No.20 Chinatsu Higashi

No.20 Chinatsu Higasの画像_1

クッションはキルト作家、mornquiltの作品。壁につたう植物風ライトはツェツェ・アソシエ。「ピンク色に光ります」

Chinatsu Higashi(東ちなつ)/アーティスト
金沢市出身、東京都在住。ペインティングやコラージュなどさまざまな表現で、平面、立体のアートを手がける。ロマンティックで夢にあふれた作風。ここ4年ほど、「NEW WAVE SUGAR」をテーマに据えた砂糖細工のアートも発表している。

まるで砂糖菓子のように甘い色みを敷き詰めた部屋

砂糖細工の作品は砂糖と水を練って粘土のようにして、着色料で色づける

Q 心地いい暮らしとはどういうものですか?

「健康や安全が担保されたうえで好きなものに囲まれている状態、でしょうか。パステルカラーが好きなので部屋には自然とそういう色が集まって、物が多くても統一感が取れる気がします。それから部屋のあちこちに花を飾るようにしています。外に出られないとき、家の中に生物があるとほっとするんです」

「SNSで#お花トーストというハッシュタグがあることを知り、始めてみたところ、ハマってしまいました」。それからアレンジして作ったトーストをアップすると、台湾やインドネシアまで世界中から大反響が。「(右)はニットをモチーフに。(左)はマスカットでお花を」

Q 自分自身にやさしくいるためのポイントは?

「私自身ルーティンワークが苦手なのですが、だらだらする時間も必要だと思っています。規則正しくいられない自分を許してあげる、というのは大切。あとは料理をしっかりしてみたり、スキンケアに手を入れたり。私の場合はお花トースト作りにハマりました。作品の延長という感じですが(笑)」

(右)「トワルドジュイの壁紙は、フレンチスタイルジュイという店で購入して自分で張りました」
(左)砂糖細工を乾燥させているところ。2、3年飾っておける

Q “ステイホーム”の経験を作品にどう生かしたいですか?

「共有、ということに興味を持つようになりました。絵を黙々と描くのって、実は孤独な作業なんですよね。でも今回のおうち時間で、作ったものをSNSにアップして、すごい速さで世界中から反応が来るのを体験して、このシェアのスピード感も面白いと思ったんです。制作過程をアップしたり、みんなでシェアできる作品作りって素敵だなと思いました」

photography: Chinatsu Higashi

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