【メットガラ2026】アートへと昇華したセレブリティたち――話題をさらった個性派仰天ルック

「Fashion is Art」というドレスコードのもと、例年以上にアート色の濃いルックの数々が披露された【メットガラ2026】。なかでも、思わず二度見してしまう芸術的な装いで、ひときわインパクトを残したセレブにフォーカス!

2026年5月4日(現地時間)、ニューヨークのメトロポリタン美術館(通称MET)でファッション界の祭典【メットガラ2026】が開催。「Costume Art」がテーマの今年は、「Fashion is Art」をドレスコードに、レッドカーペットではまさにアートな装いが次々と披露され、もはや誰だかわからないレベルに大変身したセレブの衝撃的ルックがとりわけ話題をさらった。

メットガラ2026に出席したケイティ・ペリー

Photo:Getty Images

近未来的なメタルと白のメッシュでできたフルフェイスのマスクを付け、完全に正体を隠して登場したのは、米歌姫ケイティ・ペリー(41)。米誌『People』によれば、2022年以来、通算10回目の出席となるケイティは、過去にもハンバーガーを模したルックを披露するなど、風変わりな装いで話題を呼んできたが、今回も予想もつかない演出でネット上に衝撃を与えた。

米誌『The Hollywood Reporter』によると、顔をマスクですっぽりと覆い尽くし、白のストラップレスドレスをまとってレッドカーペットに現れたケイティは、報道陣に向かっておもむろにマスクを開け、顔を披露。あえて作り笑いして、キラキラ光る歯をアピールしたり、数種類のタロットカードを見せたりと意味深な仕草で、場を盛り上げたという。

メットガラ2026に出席したケイティ・ペリー

Photo:Getty Images

このドレスはステラ・マッカートニーのもので、リサイクルされたイタリア製のデッドストックのサテン生地で作られているとのこと。スタイリッシュなシルエットながら、トレーン部分に焦げ跡のようなものがいくつもあるユニークなデザインとなっていたようだ。

メットガラ2026に出席したケイティ・ペリー

Photo:Getty Images

またフェンシングのマスクのようなヘッドピースは、ニューヨークのコスチュームデザイナー、ミオドラグ・グベリニッチによるもの。『People』は、ケイティのパフォーマンスをアートとして捉える姿勢へのオマージュであり、「他者の見え方というのは自分の内面を映す鏡であると同時に、真実を覆い隠すこともありうると考えさせる、文字通りかつ象徴的な反映」としてデザインされたと、リリースで説明されていると報じた。

メットガラ2026でタロットカードを見せるケイティ・ペリー

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さらにケイティは、インスタグラムのストーリーズに、自身が身につけていた白いロンググローブを紹介する動画をアップ。それは右手だけ指が6本あることを説明するもので、映像の中のケイティはカメラに向かって、挑発するようなポーズをとっていたそうだ。米サイト『Page Six』によれば、これは2024年、2025年とメットガラに出席していなかったにもかかわらず、ケイティがレッドカーペットにいる写真が出回ったことを受けたもので、人間の手の構造を間違えやすい生成AIのディープフェイク画像をネタにしたセルフパロディなのだとか。

メットガラ2026でツーショットを披露したケイティ・ペリーとコナー・ストーリー

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なお今回、ケイティの隣には話題の恋人、ジャスティン・トルドー前カナダ首相(54)の姿はなかったが、米HBO Maxの大人気ドラマ『Heated Rivalry(原題)』のスター、コナー・ストーリー(26)とツーショットを披露し、注目を浴びた。

メットガラ2026に出席したハイディ・クルム

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“ハロウィンの女王”の異名を持つスーパーモデル、ハイディ・クルム(52)も、ほとんど誰だか見分けがつかない状態でメットガラの晴れ舞台に登場。長年、ハロウィンでコラボレーションしているメイクアップアーティスト、マイク・マリノが手がけたカスタムルックで、「大理石の像に扮した」とハイディ自身がインスタグラムで明かした。

これは19世紀イタリアの彫刻家ラファエレ・モンティの作品「ヴェールの巫女」という古典彫刻にインスピレーションを得たもので、ハイディは特殊メイクをほどこし、どこか不気味な印象のコンタクトレンズを装着して、“生きた彫刻”へと変身。

メットガラ2026に出席したハイディ・クルム

「布を彫刻へと変え、ラテックスやスパンデックスといった伸縮素材を精緻に操り、大理石の静けさや繊細さ、イリュージョンを再現した」ものだと、米サイト『TODAY』が報じている。

ヴェールとローブをまとい、古代風のサンダルを履き、頭には花冠を載せ、完全に大理石像になりきっていたハイディは、投稿のコメント欄に「ファッションが大好き、アートも大好き、そしてそのふたつが重なり合う瞬間が大好きなの」と綴った。

メットガラ2026に出席したバッド・バニー

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さらに実に巧妙なやり方で、普段とまったく違う姿を見せたのは、ラッパーのバッド・バニー(32)。“50年後の自分”を思わせる年老いたルックを披露し、会場はもちろん、ネット上のファンをも騒然とさせた。『The Hollywood Reporter』によれば、今年の特別展は、「衣服とその下にある体との関係を探求すること」が謳われ、3つのカテゴリーで構成されており、そのひとつが「エイジング・ボディ(老いた身体)」。そのテーマに敬意を表し、髪も髭や眉毛も白髪で揃え、ステッキをついて登場したバッド・バニーは、あまりに自然な変身ぶりでつい見過ごしてしまうほどだったとか。

メットガラ2026に出席したバッド・バニー

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この特殊メイクもハイディと同様、マイク・マリノが手がけたもので、顔や手にシワやシミなどを施して再現した“老いた肌”は、かなりリアルな出来栄えだったよう。『Page Six』によると、バッド・バニーはインタビューで、このメイクにどれほど時間を費やしたかを問われた際、「ちょっとかかった」と具体的な時間は明かさなかったそうだが、「その価値はあった」と語ったという。

今回の衣装は、バッド・バニーがザラとのコラボレーションでデザインしたもの。大きなリボンつきのブラックシャツはメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュートの永久コレクションに所蔵されている、ファッションデザイナー、チャールズ・ジェイムズによるドレス「Bustle」にオマージュを捧げたものなのだそう。

メットガラは、メトロポリタン美術館で毎年5月から行われる特別展のオープニングを飾るもので、同美術館のコスチューム・インスティテュートのための資金調達を目的としたチャリティイベント。今年は著名なキュレーター、アンドリュー・ボルトン(59)による「Costume Art」が2026年5月10日〜2027年1月10日(現地時間)、開催される。