【ローカルを満喫するシティガイド】暮らすように、シドニー

羽田空港から飛行機で約9時間30分――多彩な人種、思想、食文化が自由に入り交じる、オーストラリアの南東に位置する街、シドニー。3月から4月は心地よい秋の季節。独自のカルチャーが生まれ続ける都市で、現地に溶け込むように過ごしてみよう。

※この特集内、$1(オーストラリア・ドル)=約79円(3月5日現在)、国際電話の国番号は61です。

 

THE BEST SPOTS

研ぎ澄まされたモダンなセンスと、リラックスしたムード。ふたつの魅力が融合する4軒がここに!

 

Paramount House Hotel / Paramount Coffee Project
パラマウント ハウス ホテル / パラマウント コーヒー プロジェクト

「パラマウント・ピクチャーズ・スタジオ」の跡地を蘇らせたホテル。昨年開業し、瞬く間に人気を博している。バルコニーつきの洒落たゲストルーム、オーストラリア・メイドのインテリアやアメニティまで、シドニーの最新をトータルで体感できる。1階にあるカフェ「パラマウント コーヒ プロジェクト」は宿泊者以外の利用も可能。朝から多くの若者が集う。

1 ホテルのロビー。オーストラリア出身のアーティストの作品をあちこちに飾って

2 ここでしか購入できないオリジナルウェアや雑貨も販売している
3 約5年もの歳月をかけてリノベーション。館内には歴史ある試写室の趣がそのまま残る映画館やバー、ジムなども
4 ゲストルームは5タイプ、全29室。ほとんどの部屋にバルコニーがあり、ホテルがあるエリア、サリーヒルズの空気をじかに感じられる。リネンやローブ、アメニティなど細部にまで独自の美意識が宿る 

5 「パラマウント コーヒー プロジェクト」は、ロースターカフェ「Seven Seeds」と「Reuben Hills」の共同経営
6 鶏肉やケールを自家製ソースとあえた「crumbed eggs on toast」($17.50)と「filter coffee」($5) 

DATA

80 Commonwealth St, Surry Hills
(ホテル)02-9211-1222
(カフェ)02-9211-1122
営:(カフェ)7時〜16時 休:祝日
https://paramounthousehotel.com/
http://www.paramountcoffeeproject.com.au/

 

The Grounds of Alexandria
グラウンズ オブ アレクサンドリア

地元民のレジャースポットと言えばここ。絵本の中に描かれているかのような世界観の、緑あふれる複合施設。美しいガーデンや愛らしい建物内には、カフェやレストランを中心に、小さな市場、フラワーショップや野菜畑、コーヒーロースタリー、そして子豚やヤギと触れ合えるコーナーまで! 手作りの料理やパン、ケーキを味わいながらゆったり過ごすのもこのうえない贅沢。

7 "伝統的な日曜日の食卓"をイメージした内装。細部まですべてオリジナルのデザイン
8 ケーキやパンのほか、ジャムやグラノーラなどもハンドメイド

9・11 週末は屋外で「The Grounds Market」を開催
10 焼いた果物がたっぷりのった「freshly baked banana & date hotcake」($20)とビーツやにんじん入りジュース「veggie」($8.50)

DATA

Building 7A, 2 Huntley St, Alexandria
02-9699-2225
営:(カフェ)7時〜15時(LO)、7時30分〜(土・日) ※施設により異なる
休:祝日
https://thegrounds.com.au/

 

Hotel Palisade
ホテル パリセイド

100年以上前に建てられたビルを約7年かけてリノベーションしたブティックホテル。1階は当時の名残を残したパブ、2 ・3 階は、オーストラリアのアーティストの作品を配したゲストルーム。最上階は360度パノラマビューのダイニングレストラン。歴史を顧みながら、フロアを上がるごとにモダンで旬なシドニーが感じられるロマンある空間だ。

12 4階はリビングのような空間。ゲストルームは全8室、アーティストの作品が随所に

13 5階は湾岸エリアを一望できるレストラン

14 シドニーハーバーの建設時、作業員の宿として造られた。戦争時、兵士はここで酒を酌み交わし戦地へ向かったという逸話も

DATA

35 Bettington St, Millers Point
02-9018-0123
http://hotelpalisade.com.au/

 

Poly
ポリー

上の「パラマウント ハウス ホテル」と同じ建物内にある、現地の人にも愛されるワインバー。バイオダイナミック農法などできる限り自然の力をもとに造られたワインは、骨太な精神を持つ醸造家によるもの。そのうちオーストラリア産は30種ほど。料理は地元の食材を使った気軽につまめる前菜から薪焼きの逸品まで、多岐にわたる。

15 豪快な直火焼きが目の前で繰り広げられるオプンキッチン
16 話題のスポットが密集するサリーヒルズにある 

17 オーストラリア伝統のチョコレートスイーツをアレンジした「top deck」($15)
18 シグネチャーであるチコリとプラムソース、チーズの「brillat savarin, blood plum, wtlof」($18) 

DATA

74-76 Commonwealth St, Surry Hills
02-8860-0808 
営:17時〜深夜、15時〜深夜(土)、15時〜22時(日)
休:祝日
https://www.polysurryhills.com.au/

SOURCE:SPUR 2019年5月号「暮らすように、シドニー」photography: Nao Shimizu edit: Yukino Hirosawa coordination: Masanori Chiba, Natsumi Hamato〈 JAMS.TV〉

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