出社と在宅ワークを組み合わせた働き方が増えつつある昨今。素敵で便利なインテリアを取り入れて、自宅スペースをより過ごしやすい環境にアップデートしてみては？ 人気インテリアスタイリストの竹内優介さんが、デザイン性や機能性の高さにこだわったインテリア・家具を、毎月のテーマごとにおすすめ解説。ニッチなデザイナーズアイテムから、取り入れやすいお手頃なものまで。在宅ワークをともにしたい相棒が見つかるはず。
今回は「ラグ」にフォーカス！
1993年東京都生まれ。建築を学ぶ大学時代から、「Laboratoryy」代表でインテリアスタイリストの黒田美津子さんに師事。2023年に独立し、雑誌や広告、イベントなどでのスタイリング、店舗のVMDなどを手がけ、空間づくりとインテリアにおける領域で活動している。
ラグを選ぶポイントは？ インテリアスタイリストの竹内さんがレクチャー
「１枚で部屋のトーンががらりと変わる、空間作りでは重要な役割を占めるラグ。ラグを選ぶ際は主に、①サイズ、②素材、③デザイン、④機能性がポイントとなります。特にラグの絵柄は、面積の大きなラグであるほど部屋の印象を左右しやすく、インテリアとの相性も考慮しなければなりません。今回選んだのは、部屋に個性を与えつつどんなインテリアとも馴染みやすいラグ。ラグが購入できるおすすめのショップも併せてチェックしてみてください」
プロおすすめのラグ・８選
1 【アマブロ｜FOLK ART RUG / リビング Rasen】ラグで感じる『スリップウェア』の味わい
竹内さん レコメンドPOINT
「古来ヨーロッパを中心に各地に流通していた『スリップウェア』と呼ばれる器。その表面に描かれた抽象的な模様を、モダンにアップデートしたラグです。裏返せば色が反転するリバーシブル仕様。絵柄違い４種、色違い２種で展開しています」
amabro（アマブロ）
“生活にアートを”というコンセプトのもと、すでに存在している様々な表現を見つめなおし、アートの視点から再構築したプロダクトを企画生産。現代の生活に即したプロダクトによって、デザインやアートを生活の一部として接することができるようなものづくりを目指している。
村上美術
https://www.amabro-online.com/
03-5725-1210
＞ FOLK ART RUG / リビング Rasenの詳細はこちら
2 【プエブコ｜INDIAN FESTIVAL RUG】 インドの薄手ラグ
竹内さん レコメンドPOINT
「インドの祭事やパーティーなどで簡易的な敷物として使用されているもの。キルティング縫製の目飛び・穴があったりと、仕上げ方はかなり粗いのですが、インド製品ならではの味わいとして捉えてみてはいかがでしょうか。コンパクトに畳んで持ち運べる薄さと軽さも魅力」
PUEBCO（プエブコ）
東京・三軒茶屋に店を構えるインテリアブランド。一見、不要に思われるようなマテリアルを洗練されたインテリアプロダクトに生まれ変わらせることが得意。大量生産ではなく、形が不揃いでどこか温もりのある品々をリーズナブルなプライスで展開している。
プエブコ
https://puebco.com/
050-3452-6766
＞ INDIAN FESTIVAL RUGの商品詳細はこちら
3 【トゥールモンドボシャール｜PIAZZA / BEIGE】色彩にぬくもりのあるウールラグ
竹内さん レコメンドPOINT
「ラグのサイズとしてポピュラーな縦140×横200cmのサイズは、ファミリーなど家庭のリビングにちょうど良いサイズ。密度の高いウールのしっかりとした質感は何ものにも代え難い心地よさがあります。 グラフィカルなデザインも落ち着いたカラーパレットを選ぶことで部屋のアクセントとして品良く取り入れやすいです」
TOULEMONDE BOCHART（トゥールモンドボシャール）
1939年創業のフランスのラグメーカー。高品質な天然素材を使用し、インドとネパールの職人によって製造されている。手編み、手織り、ハンドタフテッドなど、先祖伝来のノウハウに基づいた製法ながらも、モダンでアーティスティックなデザイン。
デモデミックス
https://www.demodemix.com
03-5759-0507
＞ PIAZZA / BEIGEの詳細はこちら
4 【プレイマウンテン｜AFG Rug】 水洗い可能な落ち着きあるキリム風
竹内さん レコメンドPOINT
