メゾンの卓越したクラフツマンシップ、比類なき完璧なデザイン、素材への飽くなき追求……。時代を超えタイムレスな輝きを放つ名品には必ず、“愛され続ける理由”がある。連載「人生を彩る名品図鑑」では、そんな名品が名品たる所以を徹底解剖。
今回紹介するのは、ハリー・ウィンストンの「リリークラスター」。
現代のエレガンスを象徴する、ハリー・ウィンストンの永遠のアイコン
「純粋」や「無垢」といった花言葉をもち、西洋では「純潔の花」として親しまれている百合の花。白やピンク、黄色などの鮮やかなカラーと、滑らかで優美なラインで魅せるそのグラフィカルなルックスは、どの花にも劣らない気品に満ち溢れている。
そんな凛と咲き誇る百合の美しさをジュエリーで表現した名品が、ハリー・ウィンストンの永遠のアイコン、「リリークラスター」だ。
満開の百合の花の美しさを描いた、魅惑のフォルム
自然が生み出す美しさから常にインスピレーションを得てきたハリー・ウィンストンは、1940年代初頭、アメリカの華やかさを象徴するアイコンジュエリーとして、「クラスター・コレクション」を発表する。ペアシェイプやマーキース、ラウンドにカットされたダイヤモンドを巧みに組み合わせたこのコレクションの着想源は、クリスマスリース。リースを象る葉の立体的な重なりや、それらが形造る優美な流動感を表現したクラスターは、創始者ハリー・ウィンストンが手がけた傑作のひとつ。あらゆる方向から光を取り込んだプレシャスな輝きで、今もなお多くの人々を魅了し続けている。
60年以上ブランドを象徴するデザインとして愛され続けてきたクラスターの歴史に、新たな1ページが加わったのは2010年のこと。デザインスタジオに保管されていた1940年代のクラスター・コレクションのスケッチをモダンに再解釈しデザインされた、「リリークラスター」が誕生したのだ。
満開の百合の花の流麗なラインを表現したリリークラスターは、繊細にセッティングされたラウンドカットのダイヤモンドに、マーキースカットの一粒ダイヤをアクセントに添えた軽やかで立体的なデザインが特徴。百合のフォルムを幾何学的なアプローチで描いたそのアイコニックなデザインは、エレガントでいて甘くなりすぎず、非常にモダン。知性と品格をまとった圧倒的な存在感で、ブランドを象徴する新たなるアイコンとして、一躍人気を集めていった。
カジュアルにもフォーマルにも。シーンレスに活躍するマルチプレイヤー
クラスターのクラシカルなデザインに、現代的なエッセンスを加えることで、時代をも凌駕するエターナルなコレクションを完成させたリリークラスター。現在ではペンダントやリング、イヤリングのほか、ブレスレット、ネックレスなどアイテム数も多岐にわたる。
またプラチナやイエローゴールド、ローズゴールドなどの多彩な素材展開に加え、ひとつ身につけるだけで華やかなインパクトを与える通常のサイズから、肌の上で愛らしく咲くミニサイズまで、サイズも豊富にラインナップ。ハリー・ウィンストンの中で比較的手に取りやすい価格帯のアイテムも揃っているので、贈り物としてはもちろんのこと、自分自身へのご褒美ジュエリーとしても支持されている。
さらにパーティなどのフォーマルシーンだけでなく、白シャツやデニム、Tシャツといったカジュアルスタイルにもマッチする実用性の高さも、リリークラスターの魅力。華美な装飾を廃したモダンな佇まいで、1点取り入れるだけでさらりとスタイリングを格上げしてくれるので、シーンレスな万能ジュエリーとして活躍する。
また、“キング・オブ・ダイヤモンド”の異名を持つハリー・ウィンストンならではの、華麗なダイヤモンドの輝きも魅力のひとつ。熟練の技を持つ職人たちが手仕事でセットしたダイヤモンドは、360度どこを切り取っても美しく、朝も夜も、そして自然光でもライトの下でも芸術的な煌めきを放つ。
刹那の命である百合の花に、ダイヤモンドという名の永遠の息吹を授けた、リリークラスター・コレクション。その躍動的なデザインと、それを支える卓越したクラフツマンシップから成る珠玉のマスターピースは、身につけるだけでポジティブなエネルギーや多幸感を感じられるはずだ。
映画祭のレッドカーペットやファッションイベントといった大舞台で、セレブリティのドレスアップスタイルを彩ってきたリリークラスター。ここからは人気セレブリティたちによるゴージャスなコーディネートを紹介!
