曽祖母が1930年代に着ていたドレスで作ったキルトに寝転がってくつろぐリンジー。部屋着にしているのはエバーレーンの白シャツ
Lindsey Wixson（リンジー・ウィクソン）／モデル
1994年生まれ、アメリカ出身。2009年にランウェイデビュー。ミウッチャ・プラダ、マーク・ジェイコブス、そして故カール・ラガーフェルドのミューズとして瞬く間にスターモデルへと成長。現在はカンザスを拠点にクリエイターの夫と暮らす。
人気モデル・リンジーはカンザス州のカントリーハウスを夫婦で改装中！
庭仕事中でさえファッションストーリーのような佇まいは、さすがトップモデル。中国発のファッションブランド、ochirlyのシャツドレスを着て
Q モデルの仕事はどのように進めていますか？
「カンザス州の外出禁止令を受けて、夫と二人三脚でできることを見つめ直しています。彼はセットデザイナー兼フォトグラファー。私はスタイリングを担当。ヘアメイクに関してはアイデアを出し合います。気をつけているのは、光が一番いいときに撮影を始めること。今日も、朝日と夕日のベストタイミングを狙いました。とはいえ、お互いわかり合っているので、撮影時間はそんなにかからないの。ちなみに、彼は編集もするのよ」
Q あなたにとって心地いい暮らしとは？
「実は今、自宅をDIYでリノベーション中なの。このカントリーハウスは2014年に新築で購入したのですが、ところどころに気になる箇所があって、ちょっとずつカスタマイズ。大工仕事が得意な夫に教えてもらいながら、ベッドフレームを自分で作ったの！ 夫はクローゼットを制作中。理想のマイ・ホームを作り上げていくことが、私たちなりの心地いい暮らし、と言えるかも」
これから洋服を買うときの条件は
“コンフィー”だと思う
アナ スイのベアトップドレスで、アイランドキッチンに立ち、お手製の野菜スープを味見中。陶芸も得意で、趣味のひとつ
Q 今後のファッション界はどうなると思いますか？
「オンラインでのアクセスが増え、そして心地のいい洋服やシックなパジャマなどを着るようになるんじゃないかな。下のスチームをかけている写真は、そのメタファー。あと、人々はみんな、ポジティブでいようと心がけると思う」
構築的なフォルムのアレキサンダー・マックイーンのドレスをまとって、サンドレスにスチームする
そのサンドレス姿で4月の誕生日にもらったアロエベラと記念写真
Q 外出禁止後に、生活に変化はありましたか？
「料理を頑張ったり、リノベーションのためにやらなければならないことをこなしたり。すごく疲れることもあるし、とっても落ち着かない気持ちになることも。日によって全然違うわ。だから、仕事の締め切りがない限り、その日の気持ちに耳を傾けています。そして、やるときはギアを入れて、集中！ 大変なときだけど、自宅の敷地とはいえ、屋外で過ごせることがありがたいなと思うように」
ホームクリーニング剤も
環境にやさしいものを
バスルームの掃除のときも、エバーレーンのスタンドカラーシャツが便利
Q 日々どのように過ごしていますか？
「身の回りのことをして過ごしているの。たとえばエココンシャスな洗浄剤ブランド、cleancultのクリーナー（おすすめ！）を使ってシャワーガラスを磨いたり、家の前のガレージを片づけたり、庭をつくる準備に奔走したり。些細なことにもこだわりを持って丁寧に暮らすことを心がけています」
Q 心身ともに疲れを感じるときにすることは？
「まずはフェイスマッサージ。そして腸内環境のためにプロバイオティクスと腸内細菌の餌になるプレバイオティクスを摂取します。グラノラバーやプロテインバーなどを食べて、しっかり水を飲む。これらのすべてがきかない場合は……姉に電話しちゃう（笑）」
（右）ベッドルーム隣のバスルームでこの撮影のためにメイクアップ。自然派ブランドILIAのコンシーラーを愛用中
（左）太陽の光を浴びながら翡翠のフェイスローラーで血流を促し、リラックス
（下）寝室の前でドアの外を見ながら、日が暮れてゆくのを眺めるのが至福のとき。トップスはザック ポーゼン
広大なこの土地を耕すことが
私のエクササイズ！
庭づくりの前段階として、牧草地の土を、鍬を使って一生懸命耕しているところ
Q エクササイズはしていますか？
「正直、何もしてないの……。代わりといってはなんだけど、家の前の広い敷地を開拓中だから、そのための力仕事はなんでもやってる。重いホースを何百フィートも引っ張ったり、造園のための防水シートを張ったり、飛んでいかないように杭を打ったり、日によって作業はいろいろ。鍬を使って土を耕すことや、トラクターを運転することも。きつい農作業をした翌朝は、筋肉痛に（苦笑）」
表の庭で、これから植える若木にホースで水やり
Q 家で仕事をするときの服装を教えてください
「主に農作業用の服を着ています。デニムのオーバーオールが多いかな。ダニ対策のために重ね着をして、パンツの裾を靴下に入れるというスタイリング。首にはスカーフ、そしてジャケット。ベーシックで動きやすくて、まったくファッションの世界とはかけ離れていますね」
（左上）撮影日の1週間前に積み上げた敷きわらの上に座って休憩。着ているのはKotnのストライプシャツとリーバイスのオーバーオール、セーフティサングラス
（右）ガレージ前でのスナップ
（左下）夫がセットデザインを手がけた縁で頂いたTabioの靴下
photography: Two Hawks Young styling, hair & make-up: Lindsey Wixson coordination: Yasuyo Hibino〈fish*co.〉