「中近東の遊牧民が多用途で使っていた織物、“キリム”をインスピレーションとした、薄手の平織りラグです。職人の手捺染による色ムラがヴィンテージのような風合いで、部屋に１枚敷くだけでこなれた印象の空間に。コットン100%の生地は毛足が無く水洗いも可能だから、１年を通して重宝します」
Playmountain（プレイマウンテン）
オリジナル家具、雑貨を製造販売する「Landscape Products（ランドスケーププロダクツ）」が、2000年に東京・千駄ヶ谷にオープンしたショップ。オリジナル家具以外にも、インテリアに関連したさまざまなアイテムを取り扱う。
プレイマウンテン
http://playmountain-tokyo.com/
03-5775-6747
＞ AFG Rugの詳細はこちら
5 【三好敷物｜AS STRIPE RUG】 カスタムメイド可能でエッジーなデザイン
竹内さん レコメンドPOINT
「全20種類の色から配色パターンを選べるオーダーラグです。気軽に取り入れやすい定番のボーダー柄でありながら、裁断してスライドさせたようなデザインが部屋に心地よい違和感をもたらします。オンラインストアでは色の組み合わせのシミュレーションが可能。お気に入りカラーを見つけてみてください」
MIYOSHI RUG（三好敷物）
徳島県のハンドメイドラグファクトリー三好敷物のオリジナルブランド。“アートやファッションを通じて伝統技術を守る”をコンセプトに、キャンバスに絵を描くように手作業で柄を打ち込む製法“フッキング（タフティング）”で１点ずつ手作りされている。ラグを自作できるワークショップも人気。
ハイアンドドライ
https://miyoshirug.com/
03-6804-7367
＞ AS STRIPE RUGの詳細はこちら
6 【ケ オンダ ボス｜LABERINTO BLACK】 マヤ族の感性を現代的にアレンジ
竹内さん レコメンドPOINT
「グアテマラの先住民族であるマヤ族が古代より伝承してきた、織り・草木染めの技法が用いられたウールラグ。伝統的なテキスタイルに、エフォートレスなムードを加えることで、フォークロアながらモダンな趣を感じられるデザインに仕上がっています。アンティークやその他の家具との調和を図るのにうってつけです」
QUE ONDA VOS（ケ オンダ ボス）
ベルギーのファッションデザイナー、Hanne de Wyngaert（ハーネ・デ・ヴィネガー）によるラグブランド。グアテマラとのフェアトレードに取り組み、先住民社会に公平な賃金と雇用を生んでいる。ブランド名はグアテマラのストリートスラングで「やあ、調子はどうだい？」を意味する。
コンプレックス
https://www.complex-jp.net
03-3760-0111
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7 【ブルペン｜Original Rugs】 ポイント使いに重宝
竹内さん レコメンドPOINT
「『MY LOADS ARE LIGHT』とのコラボレーションラグの新色。玄関マットサイズのラグは、植物やスツールなどをディスプレイする時の敷物として、姿見やクローゼット前に敷くことで、空間を区切るゾーニングとして使えたりと、意外にもいろいろな活用性を秘めています。色とサイズ違いで３種類がラインナップ」
BULLPEN（ブルペン）
東京・幡ヶ谷駅から徒歩４分に店を構えるインテリアセレクトショップ。店内には足を使って世界中から集めた味のある商品が並ぶ。セレクトのバックボーンにはいつもプロダクトとその作り手へのリスペクトがあり、人とのつながりで生まれるアイデアに溢れている。
8 【ミッドセンチュリー モダン｜Order Rug No.15】空間に秩序をもたらすグリッドデザイン
竹内さん レコメンドPOINT
「サイズやカラーのカスタマイズが可能なので、色の組み合わせも自由に楽しめそう。原色を選んでぐっとミッドセンチュリーに寄せるもよし。シックな色合いで渋くまとめるもよし。色の選び方次第でスタイルに縛られずさまざまなインテリアに合わせられます」
Mid-Century MODERN（ミッドセンチュリー モダン）
インテリアの黄金期ともいわれる1940年代～70年代のミッドセンチュリー期に活躍したデザイナーの家具や小物を扱うインテリアショップ。中でもミッドセンチュリーのアイコン的アイテムともいえるイームズのシェルチェアは国内屈指の品揃えを誇る。
ミッドセンチュリー モダン
https://mid-centurymodern.com/
03-6451-4531
＞ Order Rug No.15の詳細はこちら
