ここ数年、女性アイドルグループはまさに群雄割拠の時代を迎えている。そして、作り手である女性プロデューサーたちにも注目が集まっている。彼女たちが手がけるアイドルはなぜ共感を呼び、熱狂を生むのか。プロデューサーやウォッチャーの声を手がかりに、その現在地をひもとく
ここ数年、女性アイドルグループはまさに群雄割拠の時代を迎えている。そして、作り手である女性プロデューサーたちにも注目が集まっている。彼女たちが手がけるアイドルはなぜ共感を呼び、熱狂を生むのか。プロデューサーやウォッチャーの声を手がかりに、その現在地をひもとく
ステージに立ったら“ニン”は隠せない
一番聴かれるのは「メイク中」気持ちを明るくするBGM
成熟してきたアイドル業界で10年、15年と活動し続けるために
徳井 コロナ禍を境に、アイドルにとってSNSはさらに欠かせないものになったと思いますが、もふくさんはどう考えていますか?
福嶋 フォロワー数を増やしてインフルエンサーのような地位を築くことを目標にしてほしくなくて、自分が得意なことや好きなことを常に問うようにしています。最近は好きなものがない子が増えていて、そこには時代の変化を感じますね。
徳井 なるほど。僕はSNSって、ただのブースターでしかないと思うんですよね。芸人も同じくですが、ライブでも全部本当のことを言っているわけじゃないから、SNSでは少し遊びを作ってもいいんじゃないかなと思います。
福嶋 最近はライブの撮影可能タイムも増えて、よりごまかしがきかなくなってきました。ダンスの合間で後ろを向いた瞬間などに、一番素が出てしまう。「たとえ一瞬でもお客さんにはバレるからね!」とメンバーに伝えています。
徳井 隣の人が前に出たときに一歩下がった人が印象に残ったり、ふとした瞬間にすべてが見えますよね。
福嶋 本当は芸を極めるには、15年〜20年は必要なんですよね。アイドルは1、2年でそれを求められるから、反射神経がないと向き合えなくて酷だと感じます。でも時代が変わってきて、やっと女性も10年、15年と、アイドルを長く続けられるようになってきた。業界も成熟してきたと思います。その中で淘汰されないように、自分の得意分野を磨いてほしいです。
徳井 素人目線ですが、今後のアイドル界は海外進出がカギになるのかな、と思います。誹謗中傷をしてくる人なんてごく一部だけど、SNS上だとたくさんいるように見えるじゃないですか。もっと市場が大きい海外で売れて日本に凱旋すれば、アンチなんて視界に入らなくなるだろうし、健やかに活動してほしいです。
福嶋 いいですね(笑)。私は最近、女性プロデューサーを育てることに力を入れているんです。元からいるディアステージのスタッフはもちろん、声をかけて来てもらった方もいるのですが、それぞれやりたいことが違うのがすごく面白くて。40〜50代の間はこのまま作り手の育成に注力して、80歳くらいになったら、芸人さんのプロデュースに挑戦してみたいです!
徳井 めちゃくちゃいいじゃないですか。歌やコントで全国行脚をするようなグループを、ぜひ作ってください!
北海道出身。お笑いコンビ・平成ノブシコブシのツッコミ担当。アイドル好きとして知られ、過去にはライブイベント「徳井アイドルフェスティバル」を開催。豊富な知識と分析力でアイドル界を論じる。
「もふくちゃん」の愛称で親しまれ、ライブ&バー「秋葉原ディアステージ」の立ち上げを経験。でんぱ組.incやきゅるりんってしてみてなどのアイドルをはじめ、多くの楽曲を手がける音楽プロデューサー。




