Kaz(INTERSECTION)が語る「ソロ活動」「創造営」そしてメンバーのこと

ボーイズグループ・INTERSECTIONに所属しながら、メンバーのMIKA、CAELANと共に昨年中国で行われたサバイバルオーディション番組「創造営2021」に参加し、甘い歌声やルックス、知的な物腰が注目されて登場時から人気を博したKaz(ミッチェル和馬)。9月13日にソロとしてリリースしたファーストEP『CODE LOVE』は、発売初日に中国大手音楽配信サービス網易(ワンイー)の「網易雲音楽デイリーデジタルアルバムランキング」1位を獲得した。中国のみならずアジアで「It Boy」として注目を受ける彼が、「創造営 2021」出演の経験やソロでの音楽制作、メンバー達との関係について語ってくれた。

「創造営2021」出演で音楽的にも刺激を受けた

Kaz(INTERSECTION)が語るの画像_1

―─中国のオーディション番組「創造営2021」に出演されましたが、出演後もグループとしても個人Vlogでも月餅作りなどチャイナ・カルチャーを意識したようなコンテンツを発表されていますよね。

この番組への出演はどのような経験だったでしょうか。印象に残ったことがあれば伺いたいです。

短い期間でしたが、番組出演ではいろいろな経験をさせてもらえました。
同じグループにいたYu Yang(于洋)とJin Long(井胧)とは友達としても話が合って。2人の好きな音楽やボーカルテクニックを教えてもらったり、自分も音楽にこうやって活かそうっていう刺激を受けましたね。

印象に残っていることといえば、出演していた参加者みんなのマインド。すごくハングリーだけど他の参加者へのリスペクトを持って本当に真剣に戦っていたので。僕も同じ環境で頑張ったことで、成長出来た部分もあると思います。

―─6月の「White Stallion」リリース時には中国の音源サイトで総合1位と4冠を達成し、weiboの生配信ライブの視聴者数が1100万人を超えたりと、大きな反響がありました。どのような気持ちでしたか?

数字だけ見ると、1100万人なんて数字、信じられなかったです。ちょっと想像できないじゃないですか(笑)。
生配信の時はただただ驚きました。沢山の人に知って貰えたり、楽曲を聴いて頂けることは、すごく嬉しいです。

Kaz(INTERSECTION)が語るの画像_2
―─今作の『CODE LOVE』制作にあたって意識したことがあれば教えてください。
作詞で意識したことは一曲一曲のメッセージ、そしてそれらが集まった時にどんな全体の表現になるかを意識しました。自分の体験だったり、考えたことだったりを詰め込んだ歌詞になってます。
作曲で意識したことは自分がクラシックやジャズを通して学んだ音楽理論や、好きなミュージシャンの面白い音楽性を自分のスタイルと融合して、複雑なハーモニーや奇妙なビート、メロディーを作りました。
―─『CODE LOVE』は中国からも大きな支持を得ていますね。どんな心境でいらっしゃいますか?
自分がハーバードに行っている間もサポートしてくれるファンがいるなんて、自分はどんなにラッキーなんだろうって思うことがたくさんあります。移動や隔離の制限とかが和らいだら、すぐにでも会いに行きたいです。

ソロでの音楽制作と新作について

Kaz(INTERSECTION)が語るの画像_3
―─ご自身で作詞・作曲に参加して楽曲制作をされていますが、音楽活動に与えている影響はどのようなものからがあるのでしょうか。
僕は小さい頃からクラシックやジャズの音楽をやっていたんですけど。その2つのジャンルって、歌詞がなくても曲に込めた感情が聞いている人に伝わる音楽だと思うんですよね。だから、今の音楽制作においても「音」で表現しているという意識があって。なので、クラシックやジャズといった音楽が僕のルーツにあると思います。
でも実際作っている作品としてはセオリーから外していきたいし、面白くて新鮮な物を作りたいと常に思っています。
―─グループとしてINTERSECTIONで活動する時と、個人での音楽活動には違いがありますか? あるいは何か意識して区別しているようなことはあるのでしょうか?
グループだとメンバー全員の個性や声の違いが面白かったり、揃った時のハーモニーにパワーがあったりすると思うので、ソロとは全く別の物と思っています。
もちろんソロだと評価も含め、作品への責任感も更に増しますが、ソロでの活動は今の自分にとって表現したいことが出来る場所になっています。

View this post on Instagram

kaz(@kazumamitchell)がシェアした投稿

―─『White  Stallion』の歌詞にはSNSの時代と今のパンデミック下特有のリアル・非リアルが曖昧な状況や、ロマンス的な感情とそうではないけれど親密な感情の曖昧な境目のようなものを感じました。
また、『Aim』や『Summer Is Over』などもそうですが、全体的に楽曲や歌声自体はロマンチックに聴こえても、歌詞にはどこかクールで達観している世界観が感じられるような時があります。歌詞を書かれる時は自分のリアルな経験を取り入れる方なのか、それともフィクショナルな状況に想像を働かせて書く方でしょうか?
ほとんどの曲は実体験を元にフィクションを重ねて考えた曲が多いです。
『Aim』だけは他の曲と違って実はラブソングじゃないんですよね。『Aim』の歌詞は自分の人生であったり、メディアを通してみてきた、「人を見下したり利用したりする人」に向けて、利用されている人がそれに気づくことの大切さ、利用している側の人に向けて送ったメッセージを曲にしています。
―─MVではビッグメゾンの最新コレクションを着用されたりと、ファッションの面でも注目を受けました。Men’s NON-NOでの専属モデルの経験もおありですが、ファッションを含むヴィジュアル面でのこだわりや、気にかけるポイントはあるでしょうか。
とりあえず大胆な服、変な服、かっこいい服が好きですね。
Kaz(INTERSECTION)が語るの画像_4
―─SPURでは2020年4月号で取材させていただきました。その時は大衆的であることやメディアのあり方についても話されていますが、(中国での経験を経て)ご自身の価値観は変わられたでしょうか。
あのインタビュー後も色々な経験をさせて頂きましたが、政治やメディアについての意見は当時と変わってないですね。

メンバーは家族、友達であり仲間

―─INTERSECTIONのメンバーとは、今でもよく連絡などは取り合うのでしょうか。どんなことを話されているか教えてください。
お互いの作品について、感想を伝え合ったり、近況を聞いたりしていますよ!CAELANの最新曲『Foreve With You』もオススメです。
―─グループのメンバーはKAZさんにとってどんな存在でしょうか。
少年時代から知っている仲なので、離れていてもどこかで理解し合えているような家族であり友達であり、仲間……そんな存在です。
 
―─リスナーの皆さんへメッセージがありましたらお願いします。
ソーシャルメディアなどで新しい曲が毎日出る中、僕の曲を聴いてくれてありがとう。このまま時に流されないようにずっと聴いていただけると嬉しいです。

Kaz / Summer is Over feat. Mai Anna
https://youtu.be/Rpyi7JK87n8
Kaz / Drown feat. Hikari Mitsushima MusicVideo Behind The Scenes
https://www.youtube.com/watch?v=CMoPfGR8bQs


text:DJ Utakata
FEATURE