水瓶座【1/20 — 2/18】

過去を振り返りつつ、今を生きる

 さまざまな出会いや仲間との交流に恵まれ、にぎやかに過ごした2019年。そこから一転して、’20年の水瓶座の人は過去を振り返ったり、ひとりの時間を大切にしたり、といった時間が多くなるでしょう。これは決して孤独になるとか、厭世観を抱いて引きこもるといった意味合いではありません。たとえていえば、’19年は学校帰りにみんなでソフトクリームを食べたり、時間を忘れておしゃべりしたりするような年。秘密や悩みを共有するなかで心のつながりは強まり、将来への夢も膨らんでいったことでしょう。一方、’20年は「今日は用事があるから帰るね!」とひとり友達の輪を離れ、家でのんびり本を読んだり、土手で思索にふけったり、という時間が多くなるのです。どちらの過ごし方にもそれぞれ価値があり、どちらが優れているというわけでもありません。

 自分の内面を見つめたり、これまで歩んできた道のりを振り返ったり。こうした行動は、水瓶座の人々にとってどのような意味があるのでしょうか? それは「飛躍の年に向けて、自分の中の不要なものを捨てる」ということに尽きます。ちょっと気の長い話になってしまって恐縮なのですが、’201222日、星占いでは「グレート・コンジャンクション」というイベントが起こることになっています。木星と土星が20年に一度、同じ場所に集うというもので、このとき主役としてスポットライトが当たるのが水瓶座の人々なのです。カレンダー的な区切りではなく運命的な区切りで見れば、この12月から’21年はスタートしますし、水瓶座がずっと主役を務める一年も始まっていく、ということになるのです。

 運というものは、心の余裕に見合う分だけの量が入ってきます。コンプレックスや過去への執着、ネガティブな感情など、手放してしまってもいいものをぎゅっと抱え込んでいると、新しい運を招きにくくなってしまうのですね。もちろん、痛みはあれど大切な思い出を無理やり捨てろ、整理しろなんてことは申しません。そんなことは意味がありませんし、そもそも不可能なのです。ただ、悩みはなくならなくても「どうでもいい」にしていくことはできます。そんなとき、ふわっと執着がはずれるんですよね。宮沢賢治の書簡に「かなしみはちからに、欲(ほ)りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし」という言葉があります。なかなか難しいことですが、悲しみを悲しみのままでなく、自分の栄養にしてこそ、過去の自分も救われるのではないでしょうか。自分はただ悲しい思いをするためだけに生きているんじゃない。力にして、立ち上がっていくんだと。負けないように、幸せになるように。

 さあ、12月まではずいぶん時間がありますが、’20年はあっという間。なんといっても、恋愛でうれしいことも多い時期です。心の暗い部分だって、大切な自分の一部なのです。頑張ってきたからこそできた影です。しっかり、まっすぐに向き合ってあげましょう。

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