真木あかりさん×西野七瀬さん 「2023年も、心を大事に自分らしく過ごすために」

真木あかりさんの占いが大好きで、個人鑑定もお願いしたことがあるという西野七瀬さん。「お会いするのは今日が初めて。ひと足先に来年のことを聞けてうれしい」と目を輝かせる。2023年はどんな年になるのか。真木さんの占いから未来への希望が見えてきた。

※この対談は、2022年10月に実施しました

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[西野さん]シャツ¥137,500(サヴァン ショールーム)・ブラトップ¥23,870・スカート¥37,950(ともにピーエイチファイブ)/サヴァン ショールーム イヤカフ¥35,000/トムウッド プロジェクト(トムウッド) ブーツ¥100, 100/トッズ・ジャパン(トッズ) テーブル¥440,000〜・スツール¥330,000〜/STUDIO YUMAK ANO(Design Yuma Kano) その他/スタイリスト私物 [真木さん]すべてご本人私物

コミュニケーションのあり方が、風の時代になり大きく変わった

――西野さんは、もともと真木さんの占いのファンだそうですね。

西野 はい。2年前、たまたまSPURのWEBサイトで真木さんの星占いを見たら、すごく当たっていたんです。「2011年から2019年までチャレンジングなときでしたね」みたいなことが書かれていたんですけれど、私が乃木坂46で活動していたのがちょうどその時期で「当たってる!」ってびっくりして。自分がグループを卒業したタイミングも自分にとってベストな時期だったことがわかって、納得できたんです。

真木 それはよかったです。

西野 それでSPUR編集部の方につないでもらって、個人鑑定もしていただいて。真木さんの占いは言葉選びがやさしくて好きなんです。お守りのようにいつも読み返しています。今日は2023年のことをいろいろお伺いするのを楽しみにして来ました。

真木 こちらこそ、よろしくお願いします。2022年は、引き続きコロナ禍でしたし、ロシアによるウクライナ侵攻が始まったり、世界の経済が低迷したりと混迷の年でしたけれど、2023年は、少し勢いが出てきそうです。

西野 そうなんですね。

真木 まず押さえておきたいのが3月で、ここで大きな変化が起きそうです。土星と冥王星が動き、さらに情熱と闘いの星・火星が動きます。3つの星が動くことで、世の中の空気が大きく変化しそうです。

西野 どんなふうに変わるんでしょうか。

真木 ここ数年「風の時代」という言葉をよく耳にすると思います。20年に一度、木星と土星が重なり合うことをグレートコンジャンクションと言い、時代が変わるようなことが多く起こるとされています。過去200年は、これが「土の星座」で起きていましたが、2020年12月に「風の星座」である水瓶座のエリアで起き、ここから200年、「風の時代」が続いていくことになります。

西野 200年!? これから私が生きている間は、ずっと風の時代ってことですね。

真木 そうですね。時代の変わり目には、その影響が強く出るので、ここ2~3年、メディアでも大きく取り上げられました。風の時代になって何が変わったかというと、代表的なのはコミュニケーションのあり方です。コロナ禍も影響してオンライン会議などが一気に普及しましたよね。人とのつながりが自由になるなかでLBGTQの認知度がより高まりましたし、「#MeToo」運動や「ブラック・ライブズ・マター」のような人権運動が盛り上がりました。一方SNSでフェイクニュースが拡散したり、誰かをバッシングして追いつめるなど、つながりが容易になったがゆえの弊害もありました。

西野 いい面、悪い面、両方ありましたね。

2023年は破壊と再生の年に。世の中の大きな流れが変わりそう

真木 2023年は、そんな風の時代の主役だった土星が水瓶座から抜けて、入れ替わるように冥王星が入ってきます。冥王星は、破壊と再生の星と言われていて、今まであったものを徹底的に壊すけれど、そこから新しいものを作り上げもする前向きな星。前回、冥王星が動いたのが2008年で、このとき、何があったかというとリーマン・ショックです。大企業が倒産して、社会的な権威やブランドが崩れ去り、「大企業に就職したら安泰だ」というような価値観も大きく変わりました。

