電車に揺られて、おいしいおやつの旅。中央線に続き、ピックアップするのは埼玉～神奈川までつなぐ、京浜東北線・根岸線。東十条の名品どらやきや、日暮里の老舗パティスリー、大船の注目ショコラまで京浜東北線・沿線のおやつ旅へGO！ vol.1中央線編
【日暮里】イナムラショウゾウ「上野の山のモンブラン」／芸術的なマロンクリーム
日暮里駅すぐ、谷中の住宅街にある「パティシエ ショコラティエ イナムラショウゾウ」。世界的なコンクールでも数々の賞を受賞するパティシエ・稲村省三さんが創る芸術的なプチガトーやチョコレートが並び、なかでもはずせないのはスペシャリテの「上野の山のモンブラン」！
しっとりとしたビスキュイに、クレームシャンティ、カスタード、マロングラッセとマロンクリームをアーティスティックに重ねたドーム型の美しい佇まい。店頭では稲村さん自らが仕上げのマロンクリームをアレンジされていました！
まろやかマロンを感じるクリームたっぷり、そのとろけるような絶妙な味のマリアージュに酔いしれます。贅沢なホールサイズもあるので特別なお祝いなどにもチェックしたい。
そしてショコラティエならではのチョコレートケーキも充実しており、特に人気なのは同じくドーム型のその名も「ドームショコラ」。チョコレートムースとヘーゼルナッツクリーム、アクセントとしてチェリーが入っていて、濃厚だけど飽きがこず、ペロリといただけます。
期間限定の苺のミルフィーユやその季節ならではのプチガトー、生チョコなど目移りしそうなものばかり。ぜひ谷根千散歩に訪れてみて！
パティシエ ショコラティエ イナムラショウゾウ
東京都台東区谷中7-19-5
https://www.inamura.jp/
【東十条】黒松本舗 草月「くろまつ」／香ばしい名品どら焼き
東十条にある、噂のおいしいどら焼き。そんな情報を得て京浜東北線に揺られて向かったのが「黒松本舗 草月」。店名の黒松と名付けられた看板商品のどら焼きや和菓子を求めて店内には行列が！
保存料や人工甘味料を使用せず、できるかぎり出来立てのものを販売しているというどら焼き「黒松」は、職人が丁寧に焼き上げたふんわりとやわらかい皮が特徴。生地に練りこまれた、蜂蜜と黒糖の香りにも癒されます。中のつぶあんは北海道小豆を使い、甘すぎないやさしい味わい。
夏は2～3日、冬は3～5日くらいの日持ちとのことですが、そのまま出来立てを食すのがおすすめ！ 電話予約してから行くのがスムーズなので、事前に問い合わせを。
黒松本舗 草月
東京都北区東十条2-15-16
03-3914-7530
http://www.sogetsu.co.jp/
【神田】ミッシェルバッハ「soho」／幻のクッキーを求めて
チョコレートとバニラのお花のクッキー。入手困難のクッキーローゼで知られる、兵庫夙川の「ミッシェルバッハ」が東京に進出！？ 2023年4月に神田からほど近い日本橋にカフェをオープン。クッキーローゼは不定期販売で、販売前日に公式インスタグラムのストーリーズで告知が行われるそうで、なかなかお目にかかれないものの、落ち着いたカフェもおすすめ！
店内でいただけるケーキの中でも、アイコンはこのちいさなマカロン。単品でも販売しているほど人気なのだとか！ サクサクのクッキーの下には、レアチーズと中には鮮やかなカシスが隠されていてさっぱりしていて美味。
テイクアウト用にパウンドケーキやチョコレートケーキも人気だけど、注目は月2～3回の販売の限定クッキー缶。沖縄の波照間島の黒糖、浜比嘉島の塩を使用したものなど4種のクッキーの詰め合わせで、クッキーローゼのようなお花のシルエットのクッキーショコラもあるので、ぜひ購入に挑戦してみたい。
ミッシェルバッハ
東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1・1F 箔座日本橋内
080-3852-3789
https://www.instagram.com/michelbach_nihonbashi/
【御徒町】上野たいやき「鯛焼き」／スリムな“鯉”でした
街歩きにぴったり、ちょっと小ぶりの鯛焼きを御徒町で発見！ しかも110円と価格もリーズナブルでうれしい。
よくよくみるとこれは鯛じゃない？ それもそのはず、韓国製の回転式の焼き器を使っているそうで、こちらは鯉の形なんだとか！ 韓国の屋台で人気のおやき“プンオパン”をアレンジしたのだそう。
カリカリッとした皮と中は思った以上にあんこがぎっしり。お散歩しながらのエナジーチャージにぴったり！
上野たいやき
東京都台東区東上野2-24-4
03-3831-7895
【大船】カルヴァ「ボンボンショコラ」／一粒ごとに異世界が広がるパラダイス
知る人ぞ知る、本格的なチョコレートがいただけると噂を耳にし、向かったのが大船駅から3分ほどのカルヴァ。フランス・ノルマンディなどで修業された兄弟が営んでいるという店内は、まるで美術品のようにガラスケースにパンやケーキ、チョコレートが並べられ洗練の空間に圧倒！
ブーランジュリーは田中聡さん、パティスリーは弟の田中二朗さんが担当。ショコラティエでもある二朗さんは、2022年のワールドチョコレートマスターズに日本代表として参戦し、日本人初の味覚三部門で世界一を獲得した実力の持ち主なんだとか。
お目当てのボンボンショコラは、約30種類ほどのフレーバーから単品でも注文可能なほか、こちらは桐の箱に入った６個入りのセット。
和の素材を入れた抹茶やゆず、ミルクチョコのガナッシュに独自の手法で燻した香りをつけたスモークなど、繊細で手が凝った技が小さな世界の中で表現されていて感激です。
特に凝っているのが、リンゴとミルクチョコレートのガナッシュの下に国産レモンとフランス産白ワインのパートドフリュイが隠された2層構造の「シトロンポンヌ」。食感がなんとも新鮮で、ジューシーな世界観に引き込まれます。風味豊かでかりっとした食感のヘーゼルナッツに自家製プラリネノワゼットを使用した「プラリネノワゼット」もベーシックで美味。ボンボンショコラの詰め合わせはオンラインで取り寄せ可能だから見逃せない！
さらに店内で、美しい光線を放っていたのがヴィエノワズリーのアップルパイやレモンパイ。
薄くスライスされたリンゴが美しいアップルパイは、驚くほどさくさくのパイとシャリシャリのアップルが混じり合い他にはないおいしさ！ 甘酸っぱいオリジナルコンフォートが入ったレモンパイもおやつにぴったりだから、このためだけに大船へ訪れても損はなし。
北鎌倉にはチョコレート専門店「ショコラトリー・カルヴァ」があるので合わせてチェックしても！
CALVA/カルヴァ
神奈川県鎌倉市大船1-12-18
0467-45-6260
https://calva.jp/
