
Tシャツ・ネックレス・リング・ブレスレット/黒木さん私物 バッグ・靴/山本さん私物 スウェットパンツ¥39,600/THE WALL SHOWROOM(シンヤコヅカ)
メゾンのものも、合わせ次第で等身大に着られるんですね
黒木 華
「黒木さんのTシャツのヴィンテージな雰囲気に、ルイ・ヴィトンのダミエのシューズとモノグラムのショルダーバッグの、クラシックなブラウンのトーンがマッチするなと思いました。リラックス感のある彼女の普段の私服に着想を得て、あえてスウェットのワイドパンツでカジュアルダウンしています」(山本さん)。
自分じゃない人が着ると見慣れた服も見違える
山本 黒木さんはいつ頃からモードブランドを手に取るようになったんですか?
黒木 東京に来て、お仕事が少しずつ増えてきた頃なので、10年くらい前でしょうか。このグッチのTシャツはお店でひと目惚れしました。アレッサンドロ・ミケーレによるグッチの2017−’18 年秋冬です。一枚でインパクトがあるので、ほかがシンプルでも決まるんです。こうやってルイ・ヴィトンの靴とバッグを合わせると、遊び心があるけれど品もあって、すごく可愛いですね。
山本 ダミエ・エベヌの靴は、20年くらい前にパリで購入しました。最近またバレエシューズがトレンドなので、クローゼットから出してきたんです。ショルダーバッグは、90年代にアシスタントを卒業した記念に。この形なら、当時の若い自分でも大人びずに持つことができるかなと思って。よくトレンチコートに合わせていました。アクセサリーは黒木さんの私物を使っています。
黒木 宇宙モチーフのネックレスは5年前にスワロフスキーで。ブレスレットは私が生まれた記念に父が買ったものです。
山本 いいエピソードですね。白いコートも、黒木さんによく似合っています。
黒木 ドリス ヴァン ノッテンの2019年春夏コレクションです。さらっと羽織るだけで全体のスタイルが決まるので重宝しています。飽きの来ないシルエットですし、トレンドに関係なく着られるので、10年後も使えるだろうなと。このコートにシャネルのバッグは意外な組み合わせですが、とても素敵です。
山本 バッグは、2000年代前半、30代でパリに行ったときにシャネルブティックで。クラシックな形ですが、少しパンクっぽいチェーンに惹かれました。コットンのコートにラフに持ったら、パンチが効くんじゃないかなと思って。
黒木 赤いブーツもかっこいいです。
山本 これは2015年春夏コレクションのコム デ ギャルソンです。ちょうどパリでショーを見て、感動したのもあって購入しました。コム デ ギャルソンはもう少し年をとっても似合うだろうなと思うから、まだまだ残しておく予定です。
黒木 マナさんが大事にしてきたものをこうやって身につけてみると、不思議と自分が持っているものとなじんで、その化学反応が楽しいですね。憧れのメゾンのものも、こう合わせれば等身大に着こなせるんだと発見がありました。
山本 ここ数年、ちょっとずつ手放していて。今日持ってきたアーカイブスはそれを生き抜いてきたものなんです。最近は自分が気に入っているものを少しずつ友人や身近な人に譲っています。黒木さんのように共通の感覚はあれど異なるバランスの人に着てもらうと、見慣れたアイテムがまったく違う見え方をする。アーカイブスって、自分の大切にしていたものを次の人に受け継いでいくということでもあるのかな。
黒木 つないでいくって、素敵なことですよね。私も祖母から母へ、母から私へ、と引き継いだものもありますし、私も次の人へ渡していけたらなと思います。