カナダグースのTシャツ/SPUR ブランド統括編集長IGARASHI
ブランド統括編集長IGARASHIのベストバイは、カナダグースの「SNOW GOOSE BY CANADA GOOSE」コレクションのTシャツ。白熊と北極圏を上から見たグラフィックが特徴で、白熊の目と鼻の部分だけがフロッキー素材になっている遊び心のあるデザインだ。
もともと、とべ動物園のしろくまピースがきっかけでホッキョクグマが大好きだというIGARASHI。温暖化により厳しい環境に置かれている野生のホッキョクグマの現状を知り、何か貢献したいという思いがあったとか。「カナダグースは、ホッキョクグマの支援団体であるポーラーベアーズインターナショナル(PBI)を長年サポートしています。このTシャツも国際ホッキョクグマの日に発売され、売上の一部が寄付されると知り、購入を決めました」。
シンプルなクルーネックTシャツには、ネックレスを合わせるのがIGARASHI流。普段から愛用している小粒のパールネックレスのほか、中国のマーケットで見つけたという翡翠の布袋様のペンダントトップを赤い紐で合わせるなど、小物使いで楽しんでいる。「購入することで、ほんのわずかかもしれないけれど貢献できる。着ることにも意味が生まれると思っています」。
ダブレットのニットベスト/エディターKAGOHARA
エディターKAGOHARAが2026年上半期ベストバイに選んだのは、ダブレットのクロシェ編みニットベスト。毎シーズン訪れるというブランドの展示会で、そのプレイフルなデザインに一目惚れした。
今シーズンのテーマは「いただきます」。食べ物や野菜、その生産者や背景に思いを馳せるというコンセプトで、このベストはにんじんの輪切りがモチーフになっている。ところどころに葉っぱの部分がデザインされているのもユニークだ。一見すると奇抜なアイテムだが、意外にも着やすく、手持ちのドレスやシャツの上に重ねるだけで主役級の存在感を放つ。
「何にもない日や、気分を少し明るくしたいときに力を借りています」。先日このベストを着ていたら「もう夏が来たね」と言われたというエピソードも。着るだけで自分も周りもハッピーにしてくれる、そんなパワーを持つ一着だ。
パンのカットソー/エディターAKIYAMA
エディターAKIYAMAが今季出合ってよかったのが、パン(PAN)のカットソー。2022年秋冬にスタートした日本発のブランドで、大人のためのフェミニンなウェアを提案している。
「ボディスーツのような体にフィットするカットソーは、細い人しか着られないという思い込みがありました」とAKIYAMAは話す。しかし、パンのカットソーは、ジャケットに近い袖付けの仕方で肩周りに立体感を持たせるなど、着る人の体を美しく見せるカッティングに優れており、その固定観念を覆してくれたという。「着ているとすごく褒められるので、うれしくなって型違いで買ってしまいました」。
ECでは争奪戦になるほどの人気だが、価格は1万円台と手頃なのも魅力。SPURSHOPでもスタイリストの小島智子とコラボレーションによる別注キャミソールを製作するなど、注目度が高まっている。「シンプルなのに一枚で形になり、体をきれいに見せてくれる。本当に着てみてほしいです」。
ルメールのカットソー/エディターAOYAMA
エディターAOYAMAがこの春夏に迎えたのは、ボウタイが目を引くルメールのカットソー。ビスコースとコットンの混合素材で、Tシャツのような着心地の良さと、ほのかなツヤ感を両立している。
「夏はあまり重ね着をしたくないので、一枚できちんと見えるトップスが欲しいと思っていました」とAOYAMA。ボウタイブラウスは数多くあるが、カットソーにタイが付いているというバランスの面白さに惹かれたという。
ボウタイは二重にして結んだり、そのまま垂らしたり、サイドに流したりとアレンジが自在。冬にはニットの下に着てタイだけを出すスタイリングも楽しめ、シーズンレスで活躍する。「今日はデニムと合わせていますが、きれいめの黒いパンツに合わせれば、よそ行きっぽくも着こなせます。シーンを問わず使えるのがいいですね」。
マルのカットソー/エディターHA
エディターHAが愛用しているのは、マル(MALU)のカットソー。和歌山の老舗テキスタイルブランドが手がけるインナーウェアブランドで、この春、クリエイティブディレクターに曽根英理菜を迎えリブランディングした。
「どんな形でもいいと思えるほど気持ちのいい素材と、どんな素材でもいいと思えるほどきれいな形。その二つが融合しているのが素晴らしい」とHAは絶賛する。その肌触りは、「一度着てしまうと元に戻れない。裸でいるよりも気持ちいい」と感じるほど。
寒がりだというHAは、薄手ながら腕や首もとをカバーしてくれる長袖とハイネックタイプの半袖をセレクト。体にフィットしつつも、ぴったりしすぎない絶妙なシルエットで、インナーとしても一枚でも活躍する。「ワードローブの中心であるデニムに合うかどうかを基準に服を選ぶことが多いのですが、これはどんなタイプにも合わせやすいです」。
ドリス ヴァン ノッテンのパンツ/エディターKINUGASA
エディターKINUGASAのベストバイは、ドリス ヴァン ノッテンの鮮やかな赤いパンツ。ワンシーズンに一本は同ブランドのパンツを新調しているという彼女にとって、特別な意味を持つ一本だ。
今シーズンは、昨年秋冬シーズンにデビューした新デザイナーのジュリアン・クロスナーにとって初めての春夏コレクション。SPURのインタビューで彼に会ったKINUGASAは、その人柄に感銘を受け、「応援したい」という気持ちが高まったという。コレクションのテーマはサーフ。「波に乗って風と自然を感じることが心の平穏と自由につながる」という彼の言葉が、デジタル疲れしていた自身の心に響いた。
このパンツはシアー素材で、「試着したときに、想像を超えるくらい涼しかった。風が通る感覚に驚いて、これはベストバイ確定でした」。ナイロン素材で見た目よりも丈夫なため、チュニック丈のトップスと合わせたり、スカートとのレイヤードを楽しんだりしながら、酷暑を乗り切りたいと話す。
SPURSHOP×横浪修「Assembly」Tシャツ/エディターITAGAKI
エディターITAGAKIが2026年上半期ベストバイに選んだのは、SPURSHOPで購入した写真家・横浪修とのコラボレーションアートTシャツ。横浪の写真集「Assembly」シリーズから、雪原を走る少女たちを捉えた一枚が背中にプリントされている。
「横浪さんの写真は、現実とファンタジーの境界線が曖昧な美しい世界観が魅力です」とITAGAKI。この作品は、個が溶け合って集団としてのアートになっていくというコンセプトに惹かれたという。「写真がTシャツになることで毎日着られる。アートを取り入れるひとつの方法として素晴らしいと思いました」。
胸もとには「Assembly」の赤い刺しゅうが施されており、さりげないアクセントに。着心地も良く、洗ってもへたらないため、まさに“エブリデイTシャツ”として活躍している。