髙梨沙羅さんが語る、人生に寄り添うジュエリー。30歳の節目に欲しいアイテムは?

INDEX

競技人生20年以上、日本を代表するスキージャンプの選手、髙梨沙羅さん。ワールドカップでは男女通じて歴代最多となる通算63勝を記録し、冬季オリンピックには4大会連続で出場。偉業を成し遂げてきた彼女の人生にはいつもそばにジュエリーがあった。

勝利と記憶、そのすべてを輝きに

髙梨沙羅とミキモトのジュエリー

リング(右手人さし指)〈WG、ダイヤモンド、サファイア〉¥834,900・(右手薬指)〈WG、ダイヤモンド、サファイア〉¥882,200・(左手人さし指・上)〈YG、ダイヤモンド、ガーネット〉¥870,100・(下)〈WG、ダイヤモンド、ルビー〉¥952,600・(左手中指)〈WG、ダイヤモンド、サファイア〉¥905,300/ミキモト カスタマーズ・サービスセンター(ミキモト) ジャケット¥618,200/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(AUGUST BARRON)

さまざまなジュエリーに挑戦したい髙梨さんにとって、まったく新しいスタイルのカラーストーンの重ねづけを提案。みずみずしい色彩のリングが、彼女の前向きな姿勢と共鳴する。

傷さえも愛着。
ジュエリーとは毎日一緒に過ごしています

「ジュエリーを本格的に楽しむようになったのは、20代前半の頃。きっかけは、トムウッドの「ミニ・ハート・リング」との出合いでした。ボリュームのあるシルバーリングを探していたときに巡り合い、デザインとほどよいサイズ感に惹かれて、ある試合のあとに自分へのご褒美として迎え入れました」

購入時にショップでかけられた一言が、今も心に深く刻まれているという。

「お店の方が、自身のリングを見せながら、『うちのアイテムは傷がついていくのも醍醐味。自分らしく楽しんでね』と言ってくださったんです。その言葉を聞いて、私も傷を思い出として大切にすることにしました。このリングはいつも小指につけていて、試合のときも一緒です」

リングとの出合いをきっかけに、ジュエリーの奥深い魅力に引き込まれていった髙梨さん。いつしか、次の試合で結果を残せたときに迎えるジュエリーについて考える時間が、大会へ向かうモチベーションのひとつになっていったという。試合後に手にしてきたアイテムのなかでも、特に印象に残っているのが、ノルウェー開催のW杯で優勝した際に手にしたトムウッドの重厚感のあるゴールドリング。そして、別の試合のあとに購入したヴァン クリーフ&アーペルの「アルハンブラ ブレスレット」だ。

「入荷すると聞いて朝イチでお店へ行き、行列に並んでゲットしました(笑)。赤いカーネリアンがセッティングされた『ヴィンテージ アルハンブラ』なのですが、石の色が通常よりブラウンに近い絶妙なカラーで、肌なじみも抜群。あまりの可愛さに『これは運命だ!』と思って即決しました。今日もつけていて、眺めているだけで『よし! 頑張ろう』と思わせてくれます。ラッキーモチーフや華やかなカラーのきいたデザインはエネルギーをもらえるので、自分のラッキーナンバーである〝18〟をかたどったチャームつきのブレスレットをお守りとして身につけています」

 

髙梨沙羅とジュエリー「シェーヌ・ダンクル・アレアⅡ」

「シェーヌ・ダンクル・アレアⅡ」ブレスレット〈SV〉¥871,200・リング(右手)〈SV〉¥159,500・(左手)〈SV〉¥288,200・ブラトップ¥320,100・シャツ¥339,900・中に着たボディスーツ¥761,200(参考価格)・スカーフ(参考商品)/エルメスジャポン(エルメス)

髙梨さんが憧れ、いつか手にしたいと語る「シェーヌ・ダンクル」シリーズから新作が登場した。マイヨン(コマ)にツイストや球体モチーフを施すことで、よりやわらかな表情へと再解釈。有機的な美しさが、つける人のしなやかな魅力を際立たせる。

競技で結果を残したとき、家族との記念日。
いつも大切な瞬間の傍らに

コレクションのなかには、家族との記憶が宿るものもあり、カルティエの「ラブリング」は、母とおそろいだ。

「母が何十年も愛用していたカルティエのリングが、かなり年季が入っていたので新しいものをプレゼントしたいと思ったんです。それで節目の誕生日に、『ラブリング』を私とペアで贈りました。ダイヤつきのものにしたので、母とお出かけする日など、ここぞという日につけています」

さまざまなジュエリーとの出合いを重ねてきたなかで、選ぶ際の軸になっているのは、〝長く身につけられるかどうか〟だ。

「いいジュエリーは、世代を超えて受け継がれていくものだと思います。それこそ、私が夏になるとよくつけるイエローのカラーストーンのリングは祖母から譲り受けたんです。だから私も経年変化さえも楽しめるようなアイテムを選ぶようにしています。デザインは、自分の手の骨格に映えるボリュームのあるものが多いです。以前はシルバー一択でしたが、最近はゴールドをレイヤードして楽しむことも増えてきて、ルールにとらわれず幅広いカラーやデザインを手に取るようになってきました」

髙梨沙羅とジュエリー「ル ダミエ ドゥ ルイ・ヴィトン」

「ル ダミエ ドゥ ルイ・ヴィトン」ピアス(右)〈WG、ダイヤモンド〉¥841,500(両耳セット)・(左)〈YG、ダイヤモンド〉¥814,000(両耳セット)・ネックレス〈YG、ダイヤモンド〉¥9,086,000・リング(上)〈YG、ダイヤモンド〉¥1,243,000・(下)〈WG、ダイヤモンド〉¥1,771,000 トップス¥847,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

「フープピアスにはこだわりがあり、デザイン違いで複数所有。スタイリングに合わせて使い分けています。このルイ・ヴィトンのものは、小さくても上質な存在感があって素敵です(髙梨さん)」。艶やかな地金ときらめくダイヤモンドが織りなすモダンな市松模様が、都会的な女性像を表現する。

購入という経験さえも思い出になるから、
ジュエリーとの出合いは楽しい

30歳を迎える今年、髙梨さんが自分に贈りたいと考えているのが、エルメスの「シェーヌ・ダンクル」。

「長年憧れているジュエリーなので、30歳というタイミングで手に入れられたらいいなと思っています。今日撮影でつけさせていただきましたが、やっぱり素敵! でも、ジュエリーとの出合いは、巡り合わせ。結果を残したときや、大切な瞬間に引き寄せられるものなので、無理に探すというより、ご縁に任せたいなと思っています」

最後に、髙梨さんにとってジュエリーとはどんな存在か聞いた。

「感情や経験が詰まった、特別で、エネルギーをくれるものですね。気軽に買えるものではないからこそ、巡り合った瞬間の気持ちや、そのときの思い出も含めて大切にしたい。この先も、自分の人生に寄り添ってくれるようなジュエリーを少しずつ集めていけたらうれしいです」

SARA TAKANASHIプロフィール画像
SARA TAKANASHI

1996年10月8日生まれ、北海道出身。スキージャンプ選手としてW杯世界最多勝利記録を持ち、総合優勝4回を達成。4大会連続出場した冬季五輪では、2018年の平昌大会女子ノーマルヒルで銅メダル、2026年のミラノ・コルティナ大会ではスキージャンプ混合団体で銅メダルを獲得した。現在はスロベニアを拠点に活動している。