0.2mmの銀線で描く、純銀のリング #深夜のこっそり話 #1751

「ギンセンザイク?」初めて聞いた時、思わず聞き返してしまいました。恥ずかしながら知らなかったのですが、銀線細工は秋田市指定無形文化財に指定されている、秋田の伝統工芸なのだそう。

トーロウの銀線細工のリング
thin - ring ¥33,000/トーロウ

私が初めて銀線細工に触れたのは、「日本の美しいものを残していきたい」という思いからスタートしたブランド、TOUROU(トーロウ)のリングでした。銀線細工はわずか0.2mmの銀線2本を撚り合わせることで小さなパーツを作り、さらにそれを組み合わせることで、花や扇子などのさまざまな模様を描いていきます。

トーロウの銀線細工のリング
純銀は柔らかいので強い力を加えると変形してしまうこともありますが、お直し対応もしてくれます

華奢なリングの中央には、唐草模様の銀線細工が。シンプルなデザインですが、白銀の上品な佇まいがなんとも言えない存在感を示しています。なぜこんなにきらめいているのかというと、こちらのリングは純銀製! 今まで純銀のアイテムは手にしたことがなかったので、手元に新鮮な輝きをもたらしてくれました。丁寧にお手入れしよう。

トーロウの銀線細工のリング
フラットな面は純銀の輝きがより一層感じられる

銀線細工が施されていない部分も一部あるので、少しかっちりしたい時はフラットな面を上にすれば印象を変えることもできます。ジュエリーのこうした二面性、たまりませんよね。リングのサイズは1号から25号までありますが、完全受注生産のためそれ以上も対応してくれるとのこと。職人が一つ一つ仕上げるので、手元に届くのは注文してから2〜3ヶ月が目安です。

トーロウの銀線細工のリング
手持ちのアクセサリーとの相性も◎

柔らかな白銀はゴールドカラーとも相性が良く、手持ちのリングたちとのコーディネートも楽しんでいます。特に以前SKBで紹介した、ラリックのスズランリングとのコンビネーションが最近の定番。

そういえば秋田って行ったことないなぁと、コラムを書きながらぼんやり考えていました。今年の夏は、秋田で銀線細工体験でもしてみようかなと思います。

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エディターSATO

ネイルを塗っている時間が好きです。ポーチ、名刺入れ、スマホケースなど、ついピンクの小物を選びがち。臆病&やんちゃな黒猫2匹が相棒です。

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