ラジオっ子と、ジェーン・スー

10代の頃から、ラジオが好きでした。今は、車での移動中はJ-WAVEなんぞを聴いていることが多いですが、自宅で、ひとりで聴くのは断然TBSラジオ(主にポッドキャスト)です。ライムスター宇多丸やら、バナナマンやら、おぎやはぎやらを聴きつつ、酔っ払いつつ、料理(つまみ作成)や皿洗いをやるのが深夜の楽しみとなっております。そして、そして……ジェーン・スー!

2年前、友人に「面白い番組があるよ」と教えてもらったのがきっかけ。『週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー 相談は踊る』という、土曜の夜7時から、作詞家・コラムニストのジェーン・スーさんがとにかくみんなから寄せられた相談に乗りまくる、という番組だったのですが、これがとにかく面白い。「この人、芸能人じゃないし、サラリーマンだったって言ってるのに、何でこんなにしゃべりがうまいの……!?」と、衝撃でした。深刻な相談にも、くだらない相談にもわっしわっしと乗りまくるあっという間の2時間。長らく週末のお楽しみだったのですが、この春に終了。ジェーン・スーさんは代わりに「生活は踊る」という月~金の昼帯の番組のメインパーソナリティに大出世(!?)。さすがにリアルタイムでは聴けなくなったのですが、前番組を引き継いだ相談コーナーなどは、ポッドキャストで楽しく追いかけています。

そんなジェーン・スーさんが最近新刊を出しました。『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』。

正直、編集者になりたいなんて思う人間はだいたい思春期に自意識が過剰にあふれ出しちゃってた人なわけで、ご多分にもれず私も何かをこじらせている30代サラリーマン(最近のテーマは健康)なわけですが、「わかる! わかるよ先輩!!」と100万回うなずきながら読みました。特に映画『シンデレラ』に関する考察に関しては、ずっと感じながらも説明できなかったザワザワ感が見事に言語化されていて、あーーーすっきり! 笑えたり、共感したり、歳をとるということに少しだけ前向きな気持ちになったり。女は大変でおもろいですね~。

あ、あともうひとつ素晴らしいのはカバーのイラストが松田奈緒子先生の『レタスバーガープリーズ.OK,OK!』の甲冑女子、綾ちゃんなこと。帯を外して初めて分かる仕掛けも要チェックです。

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エディターOKUDA

ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。

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