かつては、ファッションの一部として楽しんでいた香水。年齢や立場の変化、そして独立という大きな転機を経て、香りの存在意義は「他人からどう見られるか」から「自分が心地よくいられるか」へと変わったと語る大澤祥子さん。数々のファッションブランドのPRを経て現在はPRコンサルタントとして活躍する大澤さんに、愛用アイテムと香りのこだわりについて聞いた。

おしゃれな人はなぜ“いい香り”?「装う香り」から「整えるアロマ」へ。PRコンサルタント大澤祥子さんの香りのストーリー

かつては、ファッションの一部として楽しんでいた香水。年齢や立場の変化、そして独立という大きな転機を経て、香りの存在意義は「他人からどう見られるか」から「自分が心地よくいられるか」へと変わったと語る大澤祥子さん。数々のファッションブランドのPRを経て現在はPRコンサルタントとして活躍する大澤さんに、愛用アイテムと香りのこだわりについて聞いた。

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大澤祥子さんプロフィール画像
PRコンサルタント大澤祥子さん

AeShoco Inc.主宰。新卒後、エンジニアを経験したのちファッション業界へ。国内外のブランドPR、外資系ラグジュアリーブランドでのPRを経て2025年に独立。現在はPR設計戦略を軸に、ブランドの世界観構築からメディアコミュニケーションまでを手がける。

今の日常に欠かせない、自分を整えるための香り

大澤祥子さんのお気に入りの香りはアロマセラピー アソシエイツのロールオン

H BEAUTY&YOUTHのトップスに、スカートとベルト、靴はプラダでコーディネート。時計はカルティエのベニュワールを愛用

年齢を重ねるにつれ、自然と優しい香りに惹かれるようになったと話す大澤さん。そんな時に出合ったのが、エストネーション六本木ヒルズ店で手に入れたアロマセラピー アソシエイツのロールオンだ。

アロマセラピーアソシエイツとは、英国を代表するアロマブランドで世界50カ国以上のラグジュアリーホテルやスパでも展開。人工香料は一切配合せず、天然のエッセンシャルオイル(精油)を厳選して使用していることでも知られている。

気持ちをリフレッシュできるアロマセラピーアソシエイツの『インスタント アロマ マインド』

アロマセラピーアソシエイツの『インスタント アロマ マインド』

カモミール、プチグレン、フランキンセンス、ローズマリーをブレンドした香り。ひと呼吸おいて、気持ちをクリアにしたいときにもぴったり

「朝仕事に向かうときやデスクについたとき、移動後に気持ちを落ち着かせたいとき、集中したい打ち合わせ前など、手首や耳の裏にさっと塗布するのがルーティン。リフレッシュできる香りによって一瞬でスイッチが切り替わり、心地よいマインドへと整えてくれます」

周囲に香りが広がり過ぎず、自分だけにそっと寄り添うロールオンタイプ

自分だけにそっと寄り添うロールオンタイプ

香りのアイテムを探す際はエストネーション六本木店を訪れることが多いという大澤さん。「セレクトのセンスが本当に素敵で、ここで初めて知ったブランドもたくさんあります」

「大人になると落ち着いたレストランで食事をする機会も増えますが、そういったシーンで香りを気にしなくていいところも魅力。また基本的にバッグが小さく、荷物は極力少なくしたいタイプなので、手のひらに収まるコンパクトなサイズ感も理想的です」

特別な日のモチベーションを上げてくれる香り

軽やかなフローラルムスクのプラダ『パラドックスヴァーチャル フラワー オーデパルファム』

軽やかなフローラルムスクのプラダ『パラドックス ヴァーチャルフラワー オーデパルファム』

パラドックス(矛盾)という名の通り、AIを用いてフローラルの香りを構築。ハートノートはAIフローラルというユニークな感性で花々の魅力を表現

デイリーの香りがアロマ系へとシフトした一方で、女子会やたくさんの人と会う特別なイベントの日に選ぶのが、プラダのフレグランス。

「PRのお仕事を通じて出合いました。まずこのトライアングルのパッケージデザインやピンクのビジュアルに惹かれたのですが、フローラル系だけれど甘くない香りもすごく好み。私は濃厚なフローラル系よりも軽やかなテイストが好きなのですが、これは華やかさの中にもモダンなフレッシュさがあって、すごく使いやすいんです」

元プラダPR大澤さんのインタビューシーン

日常使いのアロマがフラットな自分へと戻すためのツールだとすれば、こちらは少し特別な日に気分を上げるための装飾に近い感覚。

「ちなみにスプレータイプのフレグランスを使うときは肌に直接塗布するのではなく、空間にシュッと吹きかけてその下をくぐってまとうようにしています。香りを主張させるのではなく、歩いた後にふわっとかすかに漂うくらいが私にとってちょうどいいなと感じています」

甘酸っぱい記憶とともに刻まれた洗練のシンボル

センシュアルで温かみのあるシャネルの『ココ マドモアゼル オードゥ パルファム』

センシュアルで温かみのあるシャネルの『ココ マドモアゼル』

みずみずしいオレンジがはじけ、ジャスミンやローズの透明感あふれるフローラルノートが優しく包み込む。ココ マドモアゼル オードゥ パルファム(50ml)¥20,020/シャネル ©CHANEL

現在のナチュラル志向に行き着く前、大澤さんを形作ったアイコニックな香りがシャネルのココ マドモアゼル。

「高校時代といえば、人とは違うモードなものを持ちたかった年頃(笑)。雑誌で見つけて『どうしてもこれが欲しい!』と、海外出張に行く父にお願いして買ってきてもらったのがきっかけでした。

当時の香水市場は甘く重厚な香りが主流だったように思いますが、初めてココ マドモアゼルをかいだ瞬間、『なんて洗練されていておしゃれなんだろう』と10代なりに強く感動したのを覚えています」

それ以来、愛用し続けること約15年。多くの出会いや別れもこの香りとともに経験してきた。「今でもお気に入りのジュエリーはずっと同じものをつけるタイプなのですが、それに近いファッションの一部のような感覚でしたね。ただただ好きで無意識につけていたら、気づけば自分の代名詞のような香りに。

昔、長年パートナーだった方と別れて数年後、街で奇跡的に再会したことがあったのですが、去り際に『あ、まだ同じ香りがする。街でこの匂いがすると、祥子かなと思って振り返ることがあるよ』と言われて。私の過去がこの香りと強く結びついていたことを実感した、ほろ苦くも忘れられない思い出です」

リラックスして過ごす自宅でも香りを大切に

LICHENのお香『10 INCENSE STICKS』でリセット

LICHENのお香『10 INCENSE STICKS』でリセット

清らかなレモングラスやジュニパーベリー、スモーキーなオークモスが深呼吸したくなるような穏やかなマインドへと誘う

「これは友人に『インテリアとしてもいいし、“気”がよくなるよ』と薦められました。植物の天然精油が使われているからか、気持ちが落ち着く香り。最近は女友達とのトークテーマといえば、だいたいは健康や“気”についてなんですよね(笑)。自分が心地よくあるためにどうすべきか、というところにどんどん寄ってきています。香りのセレクトも自然とそういった方向にシフトしつつあるなと感じています」

香りの選択は、本能で惹かれる感覚を大切に。そうすることで生き方の変化と鮮やかに重なり、新たな自分らしさの輪郭を築いていくはず。

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