違いを実感中! ちょっと不思議な形のマウスをお迎えしました vol.169

最近、パソコンで長時間集中して作業をしていると、どうも右手の手首〜親指のあたりに違和感が……。マウスを触っている時が特にひどくて、ちょくちょくマウスから手を離して休憩をしたくなる感じ。

スマホを見る時も、PCを使う時も、右手を酷使している日々なので、少しお休みをするのが一番だとは思いつつも、そうもいかないのが現実……。とはいえ、このまま放っておいて、本格的に腱鞘炎になってしまってはマズいと思い、少しでも手首に優しい環境に改善していこうと、マウスを変えてみることにしました。

これまでは長年、ロジクールの「MX Masterシリーズ」を使っていました。今回は同じロジクールから発売されている「LIFT For Mac」をポチっ。これは人間工学に基づいてデザインされたエルゴノミック マウスなので、ちょっと不思議な形状をしています。

LIFT for Macのパッケージ

マウスが外側に57度、起き上がったような形をしていて、より身体に無理のない姿勢で使うことができるんです。

LIFTとMX Master 3S
左が今回購入したLIFT、右がこれまで使っていたマウスMX Master 3S

人間って、座った状態で何も考えずに手をデスクの上に乗せると、親指が天井を向いて、小指がデスクにつく姿勢になると思います。これが、自然な姿勢。

違いを実感中! ちょっと不思議な形のマウの画像_3

自然な姿勢から、普通のマウスに触れようとするシーンを想像してみてください。マウスの上に手を乗せようとすると、少し手首を内側方向にひねった状態になるんですよね。私の右親指周辺のスジの違和感もこの姿勢になった時に起こる感じ。

違いを実感中! ちょっと不思議な形のマウの画像_4

で、LIFTを使っている時の手の状態はこんな感じ。手の向きが自然な姿勢の状態と同じになっています。使い始めは操作に違和感がありそうだなと想像していたのですが、思っていたよりも感じませんでした。

違いを実感中! ちょっと不思議な形のマウの画像_5

さらに自分の身体を観察してみると、手周辺だけでなく、上半身の姿勢自体にも変化が。このLIFTを使っている時は肘が自然とまっすぐな位置に落ち着くので、集中するにつれて、腕〜肩周りに力が入って、腕が上がり、肩が内側に巻き込んでいくということがなくなりました。よって、肩周りの負担も軽減されている感じがあります。長年、右側だけ前肩がひどいことに悩んでいるので、これも改善してくれたら嬉しいな〜。

なお、これまで私が使っていたロジクールマウスの最上位機種、MX Masterシリーズに比べると、カスタマイズできるボタンやホイールの数は少なくなってしまいましたが、3台のデバイスを底面のボタンで切り替えて複数台のPCで使える仕様は同じ。バッテリーは充電式ではなく、乾電池駆動になっています。

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個人的には動画編集作業などの際、横スクロール用のホイールがないのがちょっと痛いかなと思いつつ、足りない役割は以前ご紹介した左手デバイスの「TourBox Elite」に担ってもらえばいいのかなーと思ってます。

なお、このLIFTシリーズは中指の先から手のひらの端までが19cm以下の小さめ〜中サイズくらいの手にフィットするように設計されているとのこと(ちなみに私の手は17.5cmでした)。前から販売されているLIFTの兄貴分のようなエルゴノミックマウス「MX Vertical」も以前家電量販店で触ってみたことがあるのですが、私の手にはかなり大きくて選択肢に入らなかったので、身体に優しいマウスの選択肢が増えてくれて嬉しい。

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マウスを使う側の腱鞘炎や肩こりに悩まされているという方、マウスを再考してみるというのも一つの対策になるかもしれません。

市川 渚プロフィール画像
市川 渚

ファッションデザインを学んだのち、海外ラグジュアリーブランドのPRなどを経て、2013年に独立。クリエイティブ・コンサルタントとして国内外の企業、ブランドのプロモーション企画/ディレクションに関わる。
また自身でのクリエイティブ制作にも注力しており、フォトグラファー、動画クリエイター、コラムニスト、モデルとしての一面も併せ持つ。強い服と少し先の未来を垣間見られるデジタルプロダクトが好き。

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