岸優太さんの「汚れなき魂」を目撃して

岸優太さんにかねてよりファッション撮影をお願いしたいと思っていたシュプール編集部。なぜかというと岸さん、ファッション界隈の女性達に、とてつもない支持の高さを誇っているからです。フォトグラファー、プレス関係の方、スタイリスト、エディターが「岸くんって最高だよね」と口を揃えます。今までの撮影現場での人としてのあり方の美しさが理由のひとつかと思いますが、とにかく人気。ということでモード誌SPURは、熱烈にオファーし、今回念願かなって出演いただけることとなりました。撮影におけるこぼれ話をたっぷりお届けしたいと思います。


10月某日。撮影は都内のよく晴れた公園で行われました。「よろしくお願いしまーっす!」というさわやかな挨拶とともにやってきた岸さん、ブラウンのシンプルなブルゾン&パンツに白い靴下という出で立ちで登場。「普段そんなにハイファッションを着る機会はない」とおっしゃっていましたが、シュプールは岸さんの肩の力の抜けた等身大の私服姿に、とてつもないセンスと可能性を感じていたんです。実際の岸さん、まさにその通りの佇まいでした。時折空を見上げて「今日は気持ちいいですね~」「あ、スカイツリーが見えるっすね」とつぶやく姿に早くも好感度、上昇。撮影中岸さんは、真剣な、射抜くようなまなざしでカメラを見つめますが、時折見せるしゃっとした笑顔がきらめきます。撮影中スタッフがこぼした冗談もちゃんと拾ってくれるところに、そのお人柄の良さが伺えます。


こちらは今回の撮影に登場する日記帳です今回撮影は岸さんが尊敬しているという、とある俳優が90年代に出演した映画に着想を受けて行いました。映画のなかで日記を書くシーンがあるので岸さんにも撮影のために「日記を書いてください」とお願いしたところ、集中して向き合ってくださったのが印象的です。次の着替えに移る際、靴を脱ぎながらも黙々と書き続けていました。この写真は実際に撮影に使ったヴィンテージの日記帳です。内容は本誌でのお楽しみ。

また、撮影の端々から伝わる運動神経の良さ! 残念ながら本誌には掲載していないのですが、木に登るシーンではひょいっと軽々登ったり、ベッドマットの上でトランポリンのように飛び跳ねてもらうシーンでは、まったく上半身がぶれず、運動神経が良いことがたった数分でもわかります。さらに1メートルほどの高さのコンクリートの壁に片腕を置いて両足を伸ばすポージングがあったのですが、ここでもまったくぶれることなく、体幹の安定感を見せつけていました。このシーンの撮影のときには、コンクリートに肘をつく際に、「いっちゃっていいんですか?」と、ちゃんと着ている衣装に気を遣ってくださいます。優しく清らかな内面性にスタッフ一同心が浄化される思いでした。

岸さんのモデルとしての勘の良さと表現力の豊かさによって撮影は順調に進み、当初3ルック着用の予定が6ルック着ていただくことに。こんなことは滅多にありません。写真の仕上がりも非常に良く、現像後に編集会議において当初の予定より大幅なページ増が決定。単独8ページで出演いただいています。フィルム撮影ならではの、「ありのままの岸さん」、ぜひご堪能ください。

最後に、シュプール編集部から皆さんにお願いです。本特集を楽しみにしている方がたくさんいらっしゃいます。画像や本誌をウェブ上にアップするのは、お控えいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

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