2021.01.19

坂口恭平さん、“情熱”ってなんでしょうか?

SPUR3月号のテーマは「情熱服」。今の時代において、この言葉とどう向き合っていけばいいのだろう? そう考えたとき、坂口恭平さんのことが浮かびました。作家、建築家、音楽家、画家、料理家……など一言では括れない多様な表現に、かねてより強く惹きつけられていたんです。2020年11月には新たに画集『Pastel』(左右社)も出版し、はたから見ていてもあらゆる活動に「情熱」が満ちているように感じられる。そんな坂口さんの頭の中を少しでも覗かせてもらいたい。そして熱量の源に触れることで、私たちが日々を生きるヒントがもらえるのでは?と、取材をオファーしたのです。

取材当日に着られていたこちらの赤が綺麗なセーター。なんと坂口さんの手編みのもの。photography: Hidetoshi Narita
取材当日に着られていたこちらの赤が綺麗なセーター。なんと坂口さんの手編みのもの。photography: Hidetoshi Narita

実際に話を伺って「ただ好きなことをやっているだけ」「みんな、好きのハードルが高すぎるんですよ」など、つい悶々とした思いを抱きがちな感情について、たくさんのメッセージをいただいたような気がしました。取材を終えても、伺った話がじんわりと心のなかに染み渡ってくるような感覚も。携帯電話の番号を公開し、自殺を考えている人や悩んでいる人の相談に乗る「いのっちの電話」にて、累計約2万件以上の人の声を聞いてきた坂口さんだからこその言葉の数々にも強い説得力が。実は取材当日にもしばしば電話がかかってきて、通話されていたシーンもありました。誰のなかにも、情熱を傾けられるものはある。(私自身もそういうところがあったのですが)いまなんだかモヤモヤしている思いを抱えている方、何かの突破口を探している方にも読んでいただけると、何かの糸口が見つかるのではと思っています。ぜひご一読ください!

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着たい服はどこにある?
トレンドも買い物のチャンネルも無限にある今。ファッション好きの「着たい服はどこにある?」という疑問に、SPURが全力で答えます。うっとりする可愛さと力強さをあわせ持つスタイル「POWER ROMANCE」。大人の女性にこそ必要な「包容力のある服」。ファッションプロの口コミにより、知られざるヴィンテージ店やオンラインショップを網羅した「欲しい服は、ここにある」。大ボリュームでお届けする「“まんぷく”春靴ジャーナル」。さらにファッショナブルにお届けするのが「中島健人は甘くない」。一方、甘い誘惑を仕掛けるなら「口説けるチョコレート」は必読。はじまりから終わりまで、華やぐ気持ちで満たされるSPUR3月号です!

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