2020.01.18

双子座【5/21 — 6/21】

自分のルールから、あえてはずれてみること

 聡明な頭脳と抜群のコミュニケーション能力で、さまざまな人と関わりを持って世の中を渡っていく双子座の人々。興味があればフットワーク軽く出かけますし、人と人を結びつけるのも得意ですから、びっくりするほどの人脈を持っていたりすることも多いものです。2020年はこうした双子座の特徴が、少しイレギュラーな様相を見せるとき。誰かの心のなかにぐいぐいと分け入る、ということを自ら選んでいきそうなのです。双子座の人々にとって、これらはかなり勇気のいることです。束縛を嫌い、さらりとした関係を信条としますから、本気で気が進まないという人は多いでしょう。「深入りする」「振り回される」といったような、ネガティブな感覚すら伴うかもしれません。

 ただ、こうした課題はおそらく、初めて味わうことではないだろうと思います。おそらく’17年末頃から、あなたは繰り返し――相手はさまざまだったかもしれませんが――求められ続けていたのではないでしょうか。あるいは、かつて経験した「関わり」を巡る衝突や苦労を、身にしみて思い出していたかもしれません。頑張っていましたよね。軽やかにさらりとした人間関係を築いていくのは得意でも、深い関わりは苦手で本能的に避ける。’20年はおそらく、こうした自分をさしおいても「関わりたい」と思える人が現れます。もしくは目の前の人とちゃんと関わることを、選んでいきます。

 そうすることに、何の意味があるのでしょう? 双子座の人々であれば、私が申し上げるよりも自ら探求していくことに喜びを感じるはずですが、そもそもやる気が起きなければしんどいものです。差し出がましいことかもしれませんが、私から少しヒントを申し上げましょう。おそらくですが、双子座の人はここで深く人と関わることで、潜在的に持っている「自分はこのままでいいんだろうか」という空虚感を、解消していくことになるのです。どんなにたくさんの人に囲まれて、日々を趣味や仕事で充実させても、なんとなく感じ続けてきた、むなしさや心もとなさのようなもの。自分でもうまく説明できなかったような感覚を、人から学び人と関わることで満たしていくのだろうと思います。最初は居心地のいいことではないかもしれませんが、本気で向き合えば必ず、「そうか、この体験にも意味があったのだな。体験できてよかったな」という深い納得と喜びが、あなたを包んでいくはずです。

 こうした「関わりの課題」は決して、孤独な闘いではありません。’20年のあなたは、友情にも愛情にも、とても恵まれることになっているからです。友情は強く、愛情は温かく、あなたを包んでくれるでしょう。自分のまわりの大切な人をロールモデルにしたり、気が置けない友や恋人にそっと後押しされたりすることで、’20年の挑戦を成し遂げていくことになるのかもしれません。きっと素敵なことです。怖いことなんて、ないだろうと思います。