いざ2023 FIFA女子ワールドカップ! おすすめイレブン

この夏に控える大舞台、2023 FIFA女子ワールドカップ。サッカー愛の深い二人が、日本と海外のそれぞれの最注目プレーヤーを選出。開催前にマークして!

なでしこジャパン入りを狙う期待の6人

Recommended By 石井和裕さん/「WE Love 女子サッカーマガジン」主筆

いざ2023 FIFA女子ワールドカップの画像_1

世界の女子サッカーの勢力図が変化してきています。女王アメリカ、ドイツ以外に、ヨーロッパチャンピオンになったイングランドやスペインが台頭。いわゆるサッカー大国が力をつけてきました。なでしこジャパンは現在FIFAランキング11位(2022年12月)。W杯ではグループステージ突破は必須で、ベスト4が目標になると思います。代表メンバーには、浜野まいか選手など急増中の海外クラブ所属選手が多く入るはずですが、成宮唯選手など国内選手にも期待したい。海外移籍が加速しているのはレベルや環境面、給与面などの魅力以外に、欧米では女子サッカー選手の人気が高くてリスペクトされていたり、ビッグクラブ同士の試合に大勢の観客が訪れ応援してくれたりと、憧れの存在になっているから。そういうステータスのある立場に身を置いてプレーしたい選手が多いのだと思います。

DF乗松瑠華(大宮アルディージャVENTUS)

1 DF乗松瑠華(大宮アルディージャVENTUS)

「筋トレで鍛えた体で競り合いに負けない」。

長野風花(リヴァプールFCウィメン)

2 長野風花(リヴァプールFCウィメン)

「コツコツと技術を磨いてきたボランチ」

植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

3 植木理子(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)

シュートコントロールがうまい点取り屋。「前回大会は怪我で出場できなかった悔しさをぶつけてほしい」

FW浜野まいか(チェルシーFCウィメン)

4 FW浜野まいか(チェルシーFCウィメン)

現在ハンマルビーIFに期限付き移籍中。「天真爛漫なプレーで世界中の同世代選手から愛される18歳。シャツは常にイン!」

成宮唯(INAC神戸レオネッサ)

5 成宮唯(INAC神戸レオネッサ)

2列目の選手。「突然ゴール前に顔を出し得点に絡むプレーが見どころ」

遠藤純(エンジェル・シティFC)

6 遠藤純(エンジェル・シティFC)

ナタリー・ポートマンなどが出資するクラブ所属のMF。「私服はビビッドなファッションでチームでも大人気」

石井和裕 KAZUHIRO ISHIIプロフィール画像
「WE Love 女子サッカーマガジン」主筆石井和裕 KAZUHIRO ISHII

WEリーグ・女子サッカーウェブマガジンの主筆。なでしこリーグ公式「日本全国なでしこリーグの街を訪ねて」連載。著書に『横浜F・マリノスあるある』(TOブックス)などがある。

最高の選手が出場できることを願って!

Recommended By 萩原麻理さん/ジャーナリスト  

いざ2023 FIFA女子ワールドカップの画像_8

海外のプレーヤーにも注目を。ただちょうど今、知名度も実力もある選手がW杯に出られないかもしれない状況が起きています。大きな怪我が多発していることと、待遇の改善などを求めて連盟と闘っているケースがあるのです。

王者USAもミーガン・ラピノーらが中心となり、裁判で男女同一の報酬を勝ち取ったところ。スター揃いの世代から若手に引き継げるかどうかが連覇のカギです。

欧州ではやはり連盟との問題で、スペイン代表の選出に暗雲が。特に最強クラブ、バルセロナ女子の選手たちの去就が取り沙汰されています。注目は西達彦さんおすすめのボンマティと、個人的に好きなマピ・レオン。バルセロナは最終ラインにかっこいい人が揃っています。推しチームからは、打倒USAを目指すイングランドのリア・ウィリアムソンを。W杯開催国オーストラリアのサム・カーにも期待!

アイタナ・ボンマティ(スペイン代表/バルセロナ)

7 アイタナ・ボンマティ(スペイン代表/バルセロナ)

中盤の選手。「この人がいればアシストもゴールも自在。連盟との問題が解決して代表入りを願うばかり」

8 リア・ウィリアムソン(イングランド代表/アーセナル)

8 リア・ウィリアムソン(イングランド代表/アーセナル)

昨夏ユーロで優勝したイングランドの若きキャプテン、

9 ソフィア・スミス(USA代表/ポートランド・ソーンズ)

9 ソフィア・スミス(USA代表/ポートランド・ソーンズ)

昨シーズン米国のリーグで最年少MVPを受賞し、チームを優勝に導いた。「国際舞台でも輝けるか注目!」

マピ・レオン(スペイン代表/バルセロナ)

10 マピ・レオン(スペイン代表/バルセロナ)

センターバックにしてフリーキックの名手。「腕や首にもタトゥーを入れた姿はピッチでもひときわ目立ちます」

サム・カー(オーストラリア代表/チェルシー)

11 サム・カー(オーストラリア代表/チェルシー)

必殺ストライカー。「東京五輪で知り合ったUSA代表のクリスティ・ミュイスと交際中」

萩原麻理 MARI HAGIHARAプロフィール画像
ジャーナリスト  萩原麻理 MARI HAGIHARA

兵庫県生まれ。雑誌の編集を経て、映画・カルチャーを中心に記事を書き、翻訳も。訳書『ボビー・ギレスピー自伝』(イースト・プレス)ではスコットランドのサッカー事情もよくわかる。

FEATURE