【パリのアートスポット】JRがポンヌフを梱包して洞窟にしちゃった!

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アーティストJRが、セーヌ川にかかる橋で巨大なインスタレーションを発表!

JRのアートプロジェクト、《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟の全景

パリのセーヌ川にかかる現存最古の橋、ポンヌフ。ここをJRが梱包したらしい、と聞いて見物に行ってきました。「ポンヌフの梱包」といえば1985年、クリストとジャンヌ=クロードによる《パリのためのプロジェクト 梱包されたポンヌフ》が歴史的に有名です。その41年後にふたたび包まれた橋は《La Caverne du Pont Neuf》=ポンヌフの洞窟になっていました!

JRのアートプロジェクト、《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟の出入り口

京都駅の巨大写真壁画《クロニクル京都2024》で日本でもおなじみのアーティストJRによる6月6日から28日までの期間限定プロジェクト。実はお披露目前に生憎の強風で損傷し、開幕が伸びてしまったのだそう。最初に訪れた6月11日は工事のため閉鎖中で現地のニュースでは「美しき失敗」などと書かれてしまっていました。気の毒だし残念だ……と思っていたら、滞在中に再オープン! 運よく体験することができました。

内部はめくるめく超没入型の「洞窟探検」!

JRのアートプロジェクト、《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟の内部

普段は車両も通行するポンヌフですが、期間中は24時間無料で、歩行者のみが通り抜けできるようになりました。中に入ってみると……おお!まぎれもなく洞窟だ! 全長120メートル、幅20メートル、高さ最大18メートルの巨大な洞窟の主な素材は、モノクロの岩肌を印刷した布。空気によって膨らみ、有機的な曲線の立体構造を成しています。都会のど真ん中で原始的な自然に迷い込んだようだし、17世紀からある橋の石畳と最新テクノロジーが共存しているのもなんだか不思議です。

文字通り没入、というか潜入⁉︎ するこの洞窟のインスタレーションの内部では、視覚や聴覚を刺激するアートも同時に味わえます。空間には風音のようなノイズのような音が流れていますが、この音響制作には元ダフト・パンクのトーマ・バンガルテルが協力しているそう、ARアプリを使ってスマホ越しに洞窟を眺めると、コウモリが羽ばたきます。この面白さはなんだ? 童心に返って「洞窟探検」をしている気分。周囲のみんなも目をキラキラさせています。

JRのアートプロジェクト、《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟の全景

《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟プロジェクトについて語るJRの言葉も魅力的です。クリストとジャンヌ=クロードへの共鳴を表明し、「洞窟を横断することは、街の深奥に至る旅であると同時に、世界を異なる視点で見るための誘いでもあります」(Google翻訳をもとに意訳)という解説に深く納得。見慣れた世界を、パリの日常的かつ伝統的な風景を、一変させるアートの事件に立ち会えたような気がしました。

 

橋の出入り口にあるサマリテーヌ百貨店では、スーベニアグッズショップを展開

JRのアートプロジェクト、《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟、サマリテーヌのグッズショップ

ポンヌフのレアール側のたもとにある、2023年に再開オープンしたアール・ヌーヴォー建築のサマリテーヌ百貨店では、このプロジェクトのスーベニアグッズショップが。JR洞窟の設計図などをもとに多数展開。おなじみのTシャツやキーホルダーなどアパレルや文具系雑貨などは軽く50種類を超え、洞窟にちなんでいるのかアウトドアコラボも多数。「名所観光」的なフォトブースもありました。グッズ展開への情熱においては日本を超える場所はないと思っていましたが、これには驚きました(笑)。迷いに迷ってしまい、定番のマグカップとミントタブレット缶だけ購入。もっと色々買っておけばよかったとちょっと後悔しています。

JRのアートプロジェクト、《La Caverne du Pont Neuf》ポンヌフの洞窟のグッズ

現在、オープン会期を終了して、撤去作業に入っているという《La Caverne du Pont Neuf》、ポンヌフはまもなく日常の顔を取り戻すのでしょう。アートは消えても、41年前のクリスト&ジャンヌ=クロードと同じように伝説は残ります。その見えざる物語を刻んだ場所を、また訪れたいと願い、別の場所で、新しい伝説の誕生に立ち合うことを楽しみにしています。

サマテリーヌ百貨店 内観

Samartaine / サマリテーヌ百貨店

住所

Paris,9 R. de la Monnaie, 75001

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エディターKUBOTA

幾星霜をこえて編集部に出戻ってまいりました。活字を読むこと、脂と塩気、2匹の保護猫、平和と雑談を愛します。