鈴木えみが愛用するエッセンシャルな偏愛服&定番アイテム【あの人のお気に入りvol.2】

SPUR.JPの連載「あの人のお気に入り」第2弾は、人気モデルであり、「Lautashi Design(ラウタシーデザイン)」のディレクターを務める鈴木えみさん。最近、変化があった彼女のファッションポリシーや、8年目を迎えた服作りについても聞いた。

新しいスタイルを開拓するのを楽しんでいます!



「最近、服選びに変化があったんです」という鈴木えみさん。以前は、色は黒だけ、素材は布帛というこだわりがあったけれど、苦手だったカジュアルなアイテムを取り入れたり、ネイビーやブラウンにも惹かれたり。「好きなサイズ感やバランスは変わらないけれど、心境の変化なのか、これまで選ばなかったアイテムも気になるようになりました。幅が広がるのはうれしいことなので、どんどん新しいスタイルを開拓していきたいですね」。

自身が手がけるブランド、ラウタシーデザインは今年で8年目。「コレクションがひとつ終わると、次のアイデアが湧いてきて。それを形にしているうちに8年になりました」。アウトプットを続けるにはインプットも必要。今はそれが家族旅行だそう。「冬に家族で北海道旅行をしたんですが、よく娘と女2人旅をするんです。サイコロを振って旅先を決めるという、ゲーム感覚の気ままな旅なのですが、だいたい知らない街になるからすごく新鮮で。昨年は日本海沿いの京丹後市に行って、次は三重。夏には海外も予定しています」。今回紹介してくれた10のアイテムにも、そんな彼女のライフスタイルが反映されていた。

【ルメールのデニムパンツ】コンパクト&ワイドがマイスタイル

ルメールのデニムパンツ
パンツ/本人私物、カーディガン¥390,500・靴¥344,300・ピアス¥108,900/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)03-6215-6116

最近、ストレートで、スキニーまではいかないけれど細めのデニムを探していたんです。でも、気がついたらこのパンツを購入していました(笑)。少しテーパードのかかったワイドなシルエットがユニークなルメールのものです。ここ1年くらい、トップスをコンパクトにまとめることが多いので、このパンツはバランスがとりやすくて、とても重宝しています。デニムはローライズのものも多く出ていますが、私はハイウエストのほうがしっくりくるんです。トップスをインしたり、今日のロエベのカーディガンのように短めのトップスを合わせたりするのが私らしいスタイルです。

【ロエベのバッグ】マチュアなバーガンディのフラメンコパース バッグ

ロエベのバッグ
バッグ/本人私物、カーディガン¥390,500/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)03-6215-6116

ワードローブはブラックがベースだけど、今はブラウン系が気になっていて、ロエベの「フラメンコパース バッグ」も、ブラウン系のスタイリングになじむダークバーガンディを選びました。ドーナツチェーンがついていて、クラッチとショルダー、ストラップを変えてクロスボディと3WAYで使えて、そのたびに雰囲気が変わるところもお気に入り。バッグの口が大きく開くので、中のものが取り出しやすく、収納力も抜群です。

【レポシのリングとイヤーカフ】モードに楽しむダイヤモンド

レポシのリングとイヤーカフ
リング・イヤーカフ/本人私物、シャツ¥250,000/エドストローム オフィス(クレージュ)03-6427-5901

ダイヤモンドのジュエリーは、輝きがゴージャス過ぎて自分にはフィットしないと感じることもあるのですが、レポシのジュエリーは、ダイヤモンドの上品さに加えて、ひとひねりしたデザインがモードで素敵。このリングもモダンなデザインに惹かれて購入しました。その時、このイヤーカフも気になったのですが、2つも買うなんて贅沢だと諦めて帰宅したんです。でも、どうしても忘れられなくて、後日、再び店に伺いました。どちらも私のキャラクターにフィットしていて、よくつけています。

【ラウタシーデザイン×フートウキョウのセットアップ】子どもの感性を取り入れたワンマイルウェア

ラウタシーデザイン×フートウキョウのセットアップ
セットアップ/本人私物

私が手がけるラウタシーデザインと、ルームウェアブランド・フートウキョウのコラボアイテムです。このカプセルコレクションは、“親子が楽しめる”というコンセプトなので、キッズ用のシルクパジャマからスタートしました。子どもの感性を取り入れたくて、娘に描いてもらった柄を、テキスタイルデザインに採用。キッズ用のパジャマを作ったら、デザインチームから「大人のアイテムも欲しいね」という声が上がって、同じ柄で大人用のアイテムもデザインしました。カーディガンとノースリーブドレスのセットアップは、シルクで肌触りがよく、シワにもなりにくいので、旅行には必ず携帯します。ホテルの中で着ても気分が上がるし、そのままお出かけすることも。