西野 来年も変化が起きるということですね。

真木 今回は、冥王星が水瓶座に移動しますが、水瓶座というのが科学や宇宙、テクノロジーを司る星座なんですね。なので、たとえば環境問題に対する科学的なアプローチが変わったり、テクノロジーで農業に変革がもたらされたり。今、戦争の影響で、肥料や飼料が高騰して農家は大打撃を受けていますが、既存のものの代替品が新たに作り出される可能性もあります。

西野 人工肉などの研究も進んでいますものね。大豆ミートとか。そういうものが普及すれば、食糧不足は解決に近づくのかもしれないですよね。個人的にも気候変動は気になっているので、科学やテクノロジーで社会全体が変わっていけるといいなと思います。

真木 問題は、その変化を受け入れられるか、です。変化を拒み、前の時代にしがみつくと時代に取り残されてしまうことになるので、何事も柔軟に受け入れる姿勢が大事です。ちなみに西野さんは変化には強いですか?

西野 私、変化が大好きです(笑)。変化があると、「じゃあ、今度はこうしよう」って、いろいろ考える機会にもなるから、成長するには大事なことだなと思って。

真木 さすが知的好奇心が旺盛な双子座ですね。

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“コロナ禍で孤独になったんじゃない。
そもそも人間は孤独なんです”

ー Akari Maki

西野さんは今の時代の代弁者になるような運命を持っている!?

真木 今お話ししたように2023年3月は、社会全体の空気が動くときですが、5月は、年間の運勢を司る木星が移動するので、個人の運勢が大きく変わるポイントになりそうです。たとえば双子座の西野さんの場合、春まではバタバタと忙しいと思いますが、5月からは落ち着いて自分と向き合う時間が増えそうです。

西野 2023年の私の運勢は、少し停滞するということでしょうか。

真木 いえ、全体を通しては情熱の時期が続いていて、特に2024年から2025年が大活躍の年なので、そこに向かって盛り上がっていく感じになります。ただ、ホロスコープを見ると、2023年3月に土星が生まれたところに戻ってきます。土星は試練の星と言われているので、自分を試されるようなことが起きたり、「どうしようかな」と悩むこともあるかもしれません。頑張りどきですね。

西野 2024年というと、ちょうど30歳です。私は今は役者ですが、キャリアの方向性が変わっていく中で「やっぱりアイドルだね」って思われているところもあると感じていて。そこを少しでも変えていけるように頑張りたいです。

真木 何か突き抜けたいと思うなら、西野さんには2023年、3回チャンスが巡ってきます。5月、9月、12月です。思い切った挑戦をしたいというときはこの時期にすると、もっと星回りを活かすことができると思いますよ。

西野 覚えておきます!

真木 ちなみに西野さんはコロナ禍で何かストレスを抱えたりしなかったですか?

西野 幸いなことに、私はあまりなかったんです。コロナ禍前に比べたら、人とのつながりは減ったかもしれないけど、むしろ大事なつながりだけが残った気がします。プライベートで誘われたときも「今日は疲れていて気がすすまないな」と思ったときに無理しないでよくなった感じがしていて。少し気が楽になりました。

真木 コミュニケーションの変化を肯定的にとらえられるのはとてもいいですね。それと西野さんのホロスコープでは双子座に水星が入っているんです。水星はコミュニケーションの星で、今の時代の代弁者になるような運命を持っていらっしゃいます。

西野 でも私、SNSなどを上手に使えるタイプじゃないんです。インスタグラムでもプライベートな事柄をどこまで載せていいのか迷ってしまって。「こんなもの、食べたよ」みたいなポストが自分らしくないような気がして踏み切れないし、コメントもマイナスに読める要素がないか、ものすごく慎重になっちゃうんですね。昨日の夜も載せたらマズいものをアップしてしまう夢を見ました(笑)。

真木 今どきの悪夢ですね。でも自分の生活をオープンにすることと、意見を発信することは違いますから……。心に秘めておきたいことはわざわざ発信する必要はないけれど、たとえば絵本を描くとか、何か作品を通してメッセージを伝えるということは別だと思いますよ。

西野 確かにそうですね!  実は私、物づくりが好きで、絵本を作ったり、ゲームを作ったりしてみたいと思っているんです。企画を練って、そこからどういう工程で出来上がっていくんだろうっていうところにすごく興味があって。いつか実現してみたいと思います!

