アライアのハートに、「キュンで~す」

大谷翔平選手のホームランに、実況のマット・バスガーシアン氏が「キュンデ~ス!!」と叫んだときは、思わずわろてしまいました。数日後このバッグにときめいたとき、自分も同じ調子で叫んでました、「キュンデ~ス!!」と。

「It bag(イットバッグ)がなくなった」と言われて久しい昨今。トレンドに乗って誰もが同じバッグを持つ時代ではないし、むしろ一人一人が自分のお気に入りを持てばいい、という考えは素敵ですよね。が、あえて宣言します。これは久々の「It bag」だと。編集部周辺では、「これ、私も欲しいんですよ~! やっぱり可愛い!」という声も多々。

アライアの「Cœur(クール)」。かつて「大人可愛い」という言葉が流行りましたが、これぞまさに。大人が持っても気恥ずかしくないハート。ダーツによるほんのり構築的な仕立てが、ひねりを加えています。この立体感、個人的にはコルセットを連想しますね。「女性の身体を彫刻のように美しく演出する」というメゾンのスピリットが、この7センチほどのダーツに凝縮されているかのよう。

ちなみにメゾンの創設者、アズディン・アライア氏は2017年に亡くなりましたが、ピーター・ミュリエ氏がクリエイティブ・ディレクターに就任し、「最近、アライアが可愛い」ともっぱらの評判です。芸術的なボリュームやフォルム、そしてセンシュアルなムードは健在ですが、デニムをはじめ日常的にサクッと着こなせる服も多く、今の時代に合わせて程よくリアリティを増しています。

このバッグはまさにそんな新生アライアの象徴。何よりもこれ一つで、スタイリングの仕上がりも違ってくる。着こなしをアップグレードするジュエリーのよう。完全にアクセサリー感覚のバッグですけど、意外と必要なものは入ります。そしてこれを持てば、どんなに”ご近所”であっても「おでかけ感」が増す。高揚感をもたらすファッションの力、というのを改めて感じさせてくれるんです。

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エディターNAMIKI

ジュエリー&ウォッチ担当。きらめくモノとフィギュアスケート観戦に元気をもらっています。永遠にミーハーです。

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