル ジャパン(ディーゼル) ネックレス¥394,900/トムウッド プロジェクト(トムウッド) ブーツ¥148,500/セルジオ ロッシ カスタマーサービス(セルジオ ロッシ)

シャツ感覚で無理なくボトムにインして着るとしたら、細身のノーカラーがベスト。トップがタイトなシルエットなので、ワイドデニムにスカートを重ねてボリュームを出して。足もとはポインテッドトゥでバランスを。深く開いた胸元に映える、太いチェーンのネックレスを添えて。

 

/ダブルブレスト/
ボックスシルエットがマスキュリンな一着は、ミックス&マッチを駆使して着こなすのが最大のカギ

晩夏:硬派なダブルブレストは真逆のムードで裏切りを

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_7
ジャケット¥71,500/ユナイテッドアローズ 原宿本店(ロエフ) ドレス¥103,400/エドストローム オフィス(クレージュ) シャツ¥63,800/イザベル マラン(イザベル マラン エトワール) ブーツ¥181,500/ピエール アルディ 東京(ピエール アルディ) ソックス/スタイリスト私物

チョークストライプのフランネル素材に、ピークドラペル。一見、堅実な印象だが、ゆとりのある肩まわりとボックスシルエットは気負わずデイリーに着ることができる。晩夏は、メンズライクなジャケットとは真逆のフェミニンなフリルシャツとパテントのミニドレスをセット。異なる素材とムードを巧みにミックスして着こなして。

冬間近:包容力に甘えて、ニットを重ね着

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_8
ジャケット/上と同じ カーディガン¥101,250(参考価格)/Pred PR(メリル ロッゲ) ベアトップ¥28,556/シティショップ(エクストリーム カシミア) パンツ¥59,400/ティーエイチプロダクツ ネックレス¥59,400/エスケーパーズ オンライン(ソフィー ブハイ) 靴¥22,000/ユナイテッドアローズ エルティーディ オンラインストアー(ツル バイ マリコ オイカワ)

懐深いボックスシルエットは、ニットのレイヤードもものともしない。2着のカーディガンが重なったデザインのトップスの上から、はっとするイエローのベアトップを胸下に装着。スラックスはジャケットと素材感を合わせてセットアップ感覚で。冬ならではの質感の重さを、色使いで払拭したい。

春先:シアー素材とダークロマンティックに着る

一着のジャケットを3シーズンで着回しの画像_9
ジャケット/上と同じ シャツ¥49,500/TOGA 原宿店(トーガ プルラ) シアートップス¥14,300・スカートにしたベアドレス¥26,400/ユナイテッドアローズ 渋谷スクランブルスクエア店(イウエン マトフ) グローブ¥37,400(参考価格)/Acne Studios Aoyama(Acne Studios) ブーツ¥141,900/ジェイエムウエストン 青山店(ジェイエムウエストン)

薄いシャツにシアートップスを重ねてジャケットを羽織ったら、袖を肘までまくり上げて。あえて肌は見せず、そこにグローブをはめるのが上級者。透けるテクスチャーのベアドレスは、ロングスカートとして取り入れる。重厚感のあるボックスシルエットは、ボトムのコーディネートで軽やかさを出すことを意識したい。

FEATURE
HELLO...!