No.23 Sandeep Salter

No.23 Sandeep Salterの画像_1

100%コットンの繊細なレースブラウスは彼女の定番ワードローブのひとつ

Sandeep Salter(サンディープ・ソルター)/「Salter House」オーナー
イギリス出身。NY・ブルックリンハイツで、サステイナブルで使い心地のよいホームグッズのみを扱う「ソルターハウス」と、気鋭アーティストの作品を手頃なプライスで販売するアートショップ「ピクチャールーム」を営む。2児の母。

自然と愛用品に囲まれたシンプルに美しい温故知新の暮らし

「花を飾ればぬくもりある空間に」。できるだけプラスチックは使わず、ドライビーンズはガラス瓶で保管している

Q 毎日どんなふうに過ごしていますか?

「今はブルックリンの自宅を離れ、NY郊外のワーウィックの酪農場近くにある別宅で過ごしています。もともとは庭師の家だったこともあって、まわりはフラワーガーデンと森に囲まれています。午前中は子どもたちのホームスクールがあり、合間に仕事や家事をしているため、毎日のスケジュールはバラバラですが、子どもを連れて、牧草地まで牛や豚を見に行くのは家族の日課になっています(笑)」

Q ストレスをためず、自分にやさしくいるためのポイントは?

「ふたりの子どもを育てながら自営をしていると、毎日、夫も私も最低限やらなくてはいけないことに追われ、ひとりになる時間を取るのは難しいもの。だからこそ、家族で散歩に出かける息抜きが、私たちにはとても大切。一歩外に出れば、美しい自然が広がっています。つい最近、雨上がりの空に広がる2重の虹を同時に3つも見つけたことも!」

(右)庭から森に続く道にある手作り感あるゲート
(左)「着心地がよく家族で愛用するパタゴニア。エシカルな取り組みにも共感しています」

Q あなたにとって心地いい暮らしとは?

「ゆっくり料理を作り、静かな時間を家族と過ごすこと。一日3食、家族のために食事を作ることは当然やらなくてはいけないことですが、私にとっては多くの喜びを与えてくれる時間でもあります。地元の農家が育てた新鮮食材が身近に手に入る恵まれた環境に感謝しながら、私たちも庭で野菜づくりも始めたところ。これからが楽しみ!」

仕事や勉強、遊びの場として、ダイニングテーブルは家族が集う場所

素朴なシェーカーチェアが並ぶポーチ。「ハンモックで夕焼けを見るのが大好きなの」

photography: Sandeep Salter interview&text: Mari Fukuda

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