本物の輝きを手にする、主役の年
2020年の星占いの主役といえば、間違いなく山羊座の人々です。結婚や離婚、就職や転職、引っ越しなど、自分でも想像しなかったほどの人生の転機を迎える人は非常に多いでしょう。振り返ってみれば’17年末あたりから、山羊座の人はやりたいことや自分の本心をぐっと抑え込むようにして、たくさんの努力をなさってきました。悩みから逃げることなく向き合い続けたり、スキルや知識をコツコツと時間をかけて習得したり。そうした日々の結果が’20年、大きく実りの時を迎えようとしているのです。正確にいえば’19年12月頭からすでに星は山羊座のところに巡ってきていますから「なんだか空気が変わってきた感覚があるぞ」などと、変化の風を読み取っている人も多いかもしれません。
といっても、山羊座の人々にとってはコツコツと課題に取り組むのはわりと「性に合う」ことです。ものすごく苦痛というわけではなかっただろうと思うのですが、ここからは山羊座の人が持つもうひとつの面、内側に潜んでいるダイナミックなエネルギーを放出していく方向にシフトチェンジしていくことが、最も大切になるでしょう。エンジンをかけないと車が走り出すことはないように、山羊座のあなたが「よし!」というモードにならなければ、’20年はこれまでと同じ、自分を抑え込むような動きが強くなってしまうでしょう。あなたは今まで、このチャンス多き一年にふさわしい努力を、たくさんしてきました。輝きをまとうことができるだけの、本物の資質を培ってきました。だから、できるだけ早い段階で、幸運を引き受けていく気持ちを定めておくといいですよ。報われていい、結果を出していい、愛されていい。そうやって自分を肯定してこそ、得るものが大きくなるのです。
素晴らしい運気が巡ってくる時期ですが、自分なりのビジョンや願望を自分で理解しておかないと、行き当たりばったりにしか運を使うことはできません。何を幸福だと思うのか、どんな姿でいることが望ましいのか。そうしたことをきちんと見定めることで、世界があなたに波長を合わせてくれるようになります。チャンスも向こうから飛び込んでくるでしょう。なお、5月半ばから9月半ばのどこかで「そのままの生き方でいいのか?」と問い直されるようなことがありそうです。目指す方向と自分の幸せ観にズレが出ている場合、ここで立ち止まることには大きな意味があります。勢いのある時期だけに、止まるという選択肢は少し気が咎めるかもしれません。ただ、この時期は見直しのときですから、怖がらなくて大丈夫です。ゴールさえ見誤らなければどの道を通ってもよいのですし、そのゴールを見誤らないでいるための時期だからです。
恋愛でも、ずっと自分を抑えるような恋ばかりしてきた人は、ここで力強く羽ばたけるかもしれません。過去はどうあれ、これからの自分は輝いていくのだ。そんなふうに、過去との関連をぷつっと意識の上で切ってみると、よいだろうと思います。