最近、無性にデニムを新調したくなったんですよ。ここ数シーズン、柄パンツやデザイン性のあるコットンパンツを愛用してきましたが、足もとをローファーに変えたら、なんでもないデニムにTシャツ、というオーセンティックなスタイルがしたくなった(ヘアをブリーチしたことの方が、関係しているかもしれませんが汗)。でも、一時のデニムブームが過ぎ去り、どのブランドのどのモデルがいいのかさっぱりわからない。正直デニム迷子状態でした。求めていたのは、“なんでもないのに、なんか洒落て見える”感じ。あそこのあれと断定されないデニムです。
夜な夜なネットの海に繰り出していたのですが、やっぱり、写真だけだとデニムの良し悪しが分からない。そんなとき、撮影現場でスタイリストの小蔵昌子さんの私服姿に目を奪われました。白いロンTにブラックデニムという着こなしは、エフォートレスだけどピリッとした締まりもある。この絶妙なバランスはなんだ?と問い詰めたところ、履いていたブラックデニムに理由が! ハイライズのブーツカットタイプですが、長すぎる丈をその辺のはさみ(生地専用ではない)でラフにカットして、裾をあえてほつれさせていました。短くしても、程よい広がりが足長効果をキープしています! しかも、お尻から太ももにかけてのシルエットがストンとしているので、後ろ姿がフェミニンすぎず、かっこいい感じ。聞けばヘルムート ラングの「Black Femme Hi Bootcut Jeans」というモデルでした。
小蔵さんに、おソロの許可をいただき、オンラインサイトがセールになるのを待って、先週やっとポチりました! 同じくはさみでカットし、裾はラフにアレンジ。今日も愛用していますが、これ、履き心地がすごくいい!! デニム特有のごわっとした質感は残しつつ、ストレッチが程よくきいて、動きやすい。シンプルなブラックデニムはカジュアルすぎず、いろんなトップスとの相性もばっちり。これぞ、求めていたデニムだわ!と悦に入っております。夏じゃなかったら、週3どころか、毎日このデニムでもいいかも、と思うくらいです。
顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。