リンダ・エヴァンジェリスタ(2013年)
Photo by Stephen Lovekin/FilmMagic
1990年代を代表するスーパーモデルの1人、リンダ・エヴァンジェリスタは、ファッションの祭典・メットガラの舞台でリリークラスターのヘアアクセサリーを着用。ジュエリーからドレスに至るまで、ダイヤモンドをちりばめた絢爛なスタイリングに、リリークラスターが一層上品な輝きを添えている。
ニコール・キッドマン(2016年)
Photo by JB Lacroix/WireImage
ロサンゼルスで開催されたファッションイベントに出席した俳優のニコール・キッドマン。デザイン性の高いバイカラーのロングドレスを主役に、アクセサリーはブレスレットや時計などでシンプルにまとめたスタイリングを披露。手首に輝く気品に満ちたリリークラスターのブレスレットが、ニコールの知的なムードによく似合う。
コンスタンス・ウー(2019年)
Photo by Presley Ann/Getty Images
映画『クレイジー・リッチ!』(2018)や『ハスラーズ』(2019)で、一躍人気ハリウッド俳優の仲間入りを果たしたコンスタンス・ウーは、SAGアワード(全米映画俳優組合賞)の舞台でリリークラスターをチョイス。カラー違いのミニサイズリングの重ね付けや、ピアスとリングのリンクコーディネートなど、普段のスタイリングでも真似したいテクニックが満載!
デビュー当時から根強い人気の定番アイテムや新作など、多彩なラインナップを誇るリリークラスター・コレクション。その中から、今こそ手に入れたい、SPUR.JP厳選のアイテムを紹介!
定番で愛され続けるアイコニックなリング
リリークラスター・リング〈K18RG、ダイヤモンド〉¥1,408,000
手元を見るたびに、凛と咲き誇る百合の花の美しさに心奪われる、定番人気のリング。エレガントなローズゴールドとダイヤモンドの華やかな煌めきで、肌を美しく魅せてくれる逸品。
ダイヤモンドのリュクスな輝きを余すところなく堪能
リリークラスター・ネックレス〈PT、ダイヤモンド〉¥9,911,000
プラチナ素材に619個のラウンド・ダイヤモンドをセットした、ラグジュアリーを極めたネックレス。誰もが目を奪われるその煌めきは、アートピースと呼ぶに相応しい。
百合の花から蝶々へと変貌したドラマチックなデザイン
インフィニット・リリークラスター・ペンダント〈PT、ダイヤモンド〉¥1,650,000
2023年7月に登場した、新作の「インフィニット・リリークラスター・ペンダント」。優美な花の姿から生命力溢れる蝶の姿への美しき変貌を描いた、エレガンスが薫るデザイン。
“ファースト・リリークラスター”にもピッタリなミニサイズモデル
リリークラスター・ミニ・ペンダント〈PT、ダイヤモンド〉¥814,000
フォーマルからカジュアルまで、さまざまなシーンで気軽に取り入れやすいミニサイズのペンダント。小ぶりながらも存在感があり、身につけるだけで顔周りがグッと華やかに。
360度煌めくブレスレットで、コーディネートを格上げ
リリークラスター・ブレスレット〈K18YG、ダイヤモンド〉¥3,773,000
手首をぐるりとダイヤモンドの輝きで彩る華やかなブレスレットは、シャツやカットソーなど、あえてシンプルなデイリーウェアに合わせてエフォートレスに着けこなしたい。
可憐な手元を完成させる、ミニサイズのブレスレット
リリークラスター・ミニ・ブレスレット〈K18RG、ダイヤモンド〉¥924,000
ミニサイズの百合の花が愛らしく咲く、可憐なブレスレット。柔らかな印象のローズゴールドがよりエレガントな表情へと誘う。
主役級の存在感! 高貴な表情を作る名品イヤリング
リリークラスター・イヤリング〈K18RG、ダイヤモンド〉¥1,716,000
顔周りに知性とエレガンスを添えてくれる、大人気のイヤリング。インパクトのあるサイズ感なので、イヤリングを主役にしたコーディネートを楽しむのもおすすめ。
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