ビューティ・プロが本気で選んだ、秋の偏愛コスメティックス

「誰がなんと言おうとこれが好き!」――目利き3名が惜しみない愛をそそぐ、私的ベスト名品はこちら

【ビューティエディター】森山和子さん
ビューティ界屈指のコスメフリークとして知られ、プチプラから海外ブランドまで網羅。仕事を超えた化粧品へのただならぬ愛で、毎シーズン出合う新色のすべてを試し尽くす!

4.SUQQU/モイスチャー リッチ リップスティック 12
「『ミルクキャラメルを溶かしたような色が欲しい!』と願い続けていたから、初めて見た瞬間は叫びましたよね(笑)。黄みが強いと思いきや肌にすんなりなじんで、表情が抜群におしゃれになる!」。保湿力が高く、単品使いでもぷるんっと弾む唇に。
¥5,000〈8月2日発売〉/SUQQU

5.ディオール/ルージュ ディオール グラフィスト 824
「永遠に大好きな’90sのスーパーモデルを彷彿とさせるブラウン。でも質感は格段に軽く、昔のそれとは比べものにならないヘルシーな仕上がり。この素晴らしさ、つけてみればわかるはず!」。なめらかさを極めて。
¥4,200〈8月2日限定発売〉/パルファン・クリスチャン・ディオール

6.アナ スイ/スイ ブラック パウダー ブラッシュ 700
「甘美なやわらかさを感じる、はじめてのベージュ。変なパーリィさがなく、毛穴や小ジワをふわっとボカしてくれるのが気に入ってます。薄づきで肌との境目が見えないのもナイス」。頰にしっとり密着する、30代向けの新ライン。
¥3,500〈8月1日発売〉/アナ スイ コスメティックス

【ヘア&メイクアップアーティスト】Rie Shiraishi さん
建築の勉強をした後ヘアメイクのキャリアをスタートした、異例の経歴の持ち主。その美学を生かしたキャッチーな顔づくりを得意とする。多くのイットガールから信頼を集める。

7.シャネル/ルージュ ココ グロス 816
「手持ちのリップにトントンたたき込むと、どんな色も黒の気配を帯びてグッとモダンになるんです。深みを自分で調整できるので、ダークカラーが苦手な人にもぜひ。明るい色に重ねても素敵ですよ」。ブラックチェリーとでも呼びたいカラー。
¥3,600〈8月16日限定発売〉/シャネル

8.パルファム ジバンシイ/ルージュ・ジバンシイ・ベルベット 37
「ネオ・クラシカルなこの秋の顔づくりにマストなパーシモンレッド。ワンストロークで背すじがしゃんとする、ベルベットさながらのテクスチャーも美しい」。ケースにも深紅のベルベット素材を。
¥4,600〈8月30日発売〉/LVMHフレグランスブランズ(パルファム ジバンシイ)

9.イヴ・サンローラン/ルージュ ピュール クチュール ヴェルニ ウォーターステイン 603
「’80sライクなフューシャピンクなのにウォータリーで近未来的なテクスチャーがツボ。今季らしいハイブリッド感が手っ取り早くかなうから、リップ選びに迷ったらまずこれを!」。最大40%もの水分を含む、別名"リップマニキュア"。
¥4,300〈7月26日発売〉/イヴ・サンローラン・ボーテ

【スタイリスト】矢内麻友さん
ロンドンでファッションを学び、ヴィンテージとハイブランドのミックスやレイヤードスタイルに定評あり。メイクアップもスタイルの一部と考え、日々さまざまな彩りをまとう。

10.PAUL & JOE/リップスティック CS 116
「ミステリアスな雰囲気はかなうのに、決してプロレスのヒールのようにはならない貴重なグレープレッド。旬のダークファンタジーなファッションのよき相棒です」。オイル配合のメルティタッチ。
レフィル¥2,000・同 ケース CS052 ¥1,000〈8月1日限定発売〉/PAUL & JOE BEAUTE

11.Amplitude/エクストラボリュームマスカラ 01
「"少しだけゴシック"な気分に呼応して、久々にまつ毛をフサフサにしたくなりました。これは羽根のようなきれいな毛束感が出るのに大感激。本気のゴスにはしたくないからディテールの美しさがありがたいですね」。しなやかな質感にこだわりあり。
¥4,400〈8月7日発売〉/Amplitude

12.ADDICTION/コンパクト10 リミテッドエディション ニュートラル アディクション
「ツヤツヤの肌にも飽きてきた近頃、端正なポーセリンスキンに仕上がるこんなパウダーを待ってました。薄づきなのにアラを見せないコンシーラーも優秀で、もはやファンデーションいらず」。上段の右2色はマルチに使えるクリームカラー。
¥9,000〈7月26日限定発売〉/ADDICTION BEAUTY

フューチャリスティック×クラシックの波、到来!

――ズバリ秋のメイクアップのトレンドと何を買うべきかを教えてください。

Rie(以下R) ひときわ深みのあるリップを取り入れたり、顔全体はあえてコンサバにつくるのが気分。そこにモダンな光を潜ませるのが新しいよね。シャネルのグリッター(前ページ・3)を頰にサッとのばしてみたら、それだけで顔がすごく"今"になったのには驚きました。

森山(以下M) 確かにシャネル以外にも、重ねてニュアンスをチェンジできるトップコート的なアイテムが続々と出ているよね。

矢内(以下Y) ファッションと同じでメイクも一見クラシックに見せつつ、質感でアップデートを図りたい個人的にはどこかゴシックなムードも欲しくて、PAUL & JOEのトランスペアレントなぶどう色(10)がクリーンヒット。そして絶対はずせないのが、RMKのアイシャドウ(前ページ・1)なんですよ!

M このスモーキーなのに肌にひらりと息づくようなテクスチャー、これまでにないもんね。角度によって研ぎ澄まされたパールがチラチラ揺らめくのも新鮮で、今年らしさが詰まってる。

 つまりはフューチャリスティック×クラシックのハイブリッドな顔づくりが旬ってこと。色だけじゃなく質感で"魅せる"メイクがメインストリームに。

 あとさ、いよいよブラウンリップ全盛期がきたよね⁉ しかもそのニュアンスもどんどん多様化して目移りしちゃう。SUQQUのキャラメルを溶かしたようなカラー(4)を目にしたときはもう本当にうれしくって。長年「あったらいいな」と思っていた色だから。

 TOP3に選ばれたAmplitude(前ページ・2)はモード感あふれるモーヴブラウンなのに想像以上につけこなしやすいから、必ず手にとってほしい。アクセサリー級の存在感なので!

 リップラインを完璧にトレースできて、遊びのある色でも品よく洗練された印象に仕上がる。まさにおしゃれな大人のマストハブですよね。

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