理想の「3K」を満たすアイライナー

アイライナーは圧倒的ペンシル派。目もとに馴染む柔らかい印象が好きなんです。でも、朝メイクして出社して、昼頃お手洗いに行って鏡を見た時には、すでに漆黒のラインが下まぶたにも見事に転写されていて驚きます。朝からちょっと愉快なことがあって、目を細めて笑ったりなんかすると、もう完全にパンダ野郎です。おかしいなあ、猫のような眼差しを目指して毎朝メイクしているのに。下まぶたにラインがうつらないように、なるべくまばたきもせず笑いもせず、ひたすら無表情で過ごせるといいのですが、そこまでの超人技と冷静沈着な生き方はまだ体得できていません。

以前、化粧品カウンターでそのような悩みを打ち明けたところ、「超人になったり生き方を変えたりするのは難しいと思いますが、うちのアイライナーはペンシルでも崩れませんよ」って全力で勧められたものがありました。使ってみると、確かに崩れません。ただ今度はラインが綺麗にひけない。芯が硬いせいか、線がとても薄いんです。鉛筆でいうと2Hぐらい。つい力を入れ過ぎてしまい、結局ガタついたラインになってしまいます。目尻だって、スンナリ跳ね上がってはくれません。

ところで、この問題はリキッドタイプに変えれば簡単に解決しそうなのですが、私の場合、目がギョロっとしていることもあって、リキッドを使うと目もとがすごくキツい印象になってしまうのです。というわけで、ずっとリキッド以外の銘品を探し求めてきました。

長きに渡って彷徨い続けてきた分、このアイライナーに出合った時はちょっとした運命を感じました。今月発売された、リンメルの「エグザジェレート スーパーイージースリム ジェルアイライナー WP」です。

あまりにスルスルの描き心地に驚嘆です。ポイントは芯の形状。一般的な円型ではなく楕円形になっているので、肌と接触する面が広くなり、軸が安定します。芯自体も柔らかくてほぐれやすい構造になっていて、余計な力を入れなくても濃くて美しい線がスーッと描ける。しかも極薄の1.5ミリなので、粘膜を埋めるインサイドラインも楽勝です。

ただ、長年パンダ目に悩まされてきたので、芯が「柔らかくてほぐれやすい」というのはちょっとキケンな響き。ですが、ここで本日二度目の感動。芯は柔らかいのに、とにかく崩れにくいんです。スーパーウォータープルーフ処方なので、まばたきを繰り返しても、目を細めて笑っても、ちゃんと猫娘のままでいられます。正直、夜になると多少のにじみは出てきますが、それでも圧倒的に崩れない。しかもこんなに優秀で、11,250円。個人的にはスタンディングオベーションです。リンメルさんには、ひたすら熱い拍手を送りたい。

描きやすい、崩れない、おまけに買いやすい。アイライナーの理想の条件「3K」を満たす(私が勝手に決めました)、注目のルーキーです。騙されたと思って、ぜひ一度使ってみてください。騙されても、かろうじてまあいいかって思える価格です。ちなみに私は先日、ドラッグストアでまとめ買いしました。

一点だけ注意しなければいけないのは、このアイライナー、よくある「くり出し式」なのですが、一度くり出した芯は戻りません。出たら出っぱなし。かなり強気で、引くということを知りません。なので、この芯どれくらい長いんだろう?と好奇心をむき出しにすると取り返しのつかないことになってしまいます。そこだけはどうかご注意ください。

“エディターHAYASHI”

エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと長いベースソロが好物。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

FEATURE
HELLO...!