京都発、まるでアートな「Nami-Nami」サンド #深夜のこっそり話 #1374

これぞまさに、センスのいいバレンタインギフト。見た目、味ともに自分史上最高の一品に出合いました。京都発のスイーツブランド「RAU(ラウ)」より。日本と西洋に共通する瓦屋根にインスパイアされて生まれた、その名も「Nami-Nami」。気取った感じのないネーミングを見て、ぐっと距離が縮まりました。

箱を開けるとまず率直に、ナンダコレ!? 斬新な姿を前に一瞬固まってしまうのですが、同梱の説明書を読んでようやく頭がほぐれました。薄い板状のビーントゥーバーチョコレートをクリームで挟み、さらにそれを“なみなみ”のサブレでサンドした、好奇心をかき立てる5層構造。手でひと口サイズに割って上品に……なんてことはせず、いっちょ豪快にかぶりついてみました。

まず核となるチョコレートがパキッと折れる、この「してやったり」な気分が痛快。続いてまろやかなクリームが舌の上で優雅にからみつき、サクサクのサブレが軽やかなリズムを刻みます。さらに噛み進めていくと、予期せぬタイミングでほのかな塩気がやってきて、不意打ちにドキリ。おまけに抹茶、ショコラ、プラリネと三者三様の風味が楽しめるんです。

どこまでサービス精神が旺盛なのでしょうか。パッケージこそミニマルですが、中身はうっとりするような複雑な味わいのパレード。それでいてひねりが効きすぎているということはなく、どれもなじみのある味で食べやすい。新鮮な驚きに満ちた、アートピースのような菓子に、“並々”な要素はひとつもありません。

お取り寄せはGOOD NATURE STATIONのオンラインショップから。自分用だからコンパクトな3本入りを購入しましたが、こんなに美味しいなら6本入りにすればよかったとちょっぴり後悔しています。クール便で届くので、常温に戻してから食べるのがオススメです。

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エディターHAYASHI

生粋の丸顔。あだ名は餅。長いイヤリングと丈の長いスカートが好き。長いものに巻かれるタイプなのかもしれません。

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