友人宅にお邪魔するときの手土産問題。みなさんは何を持って行きますか？ 私はワインを持って行くことが多いです。自宅近くのお気に入りワインショップで、友人に合いそうなワインを選ぶ時間は至福なものです。ただ手土産として定番化しすぎ？ という思いも少しあり、喜んでもらえる新たな定番土産を模索していたところ、これは！ という出合いがありました。「タンジェリン」のブラッドオレンジジュースです。
こちらのおしゃれなボトルに入っているのは、フランス産のワイン……ではなく、日本産のブラッドオレンジジュース。ジューシーな果肉を想わせる美しい赤に思わずゴクリ。ボトルの蓋を開けた瞬間、オレンジ畑の風が吹いたかのごとく爽やかな香りが、鼻腔へすーっと運ばれてきます。
異なる特徴を持った２種類の愛媛産ブラッドオレンジがミックスされているそうで、酸っぱすぎない程よい酸味と、すっきりとした甘さのバランスが抜群です。こちらを購入したお店のスタッフの方が「赤ワインとか、炭酸水と割って飲んでも美味しいんですよ〜」とおっしゃっていたので、私も夕食にてトライ！ オレンジ果汁の味がしっかり主張しつつもワインのタンニンとも相性が良く、かなりお気に入りのカクテルに仕上がりました。（難点は美味しすぎてぐびぐび飲んでしまうこと）ワインで割らずそのままでも料理と合いそう。オイル系のパスタなんかとも相性がいいのではないでしょうか。
手土産を渡す時は、それがいかに素敵なものかを伝えることもセットでお土産になると思っています。このジュースの場合美味しさはもちろんのこと、実は生産者が若いスケーターでもあり、「Tangerine」というブランドに彼のカルチャーが反映されている点も魅力的。シーズンや種類ごとに異なるアーティストが手掛けたラベルや、ジュースと並列して販売されているアパレル製品にもそのアティチュードが表れています。
テーブルに彩りを添え、夏の気だるさを吹き飛ばしてくれるブラッドオレンジジュース。アートやファッション好きとならジュースをきっかけにきっと会話も弾むはずです。サマーホームパーティーの手土産筆頭候補としていかがでしょうか。
新米エディター。危険ギリギリのラインを攻めた海外一人旅が好き。最近はスパイス料理に沼ってしまい、口内に刺激を求める日々です。
