『SUNNY 強い気持ち・強い愛』、全女子&全アラフォーに観ていただきたい!

8月の「三井ビルのど自慢」とともに、私の夏も終わりを迎えたはずでした。が、先日観た『SUNNY 強い気持ち・強い愛』にめちゃくちゃ感動したので、誰にも頼まれてないですが暑苦しく語らせていただきます。

日々の家事や子育てに追われる主婦の主人公を篠原涼子、がんに冒され余命わずかの友人を板谷由夏が演じます。
日々の家事や子育てに追われる主婦の主人公を篠原涼子、がんに冒され余命わずかの友人を板谷由夏が演じます。©2018「SUNNY」製作委員会

そもそもこの映画は『サニー 永遠の仲間たち』という韓国映画をリメイクしたもの。主婦である主人公が、久しぶりに会った高校時代の親友が余命わずかであることを知り、友人のたっての願いでかつての仲間たちを探し始める……というストーリーで、劇中には70〜80年代の洋楽ヒット曲が多数使われ、人気を集めました。大根仁監督が、舞台を現代&主人公たちが女子高生だった90年代の日本に移して再構成したのが今回の作品。劇中ではさまざまな90年代のJ-POPの名曲が流れます(音楽担当は小室哲哉!)。

もともと韓国版の映画が好きだったのと、まったくコギャルではありませんでしたが90年代に学生時代を過ごしましたため、劇中曲がいわゆるドンズバでして……オザケンの「強い気持ち・強い愛」に安室ちゃんの「SWEET 19 BLUES」、Charaにジュディマリに久保田利伸にPUFFYにTRFって…!! トレイラーを観た瞬間に「こりゃいかん」となり、公開された週末にひとりレイトショーに行ってきました。結果、号泣&大満足。

ラルフローレンのベストorカーディガンに、ショッパーを斜め掛けするのがイケてたわけですよ。懐かしい……©2018「SUNNY」製作委員会
ラルフローレンのベストorカーディガンに、ショッパーを斜め掛けするのがイケてたわけですよ。懐かしい……©2018「SUNNY」製作委員会

映画は篠原涼子が主役を演じる現代のパートと、広瀬すずが若かりし日の彼女を演じる90年代のパートが交互に出てくるのですが、四十路となる今、どちらのパートにも感情移入しまくり。あの頃、バカみたいに楽しかったけど、そうだよね、20年も経つといろいろあるよね、なんて。どちらのパートを演じてる女優さんも全員お上手だったのですが、特に90年代チームの女の子たちがキラキラしてて可愛くて! みんなで集まって、くだらないこと話してるだけで楽しいあの感じがすごくリアルでした。若いっていいなあ〜。

あと個人的にかなりきたのが、90年代のシーンが、ディテールまでめちゃめちゃ作り込まれてること。「ファンタのロゴが古い!」「うわコアラのマーチにキャベツ太郎!」「アルバローザにミジェーン!」「CISCOの袋!」「写真にポスカ!」「ヒスのショッパー!」……はい、ピンときた方はおそらく同世代ですね。数々の名曲の破壊力とも相まって(なんであの頃の曲って、そんなにファンじゃないと思ってても全部歌えるんでしょうね……)自分の高校時代の記憶がブワッと蘇り、10分に1回「うわわあああー!」と心の中で絶叫してました。アラフォーの皆様、ぜひ観ていただきたい。そして感想を語り合いたい。なんならそのあと一緒にカラオケに行って老骨にむち打ちながらオールなどしたい!(笑)

ちなみに同じく公開されてすぐ観に行ったという編集部の後輩(10歳ほど年下)も大号泣したそうなので、あの高校時代の女友達の関係性って、どんな世代でも変わらないんだなーと思いましたよ。笑って泣けて、最後には前向きな気持ちになれる。全女子におすすめです!

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エディターOKUDA

ミニマリストに憧れながらも、己の物欲と食欲から逃れられません。好物は生ビールと生牡蠣と生肉、そして大きなイヤリング。

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