ミシュラン星付きレストランを含むさまざまなレストランで経験を重ねてきたシェフ、オリヴィエ・ガルシアと、ファッション界で活躍したガルシアのパートナー、髙遠菜都子が、去る2月、東京・麻布十番にレストラン「OLINA」をオープンした。二人の美意識が光る空間で、“ラスティックモダン”なフレンチが楽しめる。
欧州で経験を重ねたフランス人シェフ、オリヴィエ・ガルシアと、元ファッションデザイナーの髙遠菜都子によるレストラン「OLINA」が、去る2月、東京・麻布十番にオープン。懐かしさや親しみを感じさせつつ、研ぎ澄まされた感性が垣間見える、美しくも心地いいフランス料理が堪能できる。
ヘッドシェフのオリヴィエ・ガルシアは、スペイン人の父とフランス人の母を持ち、オーストラリア、フランス、スウェーデンなど、ミシュラン星付きレストランを含むさまざまなスタイルのレストランで経験を重ねてきた人物。一方、彼のパートナーであり、この店のレストランマネージャーを務める髙遠菜都子は、2009年に渡仏、トップメゾンでのインターンを経てスウェーデンに移り、アクネ ストゥディオズのデザイナーとして活躍した。
デザインのみならずアートや建築への造詣も深い髙遠の美意識は、OLINAのインテリアやロゴ、器選び、ユニフォーム、イメージ作りなど、細部にわたり大いに発揮されている。
OLINAの料理は、どこか懐かしさや親しみを感じながらも、研ぎ澄まされた感性が垣間見えるフランス料理。2人はOLINAの料理は、「ありのままの素材の風合いを残しながらも、現代的な美しい佇まいで暮らしを彩る」という意味を持つ「ラスティックモダン」という表現が近い、としている。
そのキーワードは、山本亮介（ya Inc.）が手がけた内装にも通底。堅苦しさがなく、手触りや温もり、余白などを大切にした、美しくも居心地のいい空間が広がっている。また、東京タワーを眺めながら食事ができる席もある。
料理の着想は2人が日本で出会った生産者による食材と、ガルシアが培ってきた伝統的なフランス料理の技法から得ているそう。イリコの出汁と生ハムの出汁を合わせるなど、驚くほど自由な発想から生まれる料理は、シンプルで軽やか。発酵の技術も使って食材の味わいを引き出しつつ、食材を余すことなく使い切ることでフードロスの削減にも努めているというのも興味深い。
その料理の魅力を引き立てるのが、OLINAのドリンクを監修するソムリエの常盤 努が選ぶクラフトワイン。欧州のワイナリーのものを中心に揃え、料理に合わせたワインを提案する。
空間、料理、サービスなどの細部にまで、2人の感性が静かに輝くOLINA。メニューには「シェフのおまかせフルコース 11品」（¥17,600）と、「シェフのおまかせコース 7品」（¥13,200）、それに、それぞれ2つのワインペアリングが用意されている。土曜日のみランチタイムの営業もある（現在のところ「シェフのおまかせコース 7品」のみ）。訪れる日が決まったら、早めに予約したい！
OLINA
住所：東京都港区東麻布3-6-11 THE CITY 麻布十番 EAST 5階
営業時間：火〜金曜 18:00〜20:30、土曜 12:00〜15:00／18:00〜20:30
定休日：日・月曜
電話番号：03-6277-6789
https://olina.tokyo
