GIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)に関する情報

GIORGIO ARMANI（ジョルジオ アルマーニ）とはどんなブランド？

現役最長キャリアの創業デザイナーで、「モードの帝王」の異名で知られるジョルジオ・アルマーニにより1975年にミラノで設立。メインラインであるジョルジオ アルマーニに加え、エンポリオ アルマーニ、A|X アルマーニ エクスチェンジ、そしてオートクチュールラインであるジョルジオ アルマーニ プリヴェを展開。ビューティ、インテリア、ホテルやレストランなどライフスタイル全般にビジネスを拡大。

創業者・GIORGIO ARMANI（ジョルジオ・アルマーニ）とは？

1934年、イタリア北部の都市・ピアチェンツァ生まれ。幼少時代から美的感覚が優れていたというエピソードが数多く残されており、「同級生の着ている服が野暮ったいから」と行きつけのテーラーに連れて行き、折り返しのないスリムなパンツを見立てたという話も残されている。ファッションの世界に入る以前には医師を志し、兵役も経験している。ファッションの道に進んだのは偶然の産物と言われ、医師としての将来性に疑問を持ったジョルジオは、知人の紹介でミラノの老舗百貨店・リナシェンテで広報として働く。すぐさまその頭角を現した彼は、在籍中にはショーウィンドウのデコレーションからメンズ部門のバイイングまでさまざまな職務を手がける。

リナシェンテでの活躍ぶりが評判を呼び、テキスタイルメーカーのニノ・セルッティのアシスタントとして経験を積み、その後デザイナーとして合計8年の歳月を費やす。当時イタリアでは、スティリスタ（ファッションデザイナー）という職業が確立していない時代ながら、ニノ・セルッティのもとで働く間に素材の選び方や配色、シルエット構成など、スティリスタとして必要なスキルの研鑽を積む。

70年代の初頭からデザイナーとして様々なブランドにデザインを提供するが、1975年、当時建築デザインの世界で活躍していたセルジオ・ガレッティと出会い、共にジョルジオ・アルマーニを設立。

1981年にはエンポリオ アルマーニ、1991年にはA|X アルマーニ エクスチェンジ、2005年春夏シーズンにジョルジオ アルマーニ プリヴェとしてオートクチュール。コレクションに参加。

2007年には初の評伝としてレナータ・モルホ著『ジョルジオ・アルマーニ 帝王の美学』、2015年には初の自叙伝『GIORGIO ARMANI』が刊行された。

GIORGIO ARMANI（ジョルジオ アルマーニ）の代表的な2つのスタイル

①テーラリング
1976年に発表したのが、「アンコンストラクテッド ジャケット」。堅苦しい芯地やパッドを取り除くことで、必要以上に補正することなく、体型そのものをしなやかに、かつ美しく見せることに成功。このスタイルは、メンズ、ウィメンズともに用いられ、メンズファッションには現代的なしなやかさ、ウィメンズファッションには威厳を与え、ジェンダーレススタイルの先駆けともいえる革命的なスタイルとして知られている。

②絶妙な色合い
ジョルジオ アルマーニが登場するまでのイタリアンモードといえば、華美な色合いが主流。そんな中でジョルジオ が打ち出したのが、グレーとベージュの中間色であるグレージュをはじめとする絶妙な色合いの中間色。当時のモード界に新鮮な印象を与えつつ、現在でもタイムレスなカラーとして、コレクションには中間色が多く取り入れられている。

なお、控えめながら奥行きのあるニュートラルなグレーは、出身地であるピアチェンツァの空が着想源と言われており、ジョルジオの郷土愛を垣間見ることができる。

そして、アルマーニのシグニチャーであるジャケットスタイル、そして絶妙な色合わせが効果的に用いられているのが、リチャード・ギア主演の映画『アメリカン・ジゴロ』（アメリカ・1980）。リチャード・ギア演じる主人公・ジュリアンのクローゼットには、当時無名に近かったジョルジオ アルマーニのジャケットやシャツが衣裳として用意された。アルマーニのスタイルは、知的でありながらセンシュアルな新しい男性像を予期させ、映画の評判とともにハリウッドやセレブリティの間でもブランドの名声が築かれることとなる。

GIORGIO ARMANI（ジョルジオ アルマーニ）を紹介したシュプールTV動画