ロシア正教の旧正月間近である1月13日は毎年、クチュリエの友人、アレクシ・マビーユがレストランの一部屋を借り切ってオーガナイズするディナーが楽しみです。会場は、マドレーヌ広場にあるキャビア・カスピア。ここはロシア移民の創始者がキャビアをパリに広めよう、と1927年にオープンした老舗で、ファッション関係者たちのお気に入りアドレスでもあります。
今回集まったアレクシの友人たちは、「アーロン」のシンガーのシモン、エトワール・ダンサーのマリ＝アニエス・ジロー、ヘアスタイリストのオディール・ジルベールらセレブを始め、ギャラリスト、エディターなど総勢22人。ドレスコードは特になかったけれど、私はクロゼットの奥からひっぱりだしてきたエリック・ベルジェールの刺繍ブラウスにアライアのワイドベルト、ミュウミュウのパンツ、サンローランのパスモントリーネックレス、そしてランバンのネックレスで、ロシア気分にドレスアップ。
ロシア皇帝の印籠や19世紀のクリスタルなどが展示されたクラシック内装のレストランでいただく定番メニューはキャビアのほか、蟹のサラダ、ロシアのパンケーキであるビリニ＆スモークサーモン、ベークドポテト＆イクラなどなど。そしてバラライカを抱えたミュージシャンたちが私たちの部屋にやってくると、全員総立ちで手拍子とダンス！実は私たちの誰も特にロシアとの関わりはないのですが、ロシアのお正月は大好きなレストランで集まって騒ぐ口実、というわけでした！
パリ在住。ファッション業界における幅広い人脈を生かしたインタビューやライフスタイルルポなどに定評が。私服スタイルも人気。
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