崖っぷちのカニエ・ウェスト、ジョニー・デップの裁判を担当した敏腕弁護士に助けを求める

人種差別撲滅運動に敵対する“WHITE LIVES MATTER(ホワイト・ライヴズ・マター)”とプリントされたTシャツを着用し、物議を醸しているカニエ・ウェスト(45)が、ジョニー・デップ(59)の裁判を担当した敏腕弁護士に自身の弁護を依頼していることが分かった。

ラッパーやデザイナーとして活躍するカニエ・ウェスト(45)が、ジョニー・デップ(59)の裁判を担当した敏腕弁護士に自身の弁護を依頼していることが分かった。

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今月上旬、自身のアパレルブランド・Yeezyのファッションショーで人種差別撲滅運動への敵対を意味する“WHITE LIVES MATTER”とプリントされたTシャツを着用し、物議を醸しているカニエ。

カニエの言動については、モデルのジジ・ハディッド(27)を含む多くの著名人から批判の声が上がり、友人として長年にわたって交流があったジャスティン・ビーバー(28)も友人関係の解消を宣言するなど、カニエに対する風当たりは日に日に強まるばかりだった。

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そんな中、カニエが出演したポッドキャスト番組『Drink Champs』での発言が新たな火種になっている。番組内でカニエは、2022年5月に米ミネソタ州で白人警官から暴行されて亡くなった黒人男性、ジョージ・フロイド(享年46)について言及。

先日、ジョージの死亡事件をきっかけに世界各地で巻き起こった人種差別撲滅運動「BLACK LIVES MATTER」への敵対を意味するTシャツを着用したカニエは、ジョージの死は暴行によるものではなく、「フェンタニル(主に麻酔や鎮痛の目的で利用される合成オピオイド)の過剰摂取のせい」だと発言したのだ。

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この事件でジョージに暴行を加えた元警官はすでに逮捕、起訴され、2020年6月にジョージを殺害した罪で実刑22年6カ月の有罪判決を受けている。しかし、カニエは「(ジョージが暴行されているとされる映像を)よく見れば、警官の膝がフロイドの首に当たっていないのが分かる」と主張した。

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カニエの一連の発言を受けて、ジョージの遺族は声明を発表し、カニエをハラスメントと名誉毀損、遺族への精神的苦痛で提訴することを明らかに。2億5,000万ドル(約370億円)の損害賠償を求めるとともに、カニエの違反行為の即時停止を求める停止申告書を裁判所に提出したという。

ジョージの遺族は弁護士を通して「ジョージの死因は、刑事裁判及び民事裁判で法廷に提出された証拠で立証されている。それにもかかわらず、カニエは悪意を持って不正確で根拠のない発言をし、ジョージの遺産と家族に損害を与えた」とコメントを発表。これまでにカニエが発した同様の発言をネット上から削除することと、今後ジョージの名前を口にしないことを求めている。

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そして、カニエがこの裁判で自身の弁護を依頼したのが、カミール・ヴァスケス(38)。カミールといえば、ジョニー・デップが元妻アンバー・ハード(36)を名誉毀損で提訴していた裁判で、ジョニーの弁護を担当していたことが記憶に新しい。裁判は今年6月、ジョニー側の勝訴、つまりカミールの勝利という形で幕を閉じ、カミールは敏腕弁護士として一躍有名に。

カニエは一連の騒動で長年にわたって数々のプロジェクトをともにしたファッションブランド、BALENCIAGA(バレンシアガ)からも、「今後一切のプロジェクトを行わない」と発表されるなど、まさに崖っぷちの状態。今回の裁判で自身への信頼を取り戻すため、カミールに白羽の矢が立ったのだろう。

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しかし、これまで自身との関係性の悪化を理由に解任、または弁護士自身が辞任するなど計5人の弁護士がカニエの元を去っており、ネットには「いくらジョニーを勝訴に導いたカミールといえど、今回ばかりは一筋縄ではいかないのでは」という意見も。

著名人や有名ブランドを巻き込み、大きくなり続ける今回の一件。裁判の行方とカニエの今後の言動に、引き続き注目したい。

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