【メゾン マルジェラのニット帽子】柔らかいグリーンの猫耳ストール

メゾン マルジェラのニット帽子
ニット帽子/本人私物、シャツ¥250,000/エドストローム オフィス(クレージュ)03-6427-5901

冬に家族で北海道旅行をしたとき、防寒用の小物をたくさん揃えたんです。娘がスキーを楽しんでいる間、私はただ待っているだけなのでしっかり防寒しなきゃと購入したのがこのストール。ミントグリーンが美しく、首もとに巻いたり頭にかぶったり。フーディがスクエアなので猫耳のようになるところにも惹かれました。大人には可愛いすぎるかなと少し心配だったけれど、メゾン マルジェラのアイテムだからモードに楽しむことができます。

【パウラ・カノヴァス・デル・ヴァスのブーツ】アーティスティックな個性派ブーツ

パウラ・カノヴァス・デル・ヴァスのブーツ
ブーツ/本人私物、スカート¥138,600/エドストローム オフィス(アワー レガシー) 03-6427-5901、タイツ¥6,820/ショールーム リンクス(ババコ)03-3401-0842

シューズはラウンドトゥより、直線的なものが好き。パウラ・カノヴァス・デル・ヴァスのブーツは、そんな私の好みにぴったりのデザイン。このシューズは2足目なのですが、1足目のファーがついたグレーのブーツよりも、こちらの方が足の形にフィットしていて履き心地がよいので登場回数の多いブーツです。トゥはスクエアというよりも、猫耳のようなモダンなフォルムで、円錐型のキトゥンヒールもアーティスティック。独特なフォルムなのに、どんな服にも合わせやすく、コーディネートのアクセントにもぴったり!

【アクネ ストゥディオズのパンツ】ウエストは自分流にカスタマイズ

アクネ ストゥディオズのパンツ
パンツ/本人私物

細身のパンツを探していたときに出合った1本。裾がフレアでサイドにギャザーを寄せてタイトにしているデザインが気に入ったのですが、もともとは股上が浅めだったんです。でも、私はハイウエスト派なので信頼するリペアショップにお願いして、ウエストを高めにカスタマイズ。気に入ったデザインでもサイズが合わない服は、よくお直しに出します。身長が高いので、着丈で選んで横幅を調整すれば、選べる服の幅が広がるんです。今回は、ウエストの高さを自分流にアレンジして、パーフェクトなパンツになりました。

【RUIのニット】モードに着るセンシュアルなニット

RUIのニット
ニット・中に着たトップス/本人私物、パンツ¥531,300/ロエベ ジャパン クライアントサービス(ロエベ)03-6215-6116

中国出身のデザイナー、ルイ・チョウがデザインするRUIのニットは、ストレッチがきいていて穴が開いているようなデザインが特徴的。今日は、インナーにアレキサンダーワンのカットソーを合わせました。娘が10歳になり、大人のXSサイズを着られるようになったのですが、RUIやマリーン・セルなどのアイテムは共用で着ることも。大人はボディコンシャスだけど、子どもはジャストサイズ。娘はダンスを習っていることもあって、クロップド丈のものが好きなので、一緒に着るとしたら……という視点で服を選ぶことも増えてきました。

【ラウタシーデザインのボンバージャケット】自画自賛したい、大活躍のジャケット

ラウタシーデザインのボンバージャケット
MA-1/本人私物

ブランドの定番、ダブルボンバージャケットです。北海道旅行でもこれで十分なぐらい保温性が高く、どんな服にも合わせやすいデザインです。ボリュームのあるアウターは真冬の屋外ではとても心強いけれど、乗り物や室内に入るとちょっと暑い。脱ぐとかさばるし、荷物になりますよね。だからジャケットの内側にショルダーベルトをつけて、背負えるようにしました。この機能はとても便利で、私がデザインしたのですが、大正解だったと自画自賛しちゃいます。寒い季節は手放せないジャケットです。

【ハイク×ザ・ノース・フェイスのアウター】デザイン性と機能性を両立した1枚

ハイク×ザ・ノース・フェイスのアウター
アウター/本人私物

もともとモードなスタイルが好きで、スポーティなアイテムは避けてきたのですが、心の変化なのか、最近、挑戦してみようという気分になって。ハイクとザ・ノース・フェイスのパーカは、ショート丈でデザイン性もあって、手持ちのアイテムとも相性抜群。撥水加工が施されているので、雨の日に羽織るアウターとしても活躍しています。

鈴木えみプロフィール画像
鈴木えみ

ファッション誌を中心に多数のメディアで活躍し、自身がディレクターを務めるファッションブランド「Lautashi Design(ラウタシーデザイン)」も展開。モデル・クリエイター・ディレクターとして、現在もさまざまなフィールドで活躍中。Instagram: @emisuzuki_official