名品と呼ばれる時計の、背景にある物語にフォーカスする連載の第9回。今回はLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の「タンブール」に着目してみよう。

【ルイ・ヴィトン】を象徴する時計、「タンブール」をもっと知りたい! 2026年最新&歴代モデルまとめ

名品と呼ばれる時計の、背景にある物語にフォーカスする連載の第9回。今回はLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)の「タンブール」に着目してみよう。

INDEX

19世紀創業のメゾンにふさわしい、機械式時計に発する伝統のフォルムを持つ「タンブール」。そこには大胆で目をひく、独自の時計表現のビジョンが込められている。2002年にデビューし、2014年に自社のウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」による製造をスタートした「タンブール」は、2023年にアップデート。新たな佇まいに生まれ変わった。誕生からの名作をふり返るとともに、よりモダンで軽やかに進化したアイコン、「タンブール」の魅力を堪能しよう。

「タンブール」とは何か

ルイヴィトンの時計「タンブール」の着用イメージ

「タンブール」とは、このモデルのケースの形であるドラム(太鼓)型をさす。メゾン初の高級時計製作にあたり、ケースに懐中時計のフォルムに由来するタンブールを選んだことからも、ウォッチメイキングの歴史と伝統に対するルイ・ヴィトンの敬意と、時計製作への情熱が感じられる。ひと目でそれとわかるフォルムが世界的に認知され、現在までメゾンの顔として定着している。

アイコニックモデルに見る「タンブール」の歩み

誕生から20年余り。その足跡とともに代表的なモデルをご紹介しよう。当初よりめざしていた本格派の機械式時計作りが、年を追うごとに現実になり、作品に結実しているのが確認できる。2020年には、高品質の証明であるジュネーブ・シールをタンブールとして初めて獲得。一方でこうした機械式時計とともに登場する、小さめサイズの「タンブール」も見逃せない。

ジュネーブ・シールとは
時計製造に携わる地域のマニュファクチュールの専門知識を保護する目的で、1886年に制定された公式認定制度。ムーブメント製造のすべてをジュネーブ州内で行った機械式時計を対象に、時計に施された伝統的技法や仕上げの美しさおよび精度について、厳格な基準に基づいて審査する。

ウォッチメイキングアトリエ「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」

スイスのジュネーブ州メイランにある「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」

スイスのジュネーブ州メイランにある「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」。かつて2人の先見性に富んだマスター・ウォッチメーカーによって設立され、優れた実績で名をはせたアトリエは、2011年にルイ・ヴィトンによって買収された。現在はルイ・ヴィトンのほか、ジェラルド・ジェンタとダニエル・ロートの時計製造を手がける。

ここはメゾンのウォッチメイキング、つまりムーブメント、ケース製造、装飾や仕上げに関わるデザイナーやエンジニア、職人たちが集結する特別な場所だ。熟練の技術と革新的な匠の技を融合した、唯一無二の作品が生み出されている。

「タンブール」最新作の中から、自分だけの1本に出合う

新しいコンセプトでシック&スポーティに再解釈された「タンブール」の、薄くてスリムなボディがひときわ目をひく最新作を見てみよう。充実した2つのコレクション、「タンブール」「タンブール コンバージェンス」に込められた、独創的なスピリットを感じたい。

「タンブール」

スティールやK18ゴールドを用いたケースが進化したユニセックスなデザインが新鮮。さらに、ケースと一体化したメタルブレスレットがスタイリッシュだ。アップデートされたデザインには、卓越した純粋さが表現されている。

タンブール オトマティック スティール ブルー

タンブール オトマティック スティール ブルー

〈40mm/SS、自動巻き、パワーリザーブ50時間、50m防水、サファイアクリスタルバック〉¥3,487,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

タンブール オトマティック スティール ブルー

海を思わせるブルーの文字盤が際立つモデル。ケースの厚さは8.3mmと薄く軽やかで、扱いやすいスティール素材だから、女性のワーキングスタイルにもフィットしそう。オリジナルのムーブメントはクロノメーター認証を取得している。

タンブール オトマティック スティール シルバー

タンブール オトマティック スティール シルバー

〈40mm/SS、自動巻き、パワーリザーブ50時間、50m防水、サファイアクリスタルバック〉¥3,487,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

タンブール オトマティック スティール シルバー

全体がシルバーカラーでまとめられたモデルからは、ワンランク上のシックさが香り立つよう。美しいコントラストを描くデザインと、上品なディテールにも注目したい。

 

タンブール オトマティック スティール&ゴールド

タンブール オトマティック スティール&ゴールド

〈40mm/SS、RG、自動巻き、パワーリザーブ50時間、50m防水、サファイアクリスタルバック〉¥5,115,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

タンブール オトマティック スティール&ゴールド

グレー&シルバーカラーを基調に、ローズゴールドをベゼルとリュウズ、さらにブレスレットのリンクにも効かせた、スタイリッシュなデザイン。同じくローズゴールドの針と数字には、発光加工が施されている。

タンブール オトマティック ローズゴールド

タンブール オトマティック ローズゴールド

〈40mm/RG、自動巻き、パワーリザーブ50時間、50m防水、サファイアクリスタルバック〉¥10,626,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

ローズゴールドとの相性がぴったりの、ブラウン文字盤が印象的なモデル。モダンにアップデートされた「タンブール」の、新しい表情が楽しめる。他の「タンブール」と同様に、文字盤上の6時位置に60秒カウンターつき。

タンブール オトマティック イエローゴールド

タンブール オトマティック イエローゴールド

〈40mm/YG、自動巻き、パワーリザーブ50時間、50m防水、サファイアクリスタルバック〉¥10,626,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

高級時計の王道であるホワイト文字盤とイエローゴールドのコンビネーション。計算されたディテールによるモダンな表情が印象的。イエローゴールドの存在感と充実したムーブメントが融合した1本だ。

「タンブール コンバージェンス」

日々進化するルイ・ヴィトンのウォッチメイキング技術。その最先端を表現するのが、連続回転移動式の時分表示を備えたこのモデルだ。メゾンの複数のアトリエ――ムーブメント設計の「ラ・ファブリク・デュ・タン」、ケース製造の「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ」、そして稀少な手工芸の技術が集まる「ラ・ファブリク・デ・ザール」の職人技を結集して誕生した。文字盤の内側に配された時分ディスクによって、アワーを示す数字はアーチ型の窓の上部を時計回りに回転して通り、ミニッツは下部に表示される。その間にゴールドあるいはダイヤモンドのマーカーが配置され、直感的な時刻の読み取りが可能に。表示を囲む窓の形状は、アニエールにあるヴィトン邸の内装に見られるアラベスク模様を思わせる。

タンブール オトマティック コンバージェンス ローズゴールド

「タンブール オトマティック コンバージェンス ピンクゴールド」

〈37mm/RG、自動巻き、パワーリザーブ45時間、30m防水、サファイアクリスタルバック、カーフレザー ライニングストラップ〉¥6,171,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

「タンブール オトマティック コンバージェンス ピンクゴールド」
「タンブール オトマティック コンバージェンス ピンクゴールド」

このモデルのゴールドの輝きは、手作業から生まれたもの。ケースとリュウズにはポリッシュ仕上げ、ケースサイドにはサテン仕上げ。ラグの外側にはポリッシュ仕上げ、内側にはサンドブラスト仕上げが、それぞれ職人の手によって施されている。

ルイ・ヴィトン クライアントサービス
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