バレンシアガのシャツドレスは、手放せない!

風に揺れる様も綺麗なんです〜〜〜
風に揺れる様も綺麗なんです〜〜〜

久しぶりに、路面店でお買い物をしました。バレンシアガのノースリーブシャツドレスです。トラディショナルなストライプ柄のシャツ生地はイタリア製ならではのハリと質の良さを感じます。正直、かなりお高いプライスなのですが、物欲が勝りまくってスッとカードを差し出したのでした。
なぜかというと、6年前、デムナ・ヴァザリアがデザイナーに就任当初、エッジィなエレガンスを漂わせる新生バレンシアガの世界観にハマりまして、少しでもエッセンスを取り入れたい!と、コマーシャルライン(コレクションをより着やすくデザインされたもの)のノースリーブシャツドレスを購入したんです。もちろん毎夏のスタメンアイテムなんですが、体が経年変化するにつれ、メゾンの威力をひしひしと感じています。
洗濯機で何度洗ってもへこたれない、上質でタフな生地と縫製力、肉感をまったく拾わないシャープなシルエット、リラクシングでありながらピリッとした空気を纏える存在感。シンプルで清らかなラインを追求し、女性服のシルエットに革命をもたらした創業者クリストバル・バレンシアガのフィロソフィーがしっかりと息づいていることがわかります。体型が元に戻らないこの夏、改めてその凄さが身に染みまして、思い切って新調しました!

店頭では最新のコレクションやキャッチーなアイテムが並んでいましたが、スタッフの方に「ノースリーブのシャツドレスはありますか?」と尋ねると、数点ストックから出してきてくれました。6年前から愛用していることを伝えると、スタッフの方の表情が途端に緩み「そうなんですよ! ベーシックな服こそ本当に美しい作りなんです!! わかります〜〜〜」と、まるで”推し”をプレゼンするような熱を帯びてきました。ああ、私この方と分かり合える〜〜と感動。
店頭で購入する体験も含めて、このシャツをワードローブに迎えてとても満足しています。 桐野夏生先生の手放せないワードローブを読み、感銘を受けましたが、数十年後もこのシャツドレスと過ごしている自分を想像しながら、袖を通したいと思います。

エディターKINUGASAプロフィール画像
エディターKINUGASA

顔面識別が得意のモデルウォッチャー。デビューから好きなのはサーシャ・ピヴォヴァロヴァ。ファッションと映画を主に担当。

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