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“自分に起きることは、全部もともと決まっていたことだと思っています”

ー Nanase Nishino

アートや音楽、香りにグルメ。五感を刺激しながら来年を乗り切ろう

――最後にお伺いしたいのが、この激動の時代にどう自分らしく生きるかです。社会の荒波にもまれて心が折れそうになったり、コロナ禍で孤独になったりする人も少なくないと思いますが、どうしたら心を大事にして生きられるでしょうか。

真木 孤独ということに関して言うと、コロナ禍で孤独になったんじゃなくて、人間はもともと孤独なんだと、私は最近思うようになりました。だから孤独であることを受け入れて、うまくつき合っていくといいんじゃないかと思うんですよね。

西野 私はつらいことがあったら、自分にとって必要な時間だと思うようにしています。そもそも自分に起きることや出会う人って、最初から決まっていると私は思っていて。

真木 運命論的なことですか。

西野 はい。大変なことがあったとき、「これはもともと決まっていたことなんだ」と考えたほうが何が起きても受け入れられるんですね。それに気づいてから生きるのが楽になりました。だから自分の選択に後悔するっていうことがほぼなくて、「ああすればよかった」とか、あまり思わないんですね。

真木 私と真逆ですね。私は1日100回くらいは「ああすればよかった」と悔やみます(笑)。でも、人はどう生きても悩みますから、それをどう乗り越えていくかが大事で、西野さんのように「決まっていたことだから仕方ないね」と切り替えられるのは素晴らしい。双子座は「風の星座」に分類されるので冷静に淡々と対処することが可能なんですね。私なんて射手座で「火の星座」なので直情的なんです。「やんのかコラ!」とすぐつっかかってしまうので(笑)、うらやましい。

西野 あはは、真木先生、イメージと全然違うんですね。でもそのギャップが素敵です(笑)。ほかにも激動の2023年を乗り切るためのヒントがあったらぜひ教えてください!

真木 これは西野さんだけでなく、皆さんへのアドバイスになりますが、2023年前半はスポーツ、たき火、辛いものが幸運のキーワードになります。後半は、アート、音楽、香り、グルメなど五感を満たすものに触れると、いい波に乗れそうです。

西野 よかった、私は特に辛いものが好きです。私は髪を切りたいと思っているんですけれど、どうでしょう。

真木 軽やかなショートのほうが世の中の流れには乗れますね。長いままなら、まとめてタイトにしたほうが運がよくなります。十二星座には、牡羊座は頭、牡牛座は喉やデコルテなどと、それぞれ司る身体の部位がありますが、2023年は、木星が牡羊座に入る年なので、頭が注目されます。ヘアスタイルを変えるのもいいし、帽子をかぶるとか、イヤリングやピアスをつけるのもおすすめですよ。

西野 わかりました。2023年も真木先生の言葉を胸に、頑張りたいと思います!

Profile

真木あかりさん

まき あかり●占い師。学習院大学、東京福祉大学を卒業後、ライターを経て占いの道に。現在は、四柱推命、占星術、タロット、顔相学、数秘術、風水などを幅広く研究し、雑誌やWEBなどで鑑定・執筆を行なっている。『タロットであの人の気持ちがわかる本』(説話社)など著書多数。

西野七瀬さん

にしの ななせ●俳優。1994年大阪府生まれ。2011年から’18年まで乃木坂46のメンバーとして活動。’16年から’22年まで、雑誌『non-no』の専属モデルを務めた。’22年、映画『孤狼の血 LEVEL2』で第45回日本アカデミー賞 優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞。2023年1月13日(金)公開の映画『イチケイのカラス』に出演予定。

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