予定がない日にも、スタイリングに全力投球！ 行動範囲が半径500ｍ以内の日だって自分を喜ばせるためにリュクスなウェアに身を包む。一色紗英さん扮する根っからの服好きの一日に密着してみよう
予定がない日にも、スタイリングに全力投球！ 行動範囲が半径500ｍ以内の日だって自分を喜ばせるためにリュクスなウェアに身を包む。一色紗英さん扮する根っからの服好きの一日に密着してみよう
いっしき さえ●1977年東京都生まれ。1991年のデビュー以来、テレビやCM、雑誌を中心に活躍。タレント、モデルとして人気を集めた。1999年にはファッションブランド「archi（アーキ）」を立ち上げディレクターを務める。現在は、LAを拠点に活動している。
AM 06:00 起床。布団から布団みたいなコートへ
ベッドから抜け出しがたい肌寒い日の朝。起き抜けの体を、マキシ丈のテディコートに預ける。2024-’25年秋冬コレクションのファーストルックを飾ったスペシャルなピースは、素肌にまとうだけでスタイルが完成する。穏やかなダスティピンクにも心安らぎ、二度寝を誘う。足もとにはコンフォートなスリッポンを選び、リラクシングなスタイルで一日をスタート。
AM 06:35 屋上で日課のラジオ体操
最強の全身運動と、躍動する服でエネルギッシュな朝を過ごす。選んだのは、体の動きを制限しないメンズのルック。ヴィンテージの風合いが漂うパッチワークのシャツを2枚レイヤードし、多彩な表情の重なりを楽しむ。伸びて、反らして、回して……。複数種の生地が、体の動きと連動するようにリズミカルに動く。サニーイエローのパンツを合わせて、晴れ間を祈る。
AM 08:00 朝靄の中コンビニへ向かう
一枚で絵になる構築的なウールモヘアのコートを、世にもリュクスなワンマイルウェアとして。アウターだけど、ミニ丈のドレスのようでもある曖昧なシルエットが、早朝にふらりとコンビニに訪れる彼女のミステリアスな一面を強調する。ストイックな立ち襟やハリのある素材は、素肌を大胆にのぞかせた隙のある着こなしでバランス操作。
AM 11:00 ランチへ。駅前で待ち合わせ
長年の友人と会う日は、歴史から着想を得たプラダを着る。体のラインを強調するドレスは、アウトドアを彷彿とさせる素材とディテールで新鮮な表情に。新しい要素の掛け合わせで、決して懐古的にならないクリエーション。そんなメゾンの精神ごと身にまとって。「プラダ ガレリア」バッグには、ハンドルストラップをカスタマイズし、街歩きを快適化。
PM 01:00 仕事の打ち合わせへ急ぐ
横断歩道を渡るというありふれた光景もドラマティックに見せるスカート。アシンメトリーな裾が舞う様子が美しくて、つい歩幅が大きくなる。アートなプリントは、砂漠に咲き誇る花をイメージ。過酷な環境で力強く咲く花に、忙しない日常を生き抜く力をもらう。書類とPCを入れた「ラージ ホップ」を小脇に抱え、走る。
PM 02:00 穏やかな光の中で午睡
午前中を駆け抜け、睡魔が襲ってくる午後2時。心と体を休めるひと時を過ごすお供にふさわしいのは、抱擁力のあるオーバーサイズニット。穏やかな色彩と、柔らかなウールの質感にリラックス。顔まわりを保護するようなボリュームのあるタートルネックは、今季を代表するトレンドのディテールだ。千鳥格子をモダンにアレンジしたような、抽象的なパターンが存在感を放つ。
PM 04:00 近所の緑道を散歩する
散歩タイムにふさわしいのは、アクティブなコンビネゾン。ひと味違うのは、とびきりラグジュアリーなレザー素材だということ。アウター、ブーツまでトーンをまとめて、レイヤードスタイルも軽やかに見せる。＂ちょっとそこまで＂には、リップとコインを収納するマイクロミニサイズのバッグがお似合い。
PM 06:00 スーパーで夕飯の買い出しへ
夕方のスーパーは闘いの場。心して向かうべく、凛としたユニホームライクなスタイリングを。グレーとブルーの知的な配色にも背すじが伸びる。レザーグローブを着用すれば、陳列された品物を手に取る所作だって不思議とエレガントに。アイテム一つで日常の一場面が特別に変わる。
