No.13 Yoko Takahashi

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Yoko Takahashi(高橋ヨーコ)/フォトグラファー
旅やファッションの撮影、そして辺境の町や人を撮り続ける。10年のサンフランシスコ生活を終え2020年春から再び日本を拠点に。現在新居の部屋づくりに取り組み中。作品集に『世界のキッチンから商品開発と写真の関係』(美術出版社)など。

緑が見えればカーテンはいらない。大切なのはおいしいお茶と音楽

半円の壁の窓のリビング。どこか懐かしく感じる心地いい部屋

Q サンフランシスコの部屋づくりで骨を折ったところは?

「家探しの核は、緑が見えることとカーテンがなくてもいい窓であること。この部屋はそこをクリアしていますが、天井が高く窓のある壁がカーブしているのでレイアウトが難しい。結局は窓際に植物を置き、吊るしたり配置を替えたり。植物はペットみたいに可愛がりつつ、長期ロケがあるので、あまり水をあげなくても平気なようにしつけました(笑)」

部屋のアクセントのようなサーフボード。実はあまり使っていない

Q 家での時間を楽しく過ごすのに、大切にしていることは?

「家にいるのが好きで、部屋のものはそこにあっても気にならないものばかり。だから自然と居心地はよくなります。大事にしているのはお茶と音楽。朝のコーヒーは深煎り豆をネルドリップで淹れるのが日課です。お茶も好みの味をいろいろストック。音楽も欠かせなくて入浴中は浴室にiPhoneを持ち込み吊り下げたスピーカーから流れる音を聴いています」

朝のコーヒーは70年代のブラウン社のミルで豆を挽いて淹れる。マグカップはヴィンテージのヒースセラミックスやアトリエ・ディオンのもの

気に入ったアート作品は買って飾り、そのときの気分で掛け替える。右側のアクリルフレームはデヴィッド・ボウイの写真。ほかは自ら撮影したもの

Q 日本での新居の部屋づくりは、順調に進んでいますか?

「荷物が全部届いていないので、立体感をつかむために段ボール箱を使って、家具の配置をシミュレーションしています。ベッドだけは届き、しっくりくる場所を探してぐるぐる動かしているところ。家電やDIYの方法も調べています。オンラインショップで電球を探しているんですが。明るさ、光の質、デザイン性の三拍子揃うものは容易に見つかりません」

photography: Yoko Takahashi interview&text: Akane Watanuki

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