「バッグはA4サイズ主義」を卒業します

雨の予報がない日でも折りたたみ傘を持ち歩くほどの心配症なので、学生の頃から大荷物派でした。もちろんそんな性格が簡単に変わるはずもなく、バッグは常にA4ファイルが入るサイズを死守。生まれてこの方、毎日大きなバッグとともに過ごしてきた、と言っても過言ではありません。しかし、遂にそんな私のモットーを覆すバッグに出会ってしまったのです。

取り外し可能なショルダーストラップがついているので、クロスボディでも持てるデザイン。このバッグを持っていると、必ず「触ってもいいですか?」と聞かれます
取り外し可能なショルダーストラップがついているので、クロスボディでも持てるデザイン。このバッグを持っていると、必ず「触ってもいいですか?」と聞かれます

それは、ロエベのウィリアム・モリス コレクションのクラッチバッグ。ベルベット地にうさぎと草花がプリントされたヴィンテージライクなデザインで、お店で見た瞬間、私の頭のなかには、マンガ『ハチミツとクローバー』の真山巧の名言《人が恋におちる瞬間を はじめてみてしまった》という言葉が駆け巡りました。まさに“恋におちる瞬間”が目の前にやってきたのです。いつもの私であれば、「可愛いけど、買っても使わないかも」と購入を躊躇するところですが、この時は即決断。しかもこのバッグにはいつも使っている長財布が入らないので、“まめ財布”まで購入する始末……。

思わぬ出費の末に、このクラッチバッグとサブバッグとの2個持ち生活をはじめたのですが、若干の不便は感じるものの(スタート初日にサブバッグをランチを食べたお店に忘れるという失敗を経験……)、荷物自体はかなり軽量化されたので、なかなかいいぞ、と満足しています。何より、好きなものを身につけることの楽しみを思い出させてくれたことに、感謝をしたい気持ちでいっぱいなのでした。

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エディターMORITA

物心がついた時からパンツ派。今、一番興味があるのは、どうやったら居心地のよい部屋で暮らせるのか。美容、アート担当です。

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