2026.08.22

世界に広がる音楽活動と、鳥取での変わらない日常。jo0jiが語る“青春”

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たかが20代までを青春とするのはもったいない

彼の歌がいま、世界で聴かれている

SPURに初登場したのが2年前。鳥取の漁業の町で暮らしながら活動するアーティスト、jo0jiは、訥々とした口調も雰囲気も変わらないまま、初のヨーロッパ公演から帰ってきたところだ。きっかけはアニメ『呪術廻戦』「死滅回游 前編」のエンディングテーマを書き下ろしたこと。『呪術廻戦』劇伴ワールドコンサートのうち、ロンドンとロッテルダム、パリのライブに出演した。

jo0ji

「日本からは俺だけで。バンドメンバーのほとんどはベルギー人とオランダ人で編成されていて、そこで『よあけのうた』を歌ったんですけど、現地のミュージシャンと交流できてよかったです。『曲も歌も聞いたことない感じだけど、それが美しい』みたいに言ってくれて。響きが違うんでしょうね。会場も伝統と雰囲気があって、『海外の人を納得させなきゃいけない』と身が引き締まりました」

彼の歌はここ日本でも日本的と言われることが多い。それがいまアニメを通じて広がっている。新曲「I-BULL(いぶる)」もTVアニメ『BLEACH 千年血戦篇—禍進譚—』のテーマ曲。昔から好きな作品を手がけるうえで「勇気」が曲のモチーフになった。

「『BLEACH』は小さい頃からアニメを観て、漫画も毎週追いかけてたんです。今回読み返すうちに、あのときのワクワクした記憶が呼び起こされて。でも自分も大人になるにつれ、冷めた目線が育っていた。そう思ったときに、ワクワクする感覚があるほうが絶対いいと思って。いまはSNSで冷笑的なものも増えているし、自分たちが小中高生の頃より、いっそう肩身が狭い。だからこそ誰かが先頭を切って熱いことをやったほうがいいと思ったんですね。なので、自分のど真ん中を狙う、みたいな曲です。『熱くなれよ、冷笑してる場合じゃねえぞ』と」

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サックス奏者、梅津和時との出会いの影響も大きいという。

「ずっと忌野清志郎さんの隣で吹いてきた人で、すごく好きだったので、去年『雨酔い』という曲を出すときにオファーしたらOKしてくれて。76歳なんですけど、エネルギッシュで若いんです。俺はいま26歳で、年下も大勢出てきた中、音楽をスタートしたのも遅かった感じがしていて。でも梅津さんからは、いつでも青春はできるというか、エネルギーがあれば、いまその瞬間が一番青春だと感じた。長い人生で、たかが20代くらいまでを青春とするのはもったいないだろ、と。生涯現役みたいなことを言ってるおじさんたちに向けられる冷たい目線がもしかしたらあるかもしれないですけど。いや、全然やりゃいいと思って。だってめちゃくちゃかっこいいんで、梅津さん。だから、そんなふうになんなきゃな、と。うぜえおじさんになんなきゃな、と思いました」

ミュージシャンとしての活動の幅が広がる中で、鳥取での生活や環境など、まったく変わっていない部分も。

「全然、そのままやっているという自認ですね。鳥取でも何も変わらずに、友達と飯を食いに行って、ベラベラだべっているのが楽しいです。最近、世界が広いことと、豊かなこととは必ずしもつながらないなと思うんです。目の前のもので満足できているのが一番豊かというか、幸せなことだなと。いろいろな経験をする中で、そう思ったりもしています」

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アーティストjo0ji

鳥取県出身。現在も鳥取で音楽活動をしている。2021年、友人のために制作した楽曲「不屈に花」をYouTubeに公開し、音楽活動をスタート。11月からは15,000人規模の全国ツアーを開催予定。

jo0jiオフィシャルサイト

「I-BULL」

TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇—禍進譚—』のオープニング曲。作品の中で武器として登場する弓矢とダーツに親和性を感じ、インナーブルにめがけて矢を放つ様からタイトルを考案。